TOP > 経済・社会・金融動向 > ご覧のページ
m010259.jpg


■オランダは、大麻・売春・安楽死が一定の条件の下で合法化されており、世界的にもかなり寛容な政策を採っています。

ただ、近年では規制強化の動きもあるようです。ベルギー・ドイツ・フランスとの国境の近くにあるマーストリヒト市で、オランダに住民登録していない人に対して大麻の専門店への入店を禁止する条例が制定されたそうです。

そして、この規制の是非について欧州司法裁判所で争われ、欧州裁判所は条例を支持する判決を下したそうです。

大麻問題については、規制賛成・反対の両論がありますよね。

スポンサーリンク
■規制緩和を支持する意見としては、以下のようなことをよく聞きます。

・大麻には医療的価値があるため一切の使用を認めず刑事罰を科すのではなく、一定の制限のもとでの所持を認めるべき。

・大麻の合法化によって、暴力団などの闇組織の大麻による資金源を断つことができる。また、闇組織との接触がなくなることで、ハードドラッグの使用を抑制する効果がある。

・米国や英国で「大麻は煙草より毒性が低い」という論文・研究報告が複数発表されており、大麻と同様に人体に有害な煙草が合法なのに、大麻が違法なのは矛盾している。


他方、規制を賛成する意見としては、以下のようなものをよく目にします。

・治安の悪化懸念がある。
・そもそも論として、大麻は倫理的によくない。
・大麻の使用が薬物の入口となり覚醒剤などのハードドラッグの使用へとつながる可能性がある。
・「煙草は合法だが、大麻は違法」という国は数多くある。


■ちなみにオランダで大麻が合法化されているのは、以下のような考え方が背景にあるそうです。

・大麻などのソフトドラッグを禁止法したら、ソフトドラッグがハードドラッグと同じ闇市場に出回る結果、ソフトドラッグ使用者がハードドラッグと接触する機会を増やすことにつながる。

・行政が厳格に管理できる施設においてのみ、一定の規制の下で大麻販売を許可し、ソフトドラッグ市場とハードドラッグ市場を完全に分離した方が薬物による害は少なくなる。

日本におけるソープランドと同じようなイメージですかね。完全禁止ではなく、一定の規制の下で許可・黙認という形式です。

オランダ以外では、ポルトガル・スペイン・アルゼンチン・チリなどで個人の大麻使用が認められており、アメリカの一部の州・カナダ・イスラエルでは医療大麻が認められているようです。


■私は大麻の医療的な問題についてはわかりませんのでそれは置いておきます。大麻を禁止することによるデメリットは、暴力団などの闇組織による取引の独占へとつながり、暴力団が暴利を貪る一方で、国には税金が1円も入ってこないことです。

一定のルールの下で合法化すれば、事業者の所得へ課税することができますし、消費税も徴収できます。アングラマネーを表に出すことは、大きな経済的効用があると思います。

これはカジノなどについても同様ですね。

EUの2009年の統計によると、オランダの成人の大麻使用率は約5%であり、EU平均の約7%よりも低くなっています。大麻が合法化しているからといって、大麻が広がるわけでもないかもしれません。

ただし、大麻は健康面や風紀面で問題があるのも事実です。「ギャンブル、風俗、ソフトドラッグなどについて、どこまで合法にするか」は線引きが難しい問題ですね。

新宿区・歌舞伎町のみを大麻特区と設定してみたりするのは、どうなんでしょうかね。

スポンサーリンク

Google+で売買報告や限定投稿を配信しています!


関連記事

    2012.08.15 Wed l 経済・社会・金融動向 l コメント (2) トラックバック (0) l top
    コメント
    No title
    賛成です。

    経済学の観点から麻薬の合法化についての意見は以前から目にします。
    (私の手元にある本、
    「経済学で現代社会を読む」にも似たようなことが書かれていますし、
    他でも目にした記憶があります)
    しかし、残念ながら実施までは遠いようですね。
    2012.08.16 Thu l mushoku2006. URL l 編集
    Re: No title
    自由主義を重んじる経済学者には合法化を支持する人が多いですよね。

    この問題は感情的な反発も強いところで、難しい問題ですね。
    2012.08.16 Thu l まつのすけ. URL l 編集
    コメントの投稿











    トラックバック
    トラックバック URL
    http://thegoalnext.blog.fc2.com/tb.php/526-194cbcd6
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)