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11 de setembre (2012)


カタルーニャ州の選挙

25日にスペインのカタルーニャ州で選挙が行われます。世論調査によると、市民の過半は、カタルーニャのスペインからの分離・独立派の政党を支持する見通しだそうです。選挙で再選が予想されているマス・カタルーニャ首相は、4年以内の国民投票実施を公約に掲げています。

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カタルーニャとスペインの歴史的因縁

カタルーニャがスペインからの分離・独立を求めている背景には、やはり歴史的経緯が大きいと思います。私はサッカーが好きでヨーロッパのサッカーを見たりします。そこでレアルマドリードとバルセロナのライバル関係が気になり、昔に色々と調べました。

最初はわが国での巨人対阪神みたいなものだと思いましたが、そんな生温いものではありませんでした。

カタルーニャ州の市民はスペイン人とは異民族のカタルーニャ人であり、独自の言葉・文化を持っています。カタルーニャ文化は中世に発展し始めて、フランク王国からの自立が進み、バルセロナ伯領が領土を拡大してカタルーニャ君主国を成立させました。

一時は多数の海外領土を獲得して拡大し、バルセロナからアテネに至る地中海を支配するまでになり、バルセロナは活気ある港町に発展していきました。

しかし、18世紀初めのスペイン継承戦争において、フェリペ5世と戦った末に、バルセロナがスペイン・ブルボン軍に包囲されて陥落。カタルーニャは降伏し、スペインの一つの州の地位に転落しました。

バルセロナ陥落の1714年9月11日は、国としてのカタルーニャが消滅した日とされており、9月11日は「カタルーニャ国家の日」「ラ・ディアダ(La Diada)」として祝日となっています。

1936年からのスペイン内戦では、フランシスコ・フランコ将軍がスペイン政府を破り、1970年代半ばまで独裁政権を維持しました。この独裁政権においては、カタルーニャ州は冷遇され、政治的に不遇を被り続けたようです。


バルセロナVSレアルマドリードは、台湾VS中国

こうした歴史を知った時は、カタルーニャとスペイン、しいてはバルセロナとレアルマドリードは、巨人対阪神どころの話ではなく、例えるならクロアチアとセルビア、スコットランドとイングランド、台湾と中国とも形容しうる関係だと思いました。

両チームの試合が「エル・クラシコ」として激しく盛り上がる理由がわかりました。 公式戦での通算対戦成績は、現時点ではレアルマドリード88勝、バルセロナ87勝、引き分け47とほぼ互角の戦いとなっています。

ただし、近年ではスペイン代表の主力はバルセロナの選手であること、レアルマドリードの前主将のラウールや現主将のイケル・カシージャスと、バルセロナの選手との関係が良いことなどから、かつてのような敵対関係は薄れてきているような印象もあります。

あのラウールが、まさかのバルセロナ激励訪問」なんてこともありました。


カタルーニャ独立の動きは、自治権拡大でソフトランディングか

以上のように異民族・異なる言語、歴史的経緯などから、ただでさえ独立心が強いところに、更にスペインの財政危機によって、スペインと一体になっているメリットがあるのかということで、現在、カタルーニャで独立の動きが強まっていると思われます。

カタルーニャ州では、中央政府から受け取るサービス(教育・病院など)に比べ、税金として支払う金額がはるかに多く、同州の税金が中央政府を通じて他の州に回っているとみているようです。

カタルーニャ州はスペインのGDPの約20%を占めており、主要都市のバルセロナはスペインで2番めに多い人口となっています。カタルーニャが独立したとしたら、スペインにとっては大打撃となるため、不透明要素の一つです。

しかし、やはり独立となるとハードルが高いと思われます。スペインの憲法改正が必要となりますので、果たしてそれができるのかという問題があります。

また、EUへの新規加盟は全会一致の合意が必要という建前もあるようであり、スペインが独立したカタルーニャを承認するわけがないという現実もあるでしょう。EUに加盟できないとなると、独立後はこれまでより経済的によくなるのかというと難しいような気もします。

落とし所としては、自治権の拡大などでソフトランディングするような気がします。この問題でユーロ等の為替市場や株式市場が大きく動くことはないと思いますが、どうなりますかね。

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    2012.11.24 Sat l 経済・社会・金融動向 l コメント (2) トラックバック (0) l top
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