TOP > マーケット雑感・運用状況 > ご覧のページ

Dance club in Stuttgart

新日銀の新金融緩和が導入されました。日本国債、株式、クレジット(社債等)、不動産価格高騰(資産インフレ)の可能性が増加したと思います。

スポンサーリンク

強力なバズーガ砲

以前にアップしたエントリーで可能性が高いと述べた事項はほぼ盛り込まれ、インパクトが強いとしていた「無限資産膨張」も盛り込まれました。

新日銀の新金融緩和とマーケットの変動

長期国債の買入れ対象を40年債まで拡大、長期国債買い入れの量・スピードのアップ(保有残高を年50兆円増)、デュレーションの長期化(3年から約7年)は想像以上でした。ETF・J-REITも拡大されました。

株式や為替方面の市場参加者の期待には満額回答、いや想像以上でした。内容を確認してからは、爆速でトイレに駆け込み、3月下旬に売っていた日経平均ETFを買い戻しました。今回は日経平均・TOPIXを半々にしました。1%ちょい安く買い戻せました。

1秒でも早く発注したい場面でしたから、スマホが現時点で最高スペックのLTEで助かりました。張り付いてチェックしてすぐに売買できるので、こういう時は専業トレーダーの方が羨ましいです。結果論としては、休みを取るべきだったかもしれません。

物価インフレよりも資産インフレが先に来る。

FRBがいくらマネタリーベースを拡大しても、M2などはそれ程伸びませんでした。マネタリーベースの拡大が物価に対して及ぶ影響には議論があり、「貨幣成長率と物価上昇率の間に一義的な因果関係がないことは多くの実証研究が示しており、貨幣数量説は既に学説上の遺物となっている」という学説もあります。

岩田氏は「当座預金残高10%増で予想物価上昇率が0.44%上昇」と散々述べています。しかし、2001年3月から2006年3月までは、400%以上当座預金残高を増やして、インフレ率(CPI・総合)の前年比は、期間平均で3.5%になるどころか-0.4%でした。

マネタリーベースの拡大などの金融緩和がよりダイレクトに及ぶのは、物価ではなく資産価格です。

国債が強力に買い入れられることによって、短期的には国債のイールドカーブは潰れます。余剰マネーが社債にも流れ込み、信用スプレッドのタイト化に拍車がかかり、社債の利回りも低下するでしょう。信用バブルの到来を予想します。株高・円安にもプラスです。

事実上の財政ファイナンス。ルビコン川を渡った。

長期国債の保有残高を年50兆円拡大するためには、新発債を除外していたら目標まで積み上がらないため、日銀は国債買い入れに直近の2銘柄を対象外とする規定を削除しました。

買い取る国債の平均年限を7年に延ばすためには、20年国債・30年債・40年債の半分近くを日銀が購入する必要が生じます。日銀の国債購入は新発債も対象となっており、事実上の財政ファイナンスが発動されました。ルビコン川を渡りました。

インフレ率2%達成のためには手段を選ばない姿勢が明確になりました。そして、マネタリーベースの拡大がインフレ率に及ぶのは遅効性があります。

インフレ率2%になるまで無限に資産を膨張させて行くとなると、2%達成の際の日銀のバランスシートは凄まじいことになっている可能性があります。どこかでのインフレ加速が懸念されます。

もしインフレが加速したらゲームオーバーで、金融引締めは不可能だと思います。日本の場合、債務残高がGDP比で250%近い巨額であるため、市場金利が上昇局面に入った場合、欧州の重債務国とは比較にならないペースで利払い費が急増してしまうため、金利上昇が始まれば、財政危機を引き起こすリスクが高く、税収が増えても追いつきません。

インフレが加速したとしても、金利上昇に直結する金融引締めを行うことは至難の業となります。インフレ放置・容認による債務棒引きとなるでしょう。

短期的には債券高・株高、中長期的には円安だと思います。日本国債・社債の最後にして最高のバブルが到来し、どこかで弾けるでしょう。日本株もしばらくは強い気がします。

リーマン・ショック以前に、シティバンクのチャールズ・プリンスCEOは、「音楽が鳴りやむまでは、踊り続けなくてはならない」と述べました。同じ心境です。当面は最後のバブルに酔って踊ります。ただし、出口の近くで。

スポンサーリンク

Google+で売買報告や限定投稿を配信しています!


関連記事

    2013.04.05 Fri l マーケット雑感・運用状況 l コメント (5) トラックバック (0) l top
    コメント
    No title
    いつも勉強になるため、常に拝見してます
    私も同じ思いです
    今、株高で浮かれてる人は
    インフレが加速し、経済が滅茶苦茶になった時、何を思うのでしょうか?
    株主だけじゃなく一般の人たちも「こんなはずでは・・・」

    出口戦略は常に頭に入れておかないといけないと改めて思う日でした。
    2013.04.05 Fri l . URL l 編集
    No title
    すごいなあ・・・・・・
    上手いなあ・・・・・・

    記事の趣旨も含めて、
    また私のブログでも紹介させていただきます。
    m ( _ _ ) m
    2013.04.05 Fri l mushoku2006. URL l 編集
    Re: No title
    資産バブルが崩壊して不良債権の山となった時が怖いですね。
    ギリギリまでついていき、どこかで大規模に外貨シフトしようと思っています。

    2013.04.06 Sat l まつのすけ. URL l 編集
    財政ファイナンス
    新発債の約40%を日銀が購入する計算なので財政ファイナンス以外の何者でもないでしょうね。藤巻氏や池田信夫氏の展開するJGB大暴落への序曲となりうる可能性すら出てきました。消費税増税のため今年の4~9月のGDP、CPIを意地でも上げるために人為的に円安に持って行き輸入インフレ現象を起こすのはいいのですが、デフレに慣れきった多くの国民はこれに耐え切れないでしょう。また円安がどの水準で収まるのかが今後の課題になってくるはずですけどね。2006~2007年のように国内でもミニバブル状態で企業業績も好調であればいいのですが、まだ多くの企業が賃金抑制状態で物価高騰を招けばスタグフレーションとなり国内景気はますます悪くなるでしょう。さらに追い討ちをかけるように2014年、2015年と消費税増税に踏み切れば、アメリカレベルの格差社会に突入していくんでしょうね。
    消費税を増税するためなら手段を選ばない財務省は現代の悪代官そのものじゃないのでしょうかwww
    2013.04.06 Sat l 下町の投資家. URL l 編集
    Re: 財政ファイナンス
    > 下町の投資家さん

    オーバーシュートが懸念されるところですが、マイルドインフレ・マイルド円安・金利上昇はほどほどに収まればいいですよね。

    大げさに言うと、歴史的な社会実験になるので、うまく行ってほしいです。
    2013.04.06 Sat l まつのすけ. URL l 編集
    コメントの投稿











    トラックバック
    トラックバック URL
    http://thegoalnext.blog.fc2.com/tb.php/888-e5a6fbe4
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)