TOP > 経済・社会・金融動向 > ご覧のページ
wall003.jpg

今日で政治の話は終えて、明日から平常運転に戻ります。憲法改正に非常に積極的な安倍総裁が次期首相となり、自民党が躍進して、維新の会も一定数を確保したことから、かつてない程に憲法改正が現実味を帯びています。今後のシナリオを考えてみました。

スポンサーリンク
選挙日まではライト・ウイングモード全開だった安倍総裁。これまでの歴史や最新のインタビュー等を聞くと、彼にとっては、憲法改正が最もプライオリティが高いイシューであることは間違いありません。

もっとも、総選挙勝利以降はそれまでの切れ味が影を潜めて、現実モードに入っている感があります。「恋愛生活から結婚生活へ」という感じ(?)でしょうか。

参院選までは国民的議論を呼んで世論が二分するような問題には手を付けず、安定運転で行くと思われます。問題は参院選後です。どういう展開になるか未知数です。


シナリオ1 自民党が公明党と連立維持

公明党の山口代表が、集団的自衛権の行使可能なように憲法解釈を変更したり、憲法9条改正に動いた場合、連立離脱もあると述べています。

公明党との連立を大切にする場合は、自民党のかなり保守色が強い憲法改正案をベースに憲法改正に動くのは難しいと思われます。

したがって、それは断念して、今の枠組みを基本的に維持していくことが第一のシナリオとして考えられます。


シナリオ2 公明党と連立解消、維新・みんなと連立

第二のシナリオとしては、公明党と連立を解消して、維新・みんなと連立する可能性が一応はあります。安倍総裁が自民党の憲法改正案にこだわる場合は、この展開がありえます。

維新の会は旧自民党のメンバーも多く、憲法問題では安部総裁と似ている方が多い印象です。また、みんなの党はそれほどにはタカ色が強くなく、憲法改正の政策順位は高くありませんが、OKというスタンスだと思います。

憲法改正の流れは、衆議院議員100名以上の賛成、参議院議員50名以上の賛成で原案を発議して、衆議院及び参議院のそれぞれで、議員の3分の2以上の賛成で可決されます。憲法改正の発議後は、60日から180日以内に国民投票にかけられます。

現在の勢力図は以下の通りです。国民新党は解党の話も出ていますが、取り敢えずそのままにしています。

議員数


憲法改正に必要な3分の2は、衆議院は320、参議院は162です。憲法改正に積極的な自民党と維新の会を合わせると、衆議院は348でクリアーしており、参議院は86で残り76議席です。

来年の参議院選挙では121議席が改選されるので、このうち76議席を両党で占める必要があります。これはなかなかハードルが高いかもしれません。

自民党と維新の会とみんなの党を加えると、参議院は残り65議席になります。121分の65は、今の勢いでは到達することもありそうです。

議員数2

もちろん、維新・みんなの党が自民党と連携せずに、あくまで小さな政府を追求する可能性もあります。旧大阪維新の会とみんなの党は、憲法改正はプライオリティが高くなく、それよりも小さな政府実現が重要なアジェンダでしょう。大阪維新の会は石原新党(太陽の党)と合併しましたが、政策的には明白にみんなの党と近かったです。

政策を軸に政界再編するとなると、以下のような組み合わせでしょうか。政策を軸にした組み合わせとなってすっきりすると思います。

日本未来の党、社民党、共産党→左派連合
民主党、公明党→中道左派連合
旧大阪維新の会、みんなの党→日本版・共和党
自民党、旧太陽の党→右派連合


投資家の立場では

マーケットの観点からは、政局が混乱して不透明性が高まるのは好ましくありません。

「財産権の内容は、公益及び公の秩序に適合するように、法律で定める」という自民党の憲法改正案が通った場合、公益及び公の秩序のために必要な場合は、財産没収が可能になるというニュアンスが生じます。また、橋下氏は「財産税」に度々言及しており、石原慎太郎氏は「国民の金融財産を政府が有効活用すべき」と述べています。

国の財政危機は、文句なしに「公益及び公の秩序」に該当すると思われます。こうなると、富裕層を中心としたキャピタルフライトの流れが加速するかもしれません。また、国防軍、核武装といった論点が出てくると、地政学的な緊張が高まる可能性もあります。

このような論点が浮上した場合は、株価にはよくないかもしれません。参院選後は、政局の動向に要注意だと思います。維新の会・みんなの党が自民党にすりよって憲法改正に向かうか、それとも、そうではなく独自の小さな政府路線で政権奪取を目指す方向に行くのか。

大手新聞の調査によると、国民が期待する分野は、景気対策、経済政策、年金等の社会保障がやはり中心です。この分野を中心に政策運営されるのが、株価的には一番よい展開のような気がします。次の参院選は、日本の将来にとって大きな岐路になるような感がしています。

スポンサーリンク

Google+で売買報告や限定投稿を配信しています!


関連記事

    2012.12.20 Thu l 経済・社会・金融動向 l コメント (0) トラックバック (0) l top
    コメント
    コメントの投稿











    トラックバック
    トラックバック URL
    http://thegoalnext.blog.fc2.com/tb.php/759-ab41971c
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)