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医療保険の比較

医療保険のランキングや比較が、ビジネス雑誌、本、Webサイトなどで度々取り上げられています。しかし、人気ランキング上位の医療保険には裏話もあります。保険会社や代理店関係者によると、医療保険をランキングで序列化したり、比較することは難しい側面があります。医療保険ランキングや比較が無意味である点についてまとめます。

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1.支払いを渋る保険会社がある。

医療保険は、入院したり手術した場合は、保険金が支払わなければ意味がありません。しかし、入院をした場合でも、1日5000円等の入院給付金の支払いを拒否されるケースがあります。

保険会社が、「医学的知見に基づき客観的に判断すると、通院治療が十分可能で入院治療を要するものではない」と判断した場合は、入院給付金が支払われません。約款にそのように規定されています。

医師から入院を勧められて入院した場合でも、入院給付金が支払われないケースがあります。これによって支払われないトラブルは多いです。

これ以外でも不払いによるトラブルは数多く発生しています。「支払いを渋ることが多い保険会社」というのは、事実として本当に存在します。

本・雑誌の医療保険ランキングで上位になっており、比較サイトでも大人気の医療保険の中でも、支払いを渋る傾向にある保険会社が複数存在します。


2.細かい点で差異が多い

医療保険というのは、シンプルな商品でも複雑となっており、細かい点で差異が非常に多いのが特徴です。したがって、比較が難しい側面があります。

例えば、手術給付金については、対象となる手術の範囲・金額が異なります。88種類が対象の商品もあれば、1000種類が対象のものもあります。全く同一の手術でも、貰える金額が異なるケースがあります。

単純に手術保障が多ければ良いとも限りません。1,000種類の保障の場合、小さめの手術の補償金額は2.5~5万円にすぎず、重めの手術に対する給付金が、88種手術に比べて下がる傾向にあります。

保険料を維持したまま手術の範囲を広げようとすると、重い手術の保障を削る必要が出てくるからです。

最近の潮流としては、手術の種類を広げたり、健康保険適用なら全部OKとしたり、1日でも入院したら5日分の給付をもらえたり、対象となる範囲を拡大させる新商品が登場しています。

しかし、当然のことながら、範囲を広げようとすると、重い場合や重大な場合の保障が手薄くならざるを得ません。大きい手術の保障を削って、「対象は1000種類・金額は2.5~20万円」は一見すると魅力的ですが、他に比べて必ずしも良いわけではありません。

また、三大疾病や七大習慣病の場合の上乗せや特典がある場合、それが適用される範囲に差異があったりします。同じ病名でも、ある保険では対象ですが、とある保険では対象外となったりします。放射線治療給付金がある場合は、対象となる放射線量が違うケースもあります。


3.まとめ

表面的な特徴を並べた形での医療保険ランキングや比較には要注意です。これは医療保険が生命保険と大きく異なる点です。

非常に細かい点では差異がありますが、生命保険は基本的には死亡したら一定の金額が出るという保険であり、極めてシンプルで比較しやすいです。A社は2000万円の死亡保障で5,000円、B社は2000万円の死亡保障で3,000円だったら、基本的にはB社で決まりです。

しかし、医療保険はそうはいきません。約款を読み比べて細部まで比較することが重要です。また、支払いの渋さ(すんなり払ってくれる傾向にあるか否か)について、情報収集することを推奨します。多くの保険会社の商品を取り扱っている代理店やFPの一部に、その情報を持っている人がいます。

多くの保険会社を比較検討してお得な保険を探す場合は、無料保険相談サービスが便利です。私も以前に利用してとても参考になりました。

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    2013.10.10 Thu l 保険 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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