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Grand Tetons - Jackson Hole, Wyoming


全世界から注目を浴びていた、ジャクソンホール会合でのバーナンキFRB議長の講演。講演内容に関する注目ポイントも人それぞれで、毎度の事ながら視点はいろいろあるなと思います。

金融危機以降FRBが行ってきた金融緩和政策は、伝統的・非伝統的政策のいずれも、物価安定の維持に寄与して経済回復を支援したことが述べられました。

経済低迷のデフレリスクと金融政策によるインフレリスクも懸念されながら、インフレ率は大局的には2%近辺で推移してきたと述べられています。

と同時に、金融政策に関する限界も述べていたことが印象的でした。それは以下の通りです。

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「非伝統的金融政策(以下、非D)が経済活動・物価上昇に及ぼす効果は不明確であり、非Dの実施に伴うコストは、伝統的政策に通常は伴うコストを超える。したがって、非Dの実施に対するハードルは、伝統的政策を行う時よりも高くする必要がある。

さらにこの文脈において、非Dは一般的な金融政策の限界に直面する。その限界とは、より広範でバランスがとれた経済政策によって達成できることを、金融政策のみでは達成できないということだ。

また、特に国が直面している財政・金融のリスクを金融政策で中和することはできず、経済への成果を微調整することもできない。」

一言に要約すると、伝統的・非伝統的金融政策には大きな効果があり、適切な政策には経済回復・物価の安定に寄与する効果はあるが、金融政策には限界があり、広範でバランスが取れた経済政策によってしか解決できない問題もあるということですかね。

バーナンキは以前も「金融政策には限界がある」と述べて、日本の一部から熱い眼差しを浴びました。「ヘリコプターからお札をばら撒けばよい」と述べて、「ヘリコプター・ベン」と呼ばれた男の歯切れが悪くなりました。往年のリフレ帝王っぷりは影を潜めています。

まあ「財政の崖」をなんとかしろゴルアという点を強調したかったのかもしれません。金融政策に大しては総じてハト派的であり、指標や株価が悪化したら、いずれ追加緩和はありそうですね。

流動性危機時の対応や、金融市場が壊れて価格が麻痺してリスク・プレミアムが不条理に拡大している資産の購入など、金融政策には大きな役割があります。ただ、それであらゆる事象を解決できるという天和・国士無双ダブル役満のような存在ではないということか。

日銀はETF・REITの買い入れを行っていますが、リスク・アセットの象徴である株式と不動産を購入しているという事実は、なかなか深いものがあると改めて感じました。

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    2012.09.05 Wed l 経済・社会・金融動向 l コメント (2) トラックバック (0) l top
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