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以前ライフネット生命が、「働く人への保険 」(就業不能保険)を発売し、話題になりました。就業不能保険は、病気や怪我で働かない場合、給付金が出る保険。ライフネットの場合、最長65歳までとなっています。

損保などの所得保障保険と、ライフネットの商品の差は、ライフネットの保険料は一定であり、給付金額は契約時の給付金がもらえること(請求時の収入は無関係)。コンセプトはかなり魅力的です。問題は就業不能と認定されるハードルの高さです。

新契約は累計2万を超えているそうですが、12年4~12月に給付金が出たのはわずか9人にすぎません。0.00045以下です。

同社の約款では、次のように記載されています。
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就業不能状態とは病気やケガにより、日本国内の病院もしくは診療所への治療を目的とした入院または日本の医師の指示により在宅療養をしており、「少なくとも6ヶ月以上、いかなる職業においても全く就業ができない」と医学的見地から判断される状態
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つまり、障害や重い病気で従来の仕事が続けられずに辞めた場合でも、何らかの仕事ができれば給付金は出ません。今の仕事ができなくなったらお金がもらえるわけではありません。また、うつ病などの精神障害は給付対象外です。

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「全く就業ができない」場合とは

この点、障害者や重い病気を抱えている人に仕事があるかというと、ざっくり調べてみたところ、余程重くない障害であれば雇用募集は結構ありました。一定規模以上の企業には、障害者を雇用することを義務付けている法律があるからです。「ワードやエクセルができる方大歓迎!」のような求人広告が多かったです。

「いかなる職業においても全く就業ができない」というのは、相当ハードルが高い。片目失明、片腕や片足の喪失、下半身不随、難聴くらいでは該当しない可能性もあるかもしれません。もちろん、リハビリ期間や治療期間は該当するでしょうが、年金のように長期的には受給できるケースは限られそうです。

長期間にわたって「全く就業ができない」場合とは、全身不随や両目失明、両手喪失、脳障害などのよほど重い障害を負った場合、長時間座ることが困難な場合などに限られるような気がします。支払われる基準については、事前に十分に確認しておくのがいいでしょう。

同じような商品を発売している損保の過去の事例では、長期間に渡って保険金が下りたケースは、以下のような場合だそうです。
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・脳内出血などによる後遺症で高次脳機能障害が残存(失語・失読・失計算)
・慢性関節リウマチにより、両手関節の痛みが続き、長時間の歩行やパソコンを使用した作業が困難
・心筋梗塞の急性発作で、退院後も治療・経過観察で自宅療養が続いた。
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過去の事例や障害者向けの求人に鑑みると、支払い基準は、「パソコンを使った作業が困難か否か」で区切ることができる気がします。

ライフネットのホームページのFAQ にも、支払いの想定例が載っています。ホームページに情報公開が多い点はさすがです。見てみると、やはりハードルは高め。

・頚髄損傷で全面介助が必要、座る姿勢の保持にも介助が必要な四肢・体幹機能障害
・腰髄損傷で、両下肢が麻痺
・脳梗塞で意識障害・麻痺・呼吸障害
・全身性エリテマトーデス
・アルツハイマー病で行動障害


致命的な弱点、精神疾患が対象外

実は長期の入院・在宅療養による就業不能者の多くは、精神疾患による患者です。1年半より長く入院する20歳~59歳の男性患者のうち約70%は、原因が精神疾患です。

医者・看護師などから訪問診療を受けている20歳~60歳の在宅療養患者のうち、37%は精神疾患です。歯科関係は除いています。治療期間が長くなればなるほど、精神疾患の割合が高まると推測できます。

20~60歳の長期間の就業不能者の多くは、精神疾患が原因です。ライフネット生命の保険では、精神疾患が対象外なのは大きなマイナス点です。


公的補償を考慮した場合の就業不能保険の必要性

この点、公的保障はどのようなものがあるかというと、サラリーマンの場合、4日以上働けない場合、給与日額の2/3にあたる「傷病手当金」が最長1年半支給されるようです。健康保険の制度です。

1年半を超えて治療が長期化した場合、「障害年金」が受給できる可能性があるようです。これは民間保険では対象外の内臓疾患や精神障害も対象のようです。重いうつ病でも障害年金需給の可能性はあるようです。

これを考慮した上でどう考えるかでしょうか。

このような状況になるのをできる限り回避するには、健康に気を使うことと、身体障害になるリスクがあるような行動はできる限りとらないことでしょうか。

私は車の運転が好きなので、かなり複雑な心境なのですが、若年層で就業不能に陥るケースの多くは交通事故が原因じゃないかなと思います。

平成21年の日本では、交通事故が原因で、約1時間47分に1人死亡していますし(24時間以内の死亡のみ)、なんと約1分12秒に1人負傷しています。

「平成21年中の交通事故死者数について」

交通事故の怖いところは、自分のコントロールが及ばないこと。いくら自分が気をつけても、相手が突っ込んできたら終わりという点。

もちろん、あらゆるリスクに備えようとしたら、コストもかかるし不便になりますので、車は運転しない方がいいなんて言う気は全くありません。車がないと生活できない地域もあるでしょう。

私自身ドライブが好きですが、その際は安全運転を心がけようと改めて思いました。

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    2013.04.18 Thu l 保険 l コメント (2) トラックバック (0) l top
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