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■先日ライフネット生命の保険は割高であるというエントリーをアップしたところ、ネット上でライフネット生命の熱心な信奉者の方々(以下、ライフネッター)が湯気ポッポになっているようです。

ライフネッターの主張には、以下のようなものがありました。

1.保険料の安さではなく、イベントやネットを通じたコミュニケーションが大事
生命保険会社相手に、イベントやコミュニケーションを求めるとは、大変失礼ですが、余程寂しいのかなと思ってしまいました。ただ、嗜好は人それぞれなので、否定はしません。保険会社社員とのコミュニケーションに思う存分ハアハアしてください。

しかし、保険料ではなくて、コミュニケーションが大事だというなら、大手生保が一番ということになります。電話一本でお姉さんお兄さんが飛んできて、30分でも1時間でも話し相手になってくれるでしょう。また、各種の相談会やイベントも開催しています。

ライフネッターの多くは、「大手生保は営業マン・レディーの人件費が上乗せされていて、保険料が高くてケシカラン。シンプルで保険料が安いライフネットはいいね」と言っていました。

リアルのコミュニケーションはけしからなくて、ネットのコミュニケーションは素晴らしいとなる思考がよくわかりません。

また、大手生保はコミュニケーションがあるけど保険料が高くてケシカランと散々批判していたにもかかわらず、保険料ではなくてイベント・コミュニケーションが大事というのは自己矛盾・論理矛盾です。

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2.保険選びにおいて、保険会社への共感があってしかるべき
保険料以上に保険会社への共感が大事だそうです。ではライフネット生命の経営理念は何でしょうか。

同社のウェブサイトを見てみると、ライフネット生命の特徴として6点挙げられており、その筆頭が「1.保障はそのまま、だけど保険料が安い。それには理由があります」となっています。また、以下のようなことが書かれています。

生命保険よりも、もっと大切なことにお金を使ってください
「ライフネット生命はわかりやすく、安くて便利な保険商品を、インターネットで提供する生命保険会社です」

同社のマニフェストでは、「生命保険料を、安くする」という章を設けている力の入れようです。

また、同社の出口社長は、プロフールの最初に「保険料を半分にするから安心して赤ちゃんを産んでほしいと思って、ライフネット生命を立ち上げました」と書いています。

つまり、ライフネット生命の経営理念・特徴の第一は、保険料の安さなわけです。シンプルで安い保険を提供することを最も重要な使命としているライフネット生命に共感しているにもかかわらず、シンプルさ・保険料の安さを最重視しないのは、論理矛盾・自己矛盾しています。

また、そう言うなら、大手生保に共感して大手生保に加入する人を馬鹿にしてはならないでしょう。ライフネットに共感して割高な保険料を払うのは立派で、大手生保に共感して割高な保険料を払うのはダメだというのは、意味不明です。


3.後追いはかっこわるい・キライ
なぜかライフネッターの中では、ライフネット生命が安価な保険の先駆者であり、他の保険会社はライフネット生命の後追いをしたことになっているようです。これは完璧な事実誤認です。

ライフネット生命はドヤ顔で「大手生保の半分の保険料」と述べていますけれども、ライフネット生命誕生の前から、大手生保よりも大幅に安価な保険料の保険会社・共済は存在していました。

生命保険では、損保ジャパンDIY生命、オリックス生命、全労済、コープ共済など、医療保険では、アフラック、損保ジャパンひまわり生命、オリックス生命、三井ダイレクトなどが大手生保よりも大幅に安い保険料の保険を提供していました。

他の保険・共済がライフネットの後追いだというのは単なる妄想であり、むしろライフネット生命が、損保系生保・カタカナ系生保・共済の後追いです。

ただし、損保系生保・カタカナ系生保・共済は行儀がよくて、露骨に大手生保を狙い撃ちした広告・キャンペーンを大々的には行ってきませんでした。大々的な反・大手生保キャンペーンを最初に開始したのはライフネット生命でり、ライフネット生命が先駆者なのは露骨な他社攻撃です。

今はライフネット生命が大手生保に対してしかけた露骨な他社攻撃キャンペーンが、ブーメランのように自分に返ってきたという状況です。まさにブーメラン君です。

自分達が他の保険会社を「あいつらはオレ様の2倍の保険料」と散々攻撃してきたのですから、自分達が保険料高いと他社から言われても自業自得としか言い様がありません。

ライフネットが他社攻撃をしていなかったのなら、私もオリックスは品がないなと思います。しかし、ライフネット自身が品のない攻撃をしてきたわけです。ライフネットは自分がやったことを返されているだけです。


■ライフネット生命には、このような自己矛盾・論理矛盾・事実誤認に溢れた信奉者がいます。この力はすごいなと思います。

皮相的なコミュニケーションや、印象・イメージのよさを武器に、「共感」を獲得して割高な保険を売り込むという、ライフネット生命のマネタイズ能力には感服しました。個人的には、AKB48プロデューサーの秋本康氏に次ぐNo.2のマネタイズ力だと思います。

人気ホストクラブは恋愛ごっこで高収益をあげていますが、ライフネット生命はお友達ごっこで高収益を上げています。同社は人気ホストクラブ並の高収益を上げるポテンシャルを秘めていると思います。

ライフネット生命の契約者になるのに経済合理性は感じませんが、株主になるのには経済合理性を感じます。

したがって、同社の株式購入を検討します。ライフネット生命に資本参加し、ライフネッターが支払った割高な保険料の果実を享受するのは、よい投資になる気がしました。ライフネット生命のファンの皆様、今後ともライフネット生命を宜しくお願いします。

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    2012.07.21 Sat l 保険 l コメント (16) トラックバック (0) l top
    コメント
    No title
    確かに熱狂的なファンの存在は投資を検討する材料にはなりますよね。
    2012.07.22 Sun l チェキ. URL l 編集
    No title
    私も全く同じことを考えてました。これだけ熱いファンがいるならこの会社の伸び代はまだまだありそうです。
    もう少し下がったらエントリーしようと思っています。
    2012.07.22 Sun l すぱいく. URL l 編集
    No title
    いつも楽しく記事を拝見させて頂いています。
    「好きかキライか」で選ぶという基準は大事だと思います。
    また、今回のような論理思考で選ぶというもの同じように大事です。
    私は、生命保険において、嫌いなところはまずは選択しませんが、
    そうでなく、好きもキライも無い会社に対しては、あなたのように考えて答えを出すと思います。
    今回あなたを批判した信奉者は、はっきり言って論理破綻してましたね。
    私もあの人の記事を読んだ時は笑ってしまいました。苦笑でした。
    また今回も負けじと?w批判した記事をアップしてましたが、そこにも(笑)
    論理に対して感情論で反対するということにおいて、議論というものは成り立たない、という典型でしたね。
    2012.07.22 Sun l こーじ. URL l 編集
    あばたもえくぼ?
    私もその記事読みました。
    結構有名なインデックスブロガーの方だったので、意外だったというか、唖然としてしまいました。投資の時とは違い、生命保険はコストではなく、精神面を重視して選ぶんですね。。。
    2012.07.22 Sun l ひでぼう. URL l 編集
    なるほど~。
    私は共済派ですので、ライフネットさんは、保険会社にしては・・安いなぁ~程度の印象です。

    まだ、保険料を下げる余地があるならば、ライフネットの成功事例で参入を考える企業があるかもしれませんね(笑)

    私はもう少し様子を見てから投資対象にするか?決めようと思います。

    とても参考になる記事でした。ありがとうございます。
    2012.07.22 Sun l 相談員kaoru. URL l 編集
    Re: No title
    アップルとかも、やはり熱狂的なファンの支え+不特定多数の一般人へのリーチの二本立てですね。熱心なファンがついている企業は強みがありますよね。
    2012.07.22 Sun l まつのすけ. URL l 編集
    Re: No title
    ここ数年は夏が軟調で秋に底ってパターンになってますよね。秋にかけて相場につられて下落することがあれば、狙いどころかもしれませんね。
    2012.07.22 Sun l まつのすけ. URL l 編集
    Re: No title
    ありがとうございます!
    やはり好きという感情は消費においてポイントですよね。好みと経済性の両方が大事ですね。嫌いな会社は除外となりますよね。

    また何かアップしたんですね。先日やそれ以前のエントリーを読んで、かなりの水準の御仁だとわかりました。アレな文章を読むほど暇ではないので、それっきり完全スルーです。先日のものはうっかり読んでしまい、無駄な時間を使ってしまいました。

    ああいうロジック皆無の感情論を不特定多数に盛大に披露して恥ずかしくないのかな?と思ってしまいました。

    ライフネットや直販投信を推しているようですが、ああいう文章を書いていると、それを見た一般人がライフネットや直販投信をイロモノと見てしまうんじゃないかなと余計な心配をしています。
    2012.07.22 Sun l まつのすけ. URL l 編集
    Re: あばたもえくぼ?
    結構有名なインデックスブロガーの方なんですね。精神的充足・コミュニケーションをやたらと重視していらっしゃるようであり、いくつか文章を読んだ感想では、余程そういうのに飢えているのかな?と思ってしまいました。

    先日ざっと見たところ、ライフネットや直販投信、コツコツ積立て投資などを推しているようですが、他の人に彼と同類だと思われたら可哀想だと思いました。
    2012.07.22 Sun l まつのすけ. URL l 編集
    Re: なるほど~。
    そう言っていただけると嬉しいです。コメントありがとうございます。

    共済いいですよね!ネットでは県民共済の良い評判をよく目にします。
    非営利で割戻金の制度が気に入っています。

    株式会社の保険会社は利益は株主のものですが、共済の場合は利益は契約者に還元されるので、とてもいい制度だなと思います。
    2012.07.22 Sun l まつのすけ. URL l 編集
    こんばんは
    論理(経済性)で選ぶか、感情(好き)で選ぶかはそれぞれの価値観であり、どちらでもいいと思います。
    職業でもやりがい重視と報酬重視の人がいるでしょう。(どちらも選択肢の一つ)

    ただ、事実と違うことを述べていたり、嘘をつくことは絶対にダメです。(信用性の問題)

    公に議論(反論)をするならば第3者が判断できる材料を提供することが第一で、それ以降は客観的事実と論理的発言が必要だと私は考えています。

    駄文を失礼いたしました。
    2012.07.23 Mon l 江戸の隠居. URL l 編集
    Re: こんばんは
    おっしゃる通りだと思います。
    好みと経済性のどちらに重きを置くかは人それぞれですよね。
    公における議論では、客観的事実と論理が大事であり、嘘はダメですよね。

    2012.07.23 Mon l まつのすけ. URL l 編集
    No title
    ライフネット生命は正に素晴らしい会社ですね。
    だってコストカット以外のサービスの充実でお客様の獲得が出来る事を証明して頂けるのですから。他の保険会社の方々への挑戦ですね。「俺たちは保険料が割高でも客の心をつかめるんだぜ、お前達には出来ないだろ?」って自信が感じられます。
    後出来れば「安い」って言葉は自重した方がいいかと、、、。ライフネット生命も「安い」ではなく「サービス」で選んで頂ける「質の高い」お客様に選んで頂きたいはずです。
    2012.07.23 Mon l Sakura. URL l 編集
    Re: No title
    ライフネット生命はマネタイズ力が素晴らしい会社だと考えており、今後は株主としてライフネットの契約者が支払った割高な保険料の果実を享受する予定です。

    「安い」という言葉を多用しているのは他ならぬライフネット生命自身であり、マニフェストから社長のプロフィールからWebサイトから広告まで、「安い」という言葉のオンパレードです。ライフネット生命は保険は安さが重要だと主張して、他社を散々罵ってきたわけです。

    「安さではなくサービスで選んで頂きたい」というなら、ライフネット生命は、まずはマニフェストと社長のプロフィールを即刻書き換えなければなりませんね。また、Webサイトや広告は全面作り直しですね。

    安さではなくサービスというのは、ライフネット生命のこれまでの主張を根底から覆すことですから、批判してきた他社や、マニフェストを信じた契約者に対して、「ごめんなさい、これまでの主張・マニフェスト・他社批判は誤っていました。安さではなくサービスが大事でした」と謝罪して懺悔しなければ筋が通りません。

    もしそうなら、ライフネット生命は、マニフェストを信じた契約者を裏切る会社だということになってしまいます。
    2012.07.23 Mon l まつのすけ. URL l 編集
    No title
    こんにちは。
    1年経った今、ご指摘の事実は正しかったですね。
    ライフネットの株価はまだまだ下がる余地があると思ってます。
    理由は、新規契約数が低迷していること、解約件数がわずかながらも増えており、解約率も上がっていること。
    そして、解約件数は契約保有件数が増えれば増えるほど増加するので、今の低迷の仕方では、近いうちに、解約件数と契約件数が同数になって成長が止まってしまいます。
    赤字やわずかな黒字しか叩き出せない状況で、その現実が見えてくると、ここの株価は更に低迷するでしょう。
    2013.11.09 Sat l タカ. URL l 編集
    Re: No title
    はじめまして!

    楽天生命などが新規参入し、オリックス生命もブリッジや新キュアをリリースしており、ライフネット生命の定期生命・終身医療は既に割高な水準になってしまいましたね。

    就業不能保険も長期入院の70%を占める精神疾患が対象外なのが痛いですし、じぶんへのほけんプラスは癖があって微妙だと思います。

    色々と調べるリテラシーがある人は、ライフネット生命には入らないと思います。ネット生保を検討するような人はネットで調べて比較する人が多いと思うので、ライフネットは今のままでは苦しいような気がします。

    ただ、イメージを重視する人もいるので、出口・岩瀬氏の露出によるイメージで、割高でもどれ程売れるかがポイントですね。
    2013.11.09 Sat l まつのすけ. URL l 編集
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