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■政府の分科会の長期ビジョンで「40才定年制」が提唱されたことが、ネットで話題になっています。

雇用制度改革については、これまでは解雇自由化の導入が主張されることが多かった印象があります。しかし、解雇自由化が導入されても、NHK・日本政策投資銀行などの官営企業、NTT・電力会社・ガス会社などの親方日の丸意識が抜けない企業、労働組合が強い企業は別として、ほとんどの企業では実態はあまり変わらないと思います。

なぜなら、多くの企業で解雇は事実上自由に行われているからです。日本企業のほとんどを占める中小企業では、労働法などはあってないようなものであり、経営者の意思一つで容赦なくクビが飛ぶ世界です。

大企業でも、法に触れない範囲でいかに合法的に退職に追い込むかという解雇マニュアルが出回っており、人事部はそれをもとに、自分に課せられた削減ノルマを達成するために、無我夢中で追い込んで行くわけです。ノルマを達成できなかったら、自分の評価が下がり、自分がリストラの対象になりかねないため必死に追い込みます。

既に多くの企業で解雇は事実上ほぼ経営の意思通りになされていることから、「解雇自由化が導入されれば、全てはうまくいく」というのは、楽観的じゃないかなと思います。多くの企業では、あまり今と変わりません。

■政府の長期ビジョンでもこのような現実から、解雇自由化ではなく、40歳定年の話が出てきたと思われます。では、40歳定年になったらどうなるか。次の3つが起こると思います。

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1.企業利益の一時的上昇・投資が活発化する可能性
人件費が大きく下落することから、一時的に利益が上昇するでしょう。また、企業立地の魅力が増し、投資が活発化する可能性がある気がします。


2.日本のGDPの約6割を占める内需が激減
40歳定年となると、一部の優秀プレーヤーは収入を維持でるものの、多くの人は収入が激減すると思われます。人々はより一層消費を控えてお金を貯め込むようになるでしょう。40才までありったけお金を貯めて、収入の下落に備えようとするでしょう。

特に住宅などの市場は壊滅的な状況になる可能性が高い。一時的人件費下落で企業は一時的に収益が上がりますが、やがて需要の消滅がじわじわとボディーブローのようになり、企業は海外展開しないと厳しくなるか。

「日本の韓国化」ですね。日本のアイドルも、国内需要の減少で国内だけでは十分にお金を稼げなくなり、必死に中国語を覚えて中国に出稼ぎに行くことになるでしょう。


3.少子化が加速
出生率が下落の一途を辿っているのは、可処分所得の減少や将来不安も大きいと思います。30歳で子供を産んだら、40歳の定年で子供はまだ10才。こういう状況でどれ程の人が子供を産むのでしょう?

多くの人は自分が食べるのに精一杯になり、子供を育てる余裕はなくなるでしょう。子供をバンバン産むのは、富裕層か、何も考えていないヤンキーがメインとなり、少子化&子供の二極化が進む気がします。

政府の分科会は40才定年制の導入で「時間や場所を選んで働けるようになれば仕事と育児を両立できる人が増え、出生率は改善すると見込んでいる。」と述べていますが、本気でそう考えているのなら「脳が溶解している」としか言いようがありません。真性HorseDeerです。

20〜30年前と比べると、今の方が圧倒的に格段に「時間や場所を選んで働ける」ようになりました。「ノマド」を実践している方も出るようになりました。しかし、出生率は大きく下落しているのが現実です。


■まとめとしては、40才定年制で「日本の韓国化」が起こりそうです。一部の大企業は元気になり、多くの国民の厚生は大ダメージ。将来不安から少子化は加速するでしょう。

偉大なる政府の分科会によると、そうしないと「坂を転げ落ちる」そうです。しかし、そこまでどうしても必要な制度なら、まず公務員(諸々の法人や機構含む)と国立大学から始めるべきでしょう。明日からお前らの組織でまず始めろと言いたいです。

また、40才定年制の前に、膨大な損失の山を築くことしか脳がない愚劣な日本企業の取締役軍団を、即刻リストラして一掃すべきだと思うのは私だけでしょうか。野村やソニーなど、損失の嵐を巻き起こした輩が居座って、働きに見合わない高額報酬をせしめています。完全に不良債権です。他にも同様の企業が多いです。

野村の渡部氏、ソニーのストリンガーの報酬は、「現金1円とストックオプション」で十分ではないでしょうか。

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    2012.07.12 Thu l 経済・社会・金融動向 l コメント (3) トラックバック (0) l top
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