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昨年から個人向け社債の発行が増加しています。

その理由は、機関投資家には、リスクに見合わなかったり、残高が積みあがっている等の理由で、高い利回りを要求される企業が、コストをかけても個人相手に低い利率で資金調達したいことでしょう。

すなわち、社債を機関投資家ではなく、わざわざ手間をかけて個人に売るのは、機関投資家より社債の利率を抑えられるから。

ですから、①購入しようとしている社債が、国債よりどれほど利回りがプラスされているか、②そのプラス分がリスクに見合うだけの価値があるのか、を慎重に検討するのが重要かと思います。

ではどうやって検討するか。二つのやり方が考えられます。

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①CDSの保証料と比較する。

CDS とは、対象企業が破産した際、投資家が売り手の損失を補填する代償として、保証料を得るデリバティブです。

例えば、2月下旬に、東武鉄道が個人向け社債を年利1.71%で売り出しました が、東武鉄道のCDSは2/23日の時点で約245bp。※現在は161bp。

1bp=0.01%なので、東武鉄道の債券の保証料は2.45%ということです。

ですので、当時は、社債の年利(1.71%)はやはり機関投資家が取引するCDSの保証料(2,45%)より抑えられていますが、その差は0.74%。

個人向け国債10年の金利は、長期国債の金利から-0.8%なので、-0.74%は許容範囲といえ、この債券を購入するのは悪くないと判断できます。

②格付けごとの累積デフォルト率を見る。

例えば、4月に発行されて大人気だったSBI債 (1年もの1.96%)。SBIの信用力からすると、この社債を購入するのは危ないという声もありました。

この点、SBIの格付けはBBBですが、1997~2007年のデータでは、BBBの社債(期間1年)のデフォルト率は、0.06%。

デフォルトの可能性がほとんどない(と信じたい)利付け国債2年の利回り(0.4%)との差は、1.56%。

0.06%のリスクを背負う代償として、1.56%のプレミアムを得ることは、わるくない取引ではないでしょうか。

■格付けごとの累積デフォルト率
格付け期間1年3年5年
AAA0.00%0.00%0.00%
AA0.00%0.00%0.00%
A0.05%0.36%0.76%
BBB0.06%0.50%0.94%
BB1.15%6.31%10.74%
B13.71%42.29%69.37%
※1997年~2007年

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    2009.05.16 Sat l 資産運用の考え方 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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