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今日で一連の話題は終わりにします。米国や英国のインフレの目処は2%であるのに対して、日本は1%だからケシカランという話があります。気持はよくわかります。4%の名目成長、2%のインフレは理想的です。では、古き良き時代(?)、1980年代を振り返ってみましょう。

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日本は史上最高の絶頂期ですら低インフレ

日本のバブル絶頂期、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれて世界を轟かせていた時代、日本のインフレ率はどうだったでしょうか。

インフレ率(年平均値)の推移(1980~1990年) - 世界経済のネタ帳
※出典
IMF - World Economic Outlook Databases (2012年10月版)



なんと日本が世界の頂点にたっていた時代でさえ、米国や英国よりもインフレ率は3~4%低かったわけです。


日米のインフレ格差は構造的

1980年以降の日米インフレ率の平均差は約3%であり、これは安定的・構造的となっています。すなわち、日本は構造的に米国よりもインフレ率が低い状況が続いています。

原因は不明ですが、日本は構造的・基礎的なインフレ率が低い国のようです。したがって、米国が2~3%だから日本もできるという話ではなく、健全な手段で達成するのは難しいものがあるのかもしれません。

ラグビー部のマッチョな男がどんぶり山盛りご飯を3杯食べているからといって、少食の女性ががどんぶり山盛りご飯を3杯食べれるわけはありません。

日本が構造的にインフレ率が低い構造になっている原因、それを健全な手段で変えるにはどうすればいいかについては、いい研究対象になる気がします。経済学者の方は研究してみてはいかがでしょうか。難しいテーマですね。


(P.S)
「日銀の国債引受」という言葉を使っていないから問題ないという意見を最近よく見ます。しかし、その言葉を使わなくても、実質的に同じ行為を行ったら大問題です。

「窃盗はしないお!万引きだお!」と言って財物を盗んだとしても、完膚なきまでに窃盗罪になります。また、「売春はしないお!援助交際だお!」と言って金銭を対価として性行為を行ったとしても、完璧完全に法律や条例で処罰されます。

「日銀の国債引受」という言葉を使おうが使わまいが、日本国・円・国債に対する信認が決定的に喪失されて、日本から資金が逃げ出し、長期金利が跳ね上がって円安が止まらなくなる事態を引き起こすような行為はやってはならないと思います。それでデフレ脱却した先に待つのはスタグフレーションになるでしょう。

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    2012.11.30 Fri l 経済・社会・金融動向 l コメント (5) トラックバック (0) l top
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