TOP > マーケット雑感・運用状況 > ご覧のページ
■為替は円高が進んでいます。外債・外貨建て資産の好機という見解もあるかもしれません。為替は長期的には購買力平価に基づくという立場です。

ただし、為替レートは需給動向によって短中期的には購買力平価の上下で揺り動きます。ドル円とユーロ円の購買力平価をチェックしてみます。

ドル円購買力平価

ユーロ円購買力平価

出典:公益財団法人 国際通貨研究所


スポンサーリンク
■ドル円は1973年基準では、輸出物価と企業物価の間で動いています。現在は若干輸出物価よりで円高気味か。2007年の円安ピークから約5年が経過しており、時節的にはそろそろ感があります。

10-20年スパンではインフレ率が為替に大きな影響を及ぼすと思いますが、短中期的には需給動向によって、低インフレ率通貨の通貨安トレンドがあります。そろそろ短中期的な円安ドル高トレンドがきそうな感はあります。

ただ、実質金利がプラスの円を売って、実質金利がマイナスのドルを買うのはなあ・・・と感じてしまいます。ドルのエクスポージャーは米国株で取っているので、それでいいかなと思っています。


■ユーロ円については、1999年基準では、企業物価近辺まで下落してきており、割高感は消えましたが、まだ割安感があるわけではありません。ニュートラルの状況。

ここにきて、スペインのユーロ離脱に関しても言及されるようになってきました。スペインはユーロを離脱した方が経済的にはプラスではないかという議論が一部であるようです。

確かにギリシャは輸出産業に全然強みがなく、通貨安による輸出拡大がどこまでできるかは不透明です。また、観光面ではプラスですが、社会情勢が安定してないのはマイナスです。

しかし、スペインは輸出がGDPに占める割合が約25%程度であり、英国・フランス・イタリアと同じ程度です。多くの一般庶民がすぐに思い浮かぶのはアパレルのZARAですね。スペインは通貨安による輸出増・経済成長が大いに期待できる側面はあるかもしれません。

ユーロは短期的には落ち着かない展開が続くでしょう。欧州問題で抜本的な解決策が打ち出されるまでは、ユーロ円は80円台まで下落するまでは近寄りません。ギリシャのユーロ離脱後のユーロ共同債導入などがあったら、鋭角なリバウンドがありそうです。

ドイツもユーロ導入で大きな経済的メリットを享受してきた国です。

相対的低インフレだと、人件費や国内の製造コストの伸びが外国より低く抑えられるため、輸出製品の価格上昇率は低くなり、輸出競争力が増します。しかし、輸出の増加や購買力平価による通貨の上昇圧力によって、輸出競争力は削がれます。昨今の日本を見ればわかるように、相対的低インフレが輸出に有利ではありません。

しかし、ドイツの場合、ユーロ圏全体では収支均衡しており、また問題国を抱えているユーロの下落によって、2008年以降、ドイツは相対的低インフレゆえの通貨高を気にすることなく輸出を拡大できました。

つまり、ドイツは実はユーロによって大きなメリットを享受している面もあります。したがって、果実の一部を南欧にまわすべきと部外者は口を出しますが、なかなかこういう事情を国民全体に理解させて納得させるのは至難の業です。「南欧に骨の髄までしゃぶり尽くされるのはかなわん」というのが、多くのドイツ人の感情かもしれません。どうなるか予断を許しませんね。


■豪ドル円は連続利下げが視野に入り、高かった実質金利が低下することが見込まれます。こういう局面では下落しがちです。

実際に、シカゴIMM通貨先物ポジション(ヘッジファンドなどによる投機的なポジション)では、豪ドル/米ドルはリーマンショック時以来の豪ドルがネット・ショートになりました。豪ドル売りがここまで積みあがったは3年数ヶ月ぶりです。

しかし、その割には豪ドルの下落はそれ程大きくなく、底堅い展開です。豪ドルは米ドルと比べると規模が小さいため、非実需筋の需給バランスの影響が主要通貨に比べると大きいと思われますが、概ね世界景気の行方に連動する傾向がありますかね。

豪ドル円を前回買ったのは2011年3月で、6月に利確しました。豪ドルについては、今後もそのように「派手に下落したら拾って、程々のところで利確する」というスタンスでいきます。

スポンサーリンク

Google+で売買報告や限定投稿を配信しています!


関連記事

    2012.06.13 Wed l マーケット雑感・運用状況 l コメント (0) トラックバック (0) l top
    コメント
    コメントの投稿











    トラックバック
    トラックバック URL
    http://thegoalnext.blog.fc2.com/tb.php/619-c149091b
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)