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第一次安倍政権で年金未払い問題が炎上したことから、自民党支持層を中心として、公的年金を擁護する方もいらっしゃいます。しかし、民主党政権においても公的年金は現状維持となりましたので、以下で公的年金を批判しますが、自民党を批判しているわけではありません。前置きとして述べました。

先週末に日本年金機構のヤバイ実態が報道され、話題になりました。再び約10億円の未払いが発覚したようです。

年金払う気ない? 日本年金機構の仰天業務実態

以下、Yahoo!ニュースから引用
「未払い案件として昭和32年9月までに会社を辞めた経歴がある受給者の旧台帳の処理に絡み特例給付の対象としていないケースなどが発覚。審査担当職員が平成24年1月、上司に指摘した。

ところが、是正しないまま審査業務は約10カ月も続いた。しびれを切らした審査担当職員が同年11月7日、総務省の年金業務監視委員会に告発。

今年1月になって機構は弁護士らによる調査委員会を設置。ここで初めて告発に基づく未払い年金の検証作業が始まった。審査担当職員の指摘から実に1年が経過していた。結果、約8万8千件に誤りがある可能性が分かり、うち8千件分の調査で今回の未払いが判明した。」

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もし事実だとすると、機構は職員から指摘があったにもかかわらず、「面倒なことはなかったことにしてしまえ」と言わんばかりに上が握り潰して、約1年も放置したまま業務を継続しています。

驚異的なまでの「臭いものには蓋」であり、数年前に年金未払い問題が吹き荒れたことの反省が微塵にも感じられません。年金を運営する組織として体をなしていないと言わざるを得ませんね。

もし事実ならば、年金未払い問題の批判で、社会保険庁から日本年金機構に変わって再スタートしましたが、結局は看板の挿げ替えにすぎなかった結果に終わっています。逆・「腐っても鯛」でしょうか。

不払い問題で批判された保険会社は、反省して体制を整えて、請求があるまで待つのではなく、請求勧奨するような体勢を整えています。しかし、日本年金機構は不払いを繰り返すようです。勇気ある職員が告発しなければ、今回の問題も闇に葬り去られていた可能性が高いでしょう。

金融庁は保険会社に厳しい検査を強いて業務改善命令を出すのも大いに結構ですが、民間の保険会社に対する検査の10分の1の厳しさでも結構ですから、日本年金機構を検査してほしいと思うのは私だけでしょうか。業務改善命令の乱れ雪月花になる気がします。

某ネット生保の幹部は、年金制度を擁護して「生身の行政官の社会に対する熱い思いを語ることが、年金制度への共感と信頼性回復につながるのではないでしょうか」と仰っていましたが、これが「生身の行政官の熱い思い」の現実です。

この体たらくでは、平成23年度の国民年金保険料の納付率は58.6%となり、過去最低記録を更新しているのもわかります。

ただでさえ、日本の社会保障は、正直者が馬鹿を見る制度です。はっきり言ってしまうと、国民年金保険料を払うより、支払わずに生活保護を受給する方が経済的にはお得なわけです。40年間、年金保険料を支払って満額の国民年金を受給するよりも、生活保護の方が金額がはるかに大きいという現実があります。

年金保険料なんぞは支払わず、気が向いた時にテキトーに働いて、雇用契約を打ち切られたらテクニックを駆使して生活保護を需給というのが究極の財テクになってしまっています。

2011年度までの過去10年間の生活保護の増加数をみると、稼動能力があると思われる「その他の世帯」が大幅に増加し、その構成比率が近年急上昇しています。2008年度が全体の10.6%だったのが、2011年度には16.9%に上昇しています。

生活保護受給者の増加はもちろん高齢化の要因もありますが、働けるのに働かない受給者が増加しています。これは不正受給には該当せず、正当な受給に該当してしまいます。恐ろしいことに、現在の生活保護制度では実際に受給資格がありながら受給していない潜在的生活保護世帯がかなりいます。

ニッセイ基礎研究所によると、潜在的生活保護者を加えた生活保護者は全体で千数百万人にも上るとのことです。1500万人・1人あたり年間170万円だとすると、約25兆5000億円にものぼり、消費税10%分です。生活保護を受給できる人が全員受給したら、即座に消費税は10%跳ね上がります。

「困ったら生活保護もらえばいい」というモラルハザードが年々過激化する一方で、真面目に年金保険料を支払っても不払いに遭う可能性がある状況です。

公的年金は残念なことに誤りがある可能性がある状況ですので、特に昔の記録が残っている50~60代の方は、受給額に誤りがないか入念にチェックしたほうがいいと思います。

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    2013.04.23 Tue l 経済・社会・金融動向 l コメント (6) トラックバック (0) l top
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