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日本銀行

日銀は金融政策決定会合で、当面の金融政策の「現状維持」を決め、追加緩和はありませんでした。

「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、今後1年程度でコアCPI(生鮮食品、消費増税の影響を除く消費者物価指数)の上昇率を2%に高める従来シナリオを維持し、黒田総裁は「達成に向けた道筋を着実に辿っている」と述べました。

今後の追加緩和、株式・為替、長期的な日銀と政府の関係はどうなるか。

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当然のことながら、自動車メーカーがエコカー補助金を歓迎するのと同様に、株式・為替の市場参加者は追加緩和ウェルカムです。

しかし、消費者物価指数を見ると、CPI総合、コアCPI(生鮮食品を除く総合)、コアコアCPI(酒類以外の食料・エネルギーを除く総合)のいずれも順調に上昇してきており、追加緩和の必要性が高いとは言えないでしょう。

インフレ率の推移

円安が止まったここ数ヶ月は足踏みとなっていますが、CPI総合は1.6%まで上昇しています。

逆説的ですが、これ以上インフレ率は上がらない方が、追加緩和の思惑が高まり、かつ日銀が派手な追加緩和をせざるを得なくなるため、株式・為替にとってはいいかもしれません。

ただし、もしこのまま株価が軟調に推移して円高になると、政権の支持率に悪影響が出る可能性があるため、政府から日銀へのプレッシャーが高くなり、福井俊彦元総裁ばりに「意味不明の論理を超越した緩和」に踏み出す可能性もゼロではないででしょう。

「日銀は独立している」というのが建前ですけれども、真実は往々にして建前とは異なりますね。白川日銀が金融緩和に追い込まれていき、最後にはバイバイとなったのと同様に、黒田日銀も追い込まれる可能性があります。

日本政府はインフレ税による債務安定化に本格的に舵を切っているようです。「デフレは悪、インフレは善」という考え方が今は受入れられているのは、望ましい展開です。

将来的には、河野龍太郎氏が述べているように、長期金利の上昇を抑えるために、1940年代に米国や英国の中銀が採用した国債価格支持政策を日銀も採らざるを得なくなる可能性があるでしょう。

スイス中銀が無限のユーロ買い・スイスフラン売りを宣言したのと同様に、日銀が国債の無限買いを宣言して、長期金利を誘導することになる可能性があります。国債の安定消化のために、民間銀行に落札義務を課すというシナリオもあるでしょう。

この点については、黒田総裁も岩田規久男氏も「政府が国債を買えといっても日銀は買わない」と大変に平和的な発言をしていますが、ナイーブだと個人的には思います。「愛は地球を救う」に似ています。

ハチャメチャなハイパーインフレだの財政破綻だの心配は不要です。しかしながら、今後は「金利<インフレ率」の構図が安定化していく可能性が高く、「何も考えずに定期預金」の実質価値目減りリスクは高まっています。

今年は一服してハイリターンにはならないでしょうが、一定程度、不動産、株主優待株、インデックスファンド、REIT、外債・外貨などを保有しておくことは、インフレリスクヘッジという観点でわるくない状況だと思います。

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    2014.05.01 Thu l 経済・社会・金融動向 l コメント (2) トラックバック (0) l top
    コメント
    No title
    数年前に円高時に買った米国債が償還されます。全額ロールオーバーの勇気はないですが(汗)どうしようかな。。

    ところで、まつのすけさんは「ナイーブ」の使い方がネイティブというかグローバルですね!さすがです。
    2014.05.03 Sat l trk. URL l 編集
    Re: No title
    購買力平価からはいいところまで来ており、実質実効為替レートは2007年頃と同じ水準の円安ゾーンなので、利益確定もありですね。

    私は昨年5月にドル円ロングの一部、豪ドル円、カナダドル円のロングをクローズしました。今のポジは永久ホールドです。

    ありがとうございます!グローバルっ子ということでお願いします(笑)
    2014.05.03 Sat l まつのすけ. URL l 編集
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