TOP > 資産運用の考え方 > ご覧のページ

Panagia Τheoskepasti Church - Paphos (Pafos), Cyprus

キプロスの預金封鎖・没収問題の顛末

キプロスの預金封鎖・没収問題が二転三転していました。最終的には、EUの預金保護ルールで保護されることになっている10万ユーロ(約1,200万円)以下の預金は全額保護され、それを超えた金額の預金者には高率カットすることとなりました。60%以上のカットという話も出ているようです。

スポンサーリンク

預金没収に加えて、1日当たりの現金引き出し上限300ユーロ、小切手の換金禁止、海外でのクレジットカード使用の上限月5,000ユーロ、個人が海外に持ち出す現金の上限3,000ユーロ、商取引に関わる送金も5,000ユーロ以上は承認を必要とするなどの資本規制が導入されました。

このブログでも度々非常時は預金封鎖と資金移動が凍結される可能性があると述べてきました。その通りの展開となっています。

キプロスが預金没収に踏み切った背景として、ロシアや英国などの外国人預金者の比率が高いためと言われています。キプロスはタックスヘイブンであり、マネー・ロンダリングの資金が集まっていました。


今回の教訓

キプロスの預金税の教訓としては、一国の財政危機時には、政治力が弱い外国人の財産が真っ先に狙われ容赦なく収奪される恐れが高いことだと思います。

最終的には、ロシアの連中の財産は60%という数字も出ているほど、大幅カットとなりました。

日本の財政危機を確信して、最近はマレーシア等に資産を移す人もいるそうです。しかし、マレーシア等が財政危機に陥る可能性もあります。その際は、日本人マネーは容赦なく没収されるリスクがあります。

確かに黒田日銀総裁も述べているように、政府の債務残高がGDP200%を超えている状況は持続不能であり、2020年代は不透明と言わざるを得ません。

そのため、マイルドインフレへの誘導&人為的低金利政策(金融抑圧)、中長期的なプライマリーバランスの黒字化などが重要でしょう。金融抑圧による実質債務の抑制が奏効して、日本の財政が安定化することを心から願っています。

しかし、鉄板の資金循環構造、日銀が強力無比な日本国債の買い手として立ちはだかっていることに鑑みると、当面は日本の財政は問題ありません。

2010年に日本は「余命3年」という本もありましたが、もう2013年になっちゃいましたね。3年は言い過ぎであり、10~20年が穏当でした。

日本の財政を心配して海外に資産を移すのは結構ですけれども、その国と日本のどちらがカントリー・リスクが少ないかを検討する必要があります。また、その際は、キプロスにおけるロシア人のようなことになる危険性も考慮する必要があるでしょう。

スポンサーリンク

Google+で売買報告や限定投稿を配信しています!


関連記事

    2013.03.30 Sat l 資産運用の考え方 l コメント (4) トラックバック (0) l top
    コメント
    No title
    資産バブルを起こすことなく、金融抑圧を達成できる条件てなんなんでしょうか。今ここがすごく疑問なんですが、テレビのコメンテーターも特にはここに触れないですし・・・
    2013.03.31 Sun l ゆう. URL l 編集
    No title
    カントリーリスクを勘案すると、
    資産の逃避先には、
    シンガポールやオーストラリア辺りを選ばないといけないのでしょうけど、
    ビザのハードルが高すぎて、
    ホンモノの資産家でないと無理なんですよね。
    ( ┰_┰) シクシク
    2013.03.31 Sun l mushoku2006. URL l 編集
    Re: No title
    不動産と株式はインフレ&低金利でバブル的状況になりがちですね。資産バブルの崩壊によって不良債権の山となって経済崩壊となる事態(米国やスペインなど)は避けたいですよね。
    2013.03.31 Sun l まつのすけ. URL l 編集
    Re: No title
    最近は世界的に条件が厳しくなる傾向にあり、数年前より厳しい国がほとんどですね。

    タックスヘイブン的な国は恐ろしいですし、最近人気の東南アジアも一概の不安がよぎりますね(^^;)


    2013.03.31 Sun l まつのすけ. URL l 編集
    コメントの投稿











    トラックバック
    トラックバック URL
    http://thegoalnext.blog.fc2.com/tb.php/883-46feef4f
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)