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■4月以降欧州情勢が再緊迫化し、世界各国の経済指標も悪化し、リスク資産の下落が続いています。私は3月16日に「4~6月頃にSell in Mayの調整がある気がします」と述べていました。

昨年8月・10月・12月の安値に株式・REITを安価で購入し、今年2~3月の高値を追いかけなかったのはよかったです。 ただし、保有株式を全て処分してドテン・ショートに転じたりはしていないので、偉そうなドヤ顔はできません。。

市場は悲観に傾いており、これまで強気な見解だった方からも弱気なコメントが出るようになってきました。世界的に株価は下落しており、ユーロと資源国通貨も派手に下落しています。米独英・スイスの国債は過去最低水準まで低下。ドイツの2年国債は歴史上初めてマイナス金利になりました。

今後について考えて見ます。本日は株式について述べます。

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■最もシンプルに表現すると、株価=EPS×PERです。すなわち、企業業績と要求利回り(リスク・プレミアム)が株価に大きな影響を及ぼします。PERは投資家のリスク選好に対応して上がったり下がったりします。中長期的には、株価はEPSの動向に収斂します。

現在の株価下落は、まだ業績予想の下方修正は大々的に出てなく、PERの低下(リスクプレミアムの拡大)が要因となっています。ただ、これは必ずしも買いチャンスとは限りません。PERの低下は企業業績の悪化を先取りしており、下落した株価を追いかける形で企業業績が悪化するケースも多々あります。

今後どうなるかは予断を許さない状況であり、ギリシャのユーロ離脱によって金融市場が混乱に陥り、世界経済の悪化・企業業績の悪化・リスクプレミアムの拡大が続き、株価がより一層下落する可能性もあるでしょう。

ただ、世界各国の予想PERは、見事に9~12倍程度に収斂しています。これは2008年の下半期と同じ状況です。PERは将来の利益成長率を反映して差が出るのが普通です。各国のPERに差があまり無いという状況は、一斉にリスクアセットから逃げている状況と表現できるかもしれません。

株式投資で重要なのは、世の中が暗い時に買い、世の中が明るい時に売ることです。今は英FT紙が「株式は死んだのか?」という記事を掲載するような状況です。

もちろん、ここで一気買いは非常にリスキーです。「そろそろ底じゃない!?」という声が多い時は、もう一段の下落があったりしがちです。しかし、定期的にチビチビとリスク資産を買う「積み立て投資」の発動時期としては、悪くない気がします。

月曜に少しだけ買いました。私はいつも買ってもいいかなと思う時期が早い傾向ですので、大底はまだ先の可能性が高いかもしれませんw

短期的な下落覚悟でチビチビ買う場合の注意点としては、熱くなって短期間のうちに買い増さないことです。買ったらいきなり次の日に-3%になって、ムキーっとなりまた買ったりするのは非常に危険です。例えば、「一度買ったら、次は10%下落するまで買い増さない」などのルールを設けるのも一考だと思います。


■欧州の状況は、2008年の米国とオーバーラップします。現在はPIIGSが炎上しており、08年は米金融機関が炎上していました。ギリシャが実質破綻し、スペイン・イタリアも危ぶまれています。例えるなら以下のような感じか。

ギリシャ⇔リーマン・ブラザーズ
スペイン⇔メリルリンチ
イタリア⇔モルガン・スタンレー
フランス⇔ゴールドマン・サックス
ドイツ⇔JPモルガン

2008年10月、米国の議会で金融安定化法案の採決がありましたが、共和党の多くの議員が小さな政府、反・政府による救済の理念から反対に回り、一度は金融安定化法案を否決しました。その後の展開は“阿鼻叫喚の地獄絵図”であり、共和党が折れて金融安定化法案を可決しました。

現在のドイツは、まさに2008年の米国の共和党に当てはまるように感じます。ドイツの立場では、ユーロ共同債等による救済は、到底受け入れられないのは自明の理です。かつての共和党と同じです。

したがって、ドイツが観念するするような事態を経てから、USE(United States of Europe)につながるような大胆な対策が取られ、株価が反発するのをメイン・シナリオとします。

サブ・シナリオは、ここら辺が底のケースを想定しています。当面はギリシャの再選挙の結果待ちですね。まあ落ちるナイフは掴まないのが無難であるのは間違いありません。

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    2012.06.05 Tue l マーケット雑感・運用状況 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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