TOP > 資産運用の考え方 > ご覧のページ

前回、自分の資産運用の基本スタンス についてまとめましたが、今回は、株式、債券、外債(外貨)の売買する時期をどのように判断するかについてまとめます。基本的な原則は、フェアバリュー上割安な時に買い、割高になったら売ります。

■外債(外貨) ①インフレ率を勘案した実質的な為替相場で円高、②購買力平価に照らして円高になった場合は、外貨購入を行います。その逆の時に売却します。

①実質的な為替相場の統計からは、直近では、1999年、2005年がドル買いのチャンスでした。(下記参照)

現在も購入の時期としてはまあまあ。

・実質ドル円相場  ※1973年=100
 実質名目
1985年2月125.64 260.34
1987年12月68.66 128.25
1990年4月92.37 158.50
1995年4月54.63 83.53
1998年8月99.57 144.76
1999年12月74.17 102.61
2002年2月102.53 133.53
2005年1月86.75 103.27
2007年6月107.67 122.64
2008年12月79.31 91.21

②輸出物価の購買力平価の水準が、最大の円高水準の目安。現時点では、ドル円75円割れ、ユーロ円93円割れのレベル。

ここまで円高になることがあれば、本気のドル・ユーロ買いをします。また、この時が好況時で、長期金利が高い場合は、外債を購入します。

・購買力平価
 ドル円ユーロ円
消費者物価指数140.40104.29
企業物価112.18103.56
市場相場98.63137.78
輸出物価75.0392.80

好景気の終盤などで、利率が高く、今後の利下げが見込まれる状況(絶好の債券投資の機会)だが、上記2点に照らすと円安の状況においては、FXで為替ヘッジを行います。

スポンサーリンク

■株式・債券

自分は、以下2点から判断します。

①PER・PBR・配当利回り

②経済統計・景況感

株価の根源的なコア要素は、企業の収益(EPS)と、それに対する投資家の評価(PER)かと思います。基本的には、企業の収益が上昇すれば株価は上昇しますし、投資家の評価が楽観的になると、株価は上昇します。

これに純資産が非常時の指標として役に立ち、不景気で企業収益が大きく減少する場合でも、インデックスや優良企業においては、会社の解散価値(PBR1倍)が、アンカーとして機能しているのではないかと思います。

まず好況時の株式の売り時は、PERで判断。

現在のような混乱期は、日本においては、PERが非常に高くなってしまい、指標として意味をなさなくなりますが、平常時・好況時には、PERは指標として機能します。

先進国のPERは、概ね15倍~20倍が妥当な水準。PER20倍を超えたら、株式の一部売却を検討。25倍を超えたら、必ず一部は売却することにしています。

逆に不況時は、PBRを購入の目安にしています。優良企業は、PBR1倍が下値抵抗ラインとして機能しており、日経平均やTOPIXの平均PBRが1倍を割れたら、必ず購入することにしています。

また、株価の底においては、日経平均・TOPIXの予想配当利回りが、長期国債の利回りを上回る現象が発生しています。2003年、2008~2009年に発生しました。現在は、この逆転現象は、解消しています。

また、日経平均・TOPIXにおいては、2003年の大底、2009年3月に、予想PERが80倍を超える現象が発生しました。PBRが1.3倍を割れ、予想配当利回りが長期国債の利回りを上回り、予想PERが80倍を超えることが、日経平均・TOPIXの底の特徴

日経平均のPBR1倍割れ且つ予想配当利回りが長期国債の利回りを上回ったら、日経平均連動のETF・投信を購入、PBR2倍超え且つPER20倍超えで売却を機械的に繰り返すだけでも、確実にリターンを生むような気がしています。

また、.各種経済統計の時系列のチャートから、景気動向を判断し、株式と債券のどちらを購入するのが高いリターンを見込めるかを判断します。経済統計については、こちら にまとめました。

経済統計の指標の上昇期は景気拡大期、下降期は景気後退期と判断できます。現在は、下げ止まっており、上向き始めている段階。

例えば、以下の経済統計チャートからは、2002年~2006年半ばまでは景気拡大、それ以降は景気後退期、2009年10月以降は景気低迷期と判断できました。

The Goal

The Goal

■米国・住宅着工件数

The Goal-住宅着工

The Goal

■米国・消費者信頼感指数

The Goal

・景気低迷期~景気拡大期までは、ど~んと大きく下落したところでの押し目買いと、毎月の購入(ドルコスト平均法的な購入)を行います。

直近でいうと、2002~2006年半ば。

・景気に過熱感がでたとき~景気後退期は、下落時の押し目買い・毎月の購入の両方を控え、株式を少しずつ売却していきます。

また、債券の購入を検討します。そのとき、実質的な為替相場が円高の場合は、外債購入を検討。円安であれば、円債を中心。円安時に外債を購入した場合は、為替リスクヘッジのための外貨売りが無難。

直近で言うと、2006年半ば~2008年9月。

・景気低迷期は、下落時の押し目買い・毎月の購入を再開します。

直近で言うと、2008年10月以降。

売買する時期については以上です。 次は、アセットアロケーションについてまとめようと思います。

スポンサーリンク

Google+で売買報告や限定投稿を配信しています!


関連記事

    2009.06.06 Sat l 資産運用の考え方 l コメント (8) トラックバック (0) l top
    コメント
    1. 売買タイミング

    売買のタイミングの話のエントリーを
    興味深く読ませていただきました。
    有益な情報ありがとうございます。

    勉強させていただきます。

    応援ぽちぃ
    2009.06.08 Mon l まつのすけ. URL l 編集
    3. ありがとうございます。

    多岐にわたる,質の高い情報をご提供くださり,本当にありがとうございます。時間をかけてじっくり勉強させていただきます。
    2009.10.04 Sun l kf. URL l 編集
    4. Re:ありがとうございます。

    >kfさん

    コメントありがとうございます!地道に更新していきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
    2009.10.04 Sun l まつのすけ. URL l 編集
    5. 購買力平価の欄にある価格について

    こんにちは。
    記事、参考にさせていただいております。

    購買力平価の表に指数や物価に合わせた
    適正価格が書かれていますが、どのように
    計算されたのかを詳しく教えていただけないで
    しょうか。

    探し方が悪いのか、それについての記事が
    探すことができなかったので、お手数ですが
    お願い出来ればと思います。

    よろしくお願いいたします
    2010.05.25 Tue l music465. URL l 編集
    6. Re:購買力平価の欄にある価格について

    >music465さん

    ありがとうございます。

    購買力平価のデータは、国際通貨研究所から拝借しています。

    http://www.iima.or.jp/research_gaibu.html

    こちらも参考になります。

    http://www.geocities.jp/takenakausa/sub4index.html

    2010.05.25 Tue l まつのすけ. URL l 編集
    7. Re:Re:購買力平価の欄にある価格について

    >まつのすけさん

    さっそくのお返事、ありがとうございました。
    2010.05.26 Wed l music465. URL l 編集
    No title
    グラフ、景気動向指数を内閣府で探したのですが、どの資料のどの辺りを見ると上記のように判断できるのかわかりませんでした。
    差し支えない範囲で、向学のために、現在見る場合のURL等をご教授いただけないでしょうか。もちろん、おてすきのときで!
    2013.08.04 Sun l trk. URL l 編集
    Re: No title
    グラフは自分で作成したものです。データは公開されていますが、グラフは短い期間しか書かれていないようです。
    http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/Revision.pdf

    長期間のグラフとなると、以下のページにあるエクセルデータをグラフ化する作業が必要だと思います。
    http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html
    2013.08.05 Mon l まつのすけ. URL l 編集
    コメントの投稿











    トラックバック
    トラックバック URL
    http://thegoalnext.blog.fc2.com/tb.php/88-30e2bf2d
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)