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ネット専業の生命保険会社であるライフネット生命の新規契約が大幅に減少しています。ライフネット生命は良い評判も多いですが、数字は真実を示します。「ライフネット生命はどのような保険会社であるか?」の真実についてまとめます。

オリックス生命が、ウェブサイトや新聞で、生命保険業界で初めて大々的に比較広告を打ちました。ターゲットはライフネット生命でした。

事前に話が漏れると抵抗に遭うという考えから、比較広告については、監督官庁である金融庁にも知らせていなかったようです。

保険会社が広告内容を事前に金融庁に知らせる義務はありません。しかし、この業界は偉大なる金融庁様に許認可権限があり、金融庁様の機嫌を損ねると、今後の仕事に悪影響が出る恐れがあるという現実があります。

したがって、「前例のないこと」をやる場合は、金融庁様に事前報告・協議するのが慣例です。ちなみに許認可業界にありがちなように、○○協会や各会社には、天下りが降ってきます。

私は辣腕営業マン・レディーが知識のない客に嵌め込み営業している実態が遺憾であり、がんがんオープンにするのが望ましいと考えているので、今回のオリックス生命には拍手喝采です。

早速サイトを見に行きました。やる気満々、気合が入っている感じでした。

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尋常ではないのは、他の会社は「A社」「B社」と表記しておきながら、他社のサイトにリンク張っている点です。

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リンクをクリックすると・・・


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「A社(ライフネット生命保険株式会社)のウェブサイトへリンクします」と表示されます。イニシャルトークの意味がありませんね。


ライフネット生命とはどのような保険会社であるか

今回の比較広告で、生命保険についても、ほとんどの年代でオリックスに敗北することが明らかにされました。

ライフネット生命の「消費者・若者の味方で安い保険です保険見直しで家計が楽になります」(ドヤ顔)というのは、口だけ番長ですね。オリックスの契約者が保険見直しをしてライフネットに移ったら、大損になってしまいます。

きれいごとばかり言って口は達者であり、不思議と人気は高いですけれども、実が伴ってなくて言行不一致である点は、虚偽投信・さわかみファンドに似ている気がします。

さわかみ投信は投資詐欺なのか?
なぜ、さわかみファンドの澤上さんは暴落で買ったと嘘をつくのですか?

まあさわかみは完全なるウソツキですが、ライフネットの出口氏や岩瀬氏はそこまでのレベルではないと思われるため、さわかみと同一視は失礼かもしれません。

ライフネット出口氏や岩瀬氏の場合は、「貴殿らが言うことを実践するなら、ライフネットと契約してはならない人が多いでしょ」という突っ込みが入るというレベルです。他にもっとよいのがあって、それを言っていないという程度です。

「保険料を半分にするから安心して赤ちゃんを産んでほしいと思って、ライフネット生命を立ち上げました」と仰りますが、オリックスと比べると、半分どころか全然割高です罠ということです。

確かに大手生保と比べると半分くらいかもしれません。しかし、損保系生保・カタカナ系生保・共済では、既に大手生保より安い商品はあったわけです。

結局のところ、ライフネット生命の武器は、「安い保険料」ではなく、「巧いマーケティング」です。この点についても、さわかみ投信と非常に似ています。中身ではなく見かけがよいわけです。

ライフネット生命と契約することを考えている方は、損保系生保・カタカナ系生保・共済などにも目を向けて比較検討した方がいいと思います。お金は大事です。実際にライフネット生命の保険商品を見てみましょう。

ライフネット生命は定期死亡保険「かぞくへの保険」、終身医療保険「じぶんへの保険」、定期療養保険「じぶんへの保険プラス」、就業不能保険「働く人への保険」を提供しています。それぞれについてまとめました。世間一般に飛びかっている良い評判は果たして本当なのでしょうか?


ライフネット生命の定期死亡保険に価格優位性はない。

ライフネット生命の定期生命保険「かぞくへの保険」はFPなどの評判に反して、意外にもそれ程安いわけではありません。比較的安価な定期生命保険としては、樂天生命の樂天生命ラブ、チューリッヒ生命の定期保険プレミアム、オリックス生命のBridge(ブリッジ)、メットライフアリコのスーパー割引定期保険(非喫煙優良体)が挙げられます。

かぞくへの保険はリニューアルがありました。リニューアル前は割高な価格が多いのが特徴でした。

例えば、1000万円・10年・月払・非喫煙優良体で条件を揃えた場合の価格の比較は以下の通りです。青字が最も安い保険、赤字が最も保険料が高い保険です。

年齢ライフネット楽天生命オリックスメットライフアリコ
201,0921,0701,1041,220
618660684860
251,1301,1001,1291,130
740770792930
301,3281,2801,3101,140
9489509701,060
351,7641,6701,6971,330
1,2351,1901,2141,250
402,5802,4002,4141,800
1,6761,5901,6071,560
453,9233,6003,6042,590
2,3762,2102,2262,060
505,8985,2905,2973,880
3,1782,8802,9092,630

30歳以下の若い女性のゾーンはライフネット生命が安いですが、それ以外のゾーンはライフネット生命は最も割高なことが多いです。かぞくへの保険は若い女性に甘くて、それ以外に厳しい保険でした。

ライフネット生命以外の3社はリビング・ニーズ特約を付加することで、余命6か月と判断されたときに、リビング・ニーズ保険金を受取れますし、不慮の事故により約款の所定の身体障害の状態に該当した場合、以後の保険料の払込みは免除されます。ライフネット生命ではこの制度はありません。

したがって、かぞくへのほけんは価格のみならず商品性でも見劣っています。(1)親族がライフネット生命に勤めている等の事情で入らざるを得ない、(2)ライフネット生命の株主・経営者・社員に割高な保険料を払って寄付したい、(3)ライフネット生命に加入していると精神的喜びを感じるなどの特別な事情がない限りは、若い女性以外は積極的に加入する理由はありません。

リニューアル後は若干はましになりましたが、それでも他社と比較して競争力があるわけではありません。

年齢 ライフネット チューリッヒ オリックス メットライフアリコ 楽天生命 アクサD
20 1,027 950 1,104 1,220 1,070 1,030
641 720 684 860 660 590
25 1,050 980 1,129 1,130 1,100 1,060
731 830 792 930 770 710
30 1,230 1,050 1,310 1,140 1,280 1,240
896 990 970 1,060 950 900
35 1,631 1,310 1,697 1,330 1,670 1,640
1,146 1,220 1,214 1,250 1,190 1,160
40 2,374 1,720 2,414 1,800 2,400 2,380
1,547 1,550 1,607 1,560 1,590 1,570
45 3,599 2,490 3,604 2,590 3,600 3,560
2,178 2,110 2,226 2,060 2,210 2,210
50 5,393 3,940 5,297 3,880 5,290 5,290
2,890 2,350 2,909 2,630 2,880 2,920

30歳~40歳の女性のゾーンはライフネット生命が安いですが、それ以外のゾーンはライフネット生命は決して安価ではありません。リニューアル後のかぞくへの保険は30代の女性に甘くて、それ以外に厳しい保険です。

ライフネット生命以外の3社はリビング・ニーズ特約を付加することで、余命6か月と判断されたときに、リビング・ニーズ保険金を受取れますし、不慮の事故により約款の所定の身体障害の状態に該当した場合、以後の保険料の払込みは免除されます。ライフネット生命ではこの制度はありません。

したがって、かぞくへのほけんは価格のみならず商品性でも見劣っています。


終身医療保険「新じぶんへの保険」は圧倒的に割高

ライフネット生命には、終身医療保険「新じぶんへの保険」があります。比較的安価な終身医療保険には、楽天生命の楽天生命スマート、オリックス生命の新CURE(キュア)、アフラックのちゃんと応える医療保険EVERがあります。

リニューアル前の「じぶんへの保険」時代は、ライフネット生命が圧倒的に割高でした。

例えば、入院1日1万円(60日限度)・手術給付金有・月払で条件を揃えた場合の価格の比較は以下の通りです。ライフネット生命のみ先進医療特約がありません

ライフネット楽天生命オリックスアフラック
253,2562,6622,6522,779
3,2502,8523,0822,880
303,7373,0423,0523,119
3,6393,1123,3023,219
354,3063,5223,5723,549
4,0983,4123,5323,469
404,9714,1224,2624,109
4,7053,8223,9323,849
455,7794,8625,1324,999
5,4794,3824,5724,559
506,8875,7626,2326,129
6,4475,0925,4325,449
558,2076,8427,5927,429
7,7495,9426,5026,469
609,8678,1429,2429,069
9,3747,0127,9027,799

ライフネット生命は、ありとあらゆる年代において、圧倒的に割高な保険料となっていました。数十円というレベルではなく、1ヶ月当たり数百円~1千数百円もライフネットが割高です。生涯の保険料では、大きな差が出てきます。

医療保険の場合は細かい点で条件が異なるので、最も安いから最も良いと言えるわけではありません。しかし、この4社の終身医療保険を比較すると、内容においてもライフネット生命は最も見劣っていると思います。わかりやすいところでは、先進医療特約もありません。

内容も悪いし価格も高いので、ライフネット生命の終身医療保険は弁解の余地がなく明白に割高です。この保険も先程述べたような特段の理由がない限りはおすすめできませんでした。

リニューアル後の「新じぶんへの保険」は改善されましたが、それでも他社と比較して優位性があるわけではありません。

下表は入院1日1万円(60日限度)・手術給付金有・月払・ガン診断給付金額100万円・先進医療特約付きの場合の比較です。アフラックのみがん診断給付金の設定がありません。

各社によって保障内容に若干の違いがあるので価格のみで正確には比較できませんが、方向性は参考にはなります

ライフネット楽天生命オリックスアフラック
25 4,351 3,5833,812 3,212
4,563 3,793 4,232 3,494
30 5,155 4,203 4,512 3,673
5,210 4,243 4,712 3,916
35 6,143 5,003 5,412 4,294
5,938 4,713 5,222 4,348
40 7,343 6,023 6,622 5,176
6,796 5,303 5,952 4,961
45 8,779 7,313 8,182 6,579
7,801 6,053 6,942 6,023
50 10,478 8,923 10,172 8,533
8,950 8,923 8,162 7,344
55 12,476 10,793 12,592 10,968
12,476 8,013 9,572 8,935
60 14,851 12,883 15,362 14,253
11,810 9,253 11,312 11,146

リニューアル後の新じぶんへの保険も割高感があります。55歳以上の男性はオリックス生命が高くなるのは、オリックス生命の新CUREには七大生活習慣病による入院の場合は120日間に給付が伸びる特典が影響していると思われます。

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じぶんへの保険プラスは定期保険なのが痛い。

ライフネット生命には定期療養保険「じぶんへの保険プラス」という商品があります。他社には無いタイプの商品ですが、一言で述べると、入院時の医療費補填保険+がん診断保険+先進医療保険です。

じぶんへの保険プラスには以下の様な欠点があります。

  • 終身保険ではなく、保障は最長で70歳で切れてしまい、最も医療費がかかる老後は補償されない。70歳までにがんに罹患する可能性は高くない。
  • がん治療給付金は、上皮内がん・異形成は対象外
  • 自賠責、労災、公的介護保険の場合は対象外

詳しくは「じぶんへの保険プラスの罠」でまとめています。じぶんへの保険は終身医療保険なのに、何故かじぶんへの保険プラスは定期保険なのがミソとなっています。保険の知識があまりない人にパッと見いいね!と思わせるマーケティング力が光ります。


就業不能保険は精神疾患対象外なのが痛い。

就業不能保険「働く人への保険」は、「少なくとも6ヶ月以上、いかなる職業においても全く就業ができない」と医学的見地から判断される必要があり、ハードルがかなり高いです。

障害や重い病気で従来の仕事が続けられずに辞めた場合でも、ワードでの文章入力作業ができる状態であれば給付金は出ません。

決定的な弱点は、精神疾患が対象外である点です。長期の入院・在宅療養による就業不能者の多くは、精神疾患による患者です。1年半より長く入院する20歳~59歳の男性患者のうち約70%は、原因が精神疾患です。

つまり、ライフネット生命の就業不能保険は、最も可能性が高い精神疾患による就業不能が給付の対象外であり、しかも受給のハードルは極めて高いため、使える局面は驚異的に限定的です。

ライフネット生命の就業不能保険を受給できるような状況に陥ってしまった場合とは、生活保護を受給しても誰からも文句を言われないような悲惨な状況です。そういう局面にわざわざ民間保険で備える必要が有るかは議論の余地があります。

そのような悲惨な状況では、さすがに公的社会保障に甘えていい気もします。逆に言うと、そういう時のために公的社会保障というものは存在すると思います。


新規契約数減少は正直

ライフネット生命の2015年度上期の新規契約(保有契約件数の増加)は前年同期比57.9%減と大幅に減少しました。保有契約件数の伸び(対前年比)は四半期ベースでは2011年9月をピークに大きく落ち込んでいます。商品力は必ずしも良くないので、この数字には納得です。

年月保有契約件数(対前年比)件数の伸び(対前年比)
2010年6月末22,76914,788
2010年9月末26,89715,569
2010年12月末33,39418,144
2011年3月末39,68221,292
2011年6月末45,08722,318
2011年9月末51,60624,709
2011年12月末52,51919,125
2012年3月末54,85215,170
2012年6月末56,25511,168
2012年9月末53,3261,720
2012年12月末52,072-447
2013年3月末51,272-3,580
2013年6月末48,040-8,215
2013年9月末45,383-7,943
2013年12月末41,150-10,922
2014年3月末33,651-17,621
2014年6月末25,862-22,178
2014年9月末19,856-25,527
2014年12月末15,207-25,943
2015年3月末12,440-21,211
2015年6月末10,882-14,980
2015年9月末9,657-10,199

ライフネット生命の保有契約件(対前年比)

ライフネット生命の武器はイメージの良さ、出口氏と岩瀬氏のメディア露出ですが、イメージに惑わされずに商品内容をしっかりと見ている方が増えているのが、ライフネット生命の新規契約数に表れていると思います。

ライフネット生命以外にも多くの保険会社を比較検討するのが無難です。

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    2012.07.19 Thu l 保険 l コメント (8) トラックバック (0) l top
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