TOP > 保険 > ご覧のページ
■日本の少子高齢化による財政悪化により、年金に対する将来不安が高まっています。年金開始年齢が上がる可能性が高いということで、「じぶん年金」を作るなどという名目で、生保の年金保険の人気が上がっているようです。

外貨建て年金保険、変額年金保険は手数料の宝石箱なので“論外の外”であり、検討に値しません。

では予定利率固定型の年金保険はどうか。 東京海上日動あんしん生命の個人年金保険の広告をたまたまでラックで見かけたので、同社の商品を例に説明します。同社を取り上げたのはたまたまであり、他意はありません。

予定利率固定型の年金保険は、例えば、30歳から月1万円×12ヶ月×30年積み立てると、60歳から70歳まで年42万9270円の年金が受給できるといった仕組みです。

この商品の場合、30年間で360万円支払って、最終的に429万3700円戻ってくることになります。「戻り率約119.2%」と記載されており、「確実に増えるので安心だお!」というアピールがされています。

戻り率119%と言われても、実質利回りは何%なのかピンとこない側面があります。そこで実質利回りをエクセルで計算してみました。

スポンサーリンク
■東京海上日動あんしん生命の個人年金保険(5年ごと利差配当付個人年金保険 保険料積立型)の実質利回りは、30歳加入・60歳払い込み終了・それから10年年金受給のケースですと、0.87%でした。保険料を支払うと、年利0.87%で運用されることになります。

利差配当の可能性があるとはいえ、将来の金利上昇リスク、保険会社の信用リスクなどを勘案すると・・・。

予定利率固定型の年金保険は、保険会社の社債と似ています。「保険契約者保護機構」がありますが、当該機構により保護されるのは、責任準備金の90%です。

責任準備金とは、法令上保険会社に積み立てが義務付けられている金額であり、その時点で解約した場合の解約返戻金と同じくらいになります。

あくまで各契約のその時点の責任準備金の90%が保護されるのであって、本来もらえるはずだった金額の90%が保護されるわけではありません。

30歳で60歳払い込みの個人年金保険に加入することは、保険会社の30年社債を購入するのと似ています。

保険料控除はメリットですが、いよいよ財政が厳しくなったら税制改正されて控除が縮小される可能性はあります。また、保険料控除の対象は当該年に支払った保険料のみであり、積みあがった元本に対する利回りとしては小さいです。

総合的には、空前の低金利である現在、このような保険に加入するのは、正直微妙です。

特に日本の財政に危機意識を持っているのであれば、日本国債を山ほど持っている保険会社の商品を買うのはリスキーです。日本が吹き飛ぶときは、当然に保険会社も吹き飛ぶ可能性が高いです。

日本のハードな財政破綻は確実と考えているのであれば、超低金利の現在、金利長期固定型の資産をポートフォリオに入れるのではなく、金利長期固定型の負債をポートフォリオに入れるのを検討すべきでしょう。フラット35Sは有力な選択肢でしょう。

多くの保険会社を比較検討してお得な保険を探す場合は、無料保険相談サービスが便利です。私も以前に利用してとても参考になりました。

スポンサーリンク

Google+で売買報告や限定投稿を配信しています!


関連記事

    2012.01.12 Thu l 保険 l コメント (6) トラックバック (0) l top
    コメント
    1. 戻り率について

    はじめまして。
    個人年金保険のことについて調べていて、こちらに辿りつきました。
    記事中で東京海上日動あんしん生命の個人年金保険の実質年率0.87%とエクセルで求められておりますがその計算式をご教授いただけませんでしょうか。
    現在、様々な保険のパンフレットを眺めているのですが、戻り率は表示されているものの実質年率の数字にはほとんど触れられておらず苦戦しております。
    宜しくお願いいたします。
    2012.01.15 Sun l 流浪人. URL l 編集
    2. Re:戻り率について

    >流浪人さん

    はじめまして。
    実質利回りはIRR関数で計算しました。キャッシュフローの金額をセルに入力し、IRR(範囲)で出せます。

    IRRで検索すると色々と情報が出てくると思います。検索してみたら、以下のページがヒットしました。

    http://www.nsspirit-cashf.com/inv_st/irr.html
    2012.01.17 Tue l まつのすけ. URL l 編集
    3. Re:Re:戻り率について

    >まつのすけさん

    ご回答いただきありがとうございます。

    ただ、今の私にはちょっと難しい(→IRR関数)ようで勉強の必要性大のようです。

    どうしてもわからい時には改めて質問させていただくかもしれませんが、その際は宜しくお願いします。

    大変興味深い記事が多く、今後とも拝見させていただきます。
    2012.01.17 Tue l 流浪人. URL l 編集
    4. Re:Re:Re:戻り率について

    >流浪人さん

    今後ともよろしくお願いします!

    簡単に説明しますと、この東京海上の商品では、-12万を30セル入力(例えばA1-A30)して、+約43万を10セル入力し、IRR(A1:A40,0.1)と入力すれば出ます。
    2012.01.18 Wed l まつのすけ. URL l 編集
    5. Re:Re:Re:Re:戻り率について

    >まつのすけさん

    ご丁寧な解説ありがとうございます。実際にエクセルで計算してみました。

    それを踏まえた上で1つ質問させてください。

    IRRの計算式について、『IRR(A1:A40,0.1)』と記載せれていますが、『IRR(A1:A40,0.01)』でしょうか?

    また、この、コンマの後ろの数字は百分率での表示のための数字と考えて宜しいのでしょうか?

    度々の質問で申し訳ありませんが、お時間のある時にでもご返信いただければ有り難く存じます。
    2012.01.19 Thu l 流浪人. URL l 編集
    6. Re:Re:Re:Re:Re:戻り率について

    >流浪人さん

    コンマの後ろの数字は推定値で、ここでは0で大丈夫でした。離れた数字だとエラーが出る場合があります。

    ※ご参考までに
    http://www.excel-list.com/irr.html
    2012.01.19 Thu l まつのすけ. URL l 編集
    コメントの投稿











    トラックバック
    トラックバック URL
    http://thegoalnext.blog.fc2.com/tb.php/482-6b88a5be
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)