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個人向け遺伝子検査サービスが発達してきました。重い生命倫理の問題にも関わってきており、禁断の果実をどこまで認めるかの線引が課題になりそうです。

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人体のあらゆる細胞の核には染色体が23組含まれており、それぞれの染色体は塩基が二重らせん状になったDNAが束になったものです。このDNAに含まれる遺伝子の塩基配列に異常がないか調べるのが遺伝子検査です。

ヒトゲノムの配列解読が完了して10年近くが経過し、DNA解析技術は猛烈に進化しています。今では数千種類の疾病リスクを検知できるようになっているそうです。

遺伝子診断は、もはや一部の高度医療機関でしか受けられない特殊な検査ではありません。日本でも開始した新型の出生前診断では、ダウン症などの染色体異常が高い確率(99.1%の精度)で分かるそうです。

体外受精の際に劣った受精卵をふるいにかけたり、胎児の染色体を調べて中絶の判断に使う例も増えているとのことです。あと10年もすれば、医学的な判断をする際に個人のDNAデータを参照するのが当たり前の時代がやってくるとのこと。

便利な半面、生命倫理の問題が浮上せざるを得ません。遺伝子診断は、禁断の果実の側面があるでしょう。

どんな遺伝子を持つ子供なら中絶してよいか、命の選別にならないのかという問いかけが出てきます。日本でも、日本産科婦人科学会が、「安易な実施は厳に慎むべきだ」との声明を出しました。

米国では、2008年に遺伝子情報差別禁止法が制定されており、遺伝情報に基づいて医療保険の加入条件・保険料に差をつけたり、採用・昇進で不利な扱いをすることを禁止されています。DNA差別や遺伝情報漏洩も現実味を帯びてきたのでしょう。

将来的には、受精卵の遺伝子操作によって、親の望みどおりの子供を生み出す可能性を上げることも現実のものになるのも夢ではないかもしれないとのこと。米国では、「デザイナーベビー」と呼ばれているそうです。


デザイナー・ベビー―生殖技術はどこまで行くのか

完璧な子供を求める人の欲望は膨張して、数十年後には美容整形と同じようなノリで、遺伝子操作による能力向上・容姿向上サービスが登場するかもしれません。

グロテスクな世界です。

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    2013.06.30 Sun l 経済・社会・金融動向 l コメント (6) トラックバック (0) l top
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