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弱い日本の強い円という本を読みました。


弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)


筆者はJPモルガン・チェース銀行債券為替調査部長の佐々木融氏。元日銀職員であり、日銀の国際局為替課で実際に為替介入を実施した経験もある方です。

世間一般的には次のようなイメージが蔓延しています。

「日本は国力が弱いので円安になる。
人口が減少している国の通貨を買う理由などない。
日本の財政赤字拡大で確実に円安になる。」

本書ではこのような通説の誤りが論理的に解説されています。
通貨の強さと国力は無関係であること、長期的には購買力平価と実質実効為替レートが重要であること、財政赤字拡大が必ずしも円安に直結しないこと、米ドルが弱い理由などが、知識が少ない人でもわかりやすく書かれています。

為替に関してはトンデモ本も多い中、本書はかなりの良書だと思います。

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以下は本書の目次のうち、目次を見るだけで参考になると思われる部分です。これを見るだけで参考になると思いましたので、記載します。

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第1章 円高と円安-その本質を理解する。
クロス円の動きが理解できてはじめて為替相場が理解できる
日本の景気がよいと円安になる
なぜ円という通貨は極端に動くのか
円は消去法的に買われるわけではない
日本の財政赤字拡大は円安には繋がらない

第2章 為替の市場とはどんなところか
為替市場は参加者・取引動機が多種多様

第3章 国力が為替相場を決めるわけではない
人口減少で円安にはならない
「国力」も為替相場とは関係ない
長期間では購買力平価が成り立っている
実質実効レートも長期的観点から重要
20年後の米ドル/円相場はインフレ率次第
インフレはデフレより怖い
米ドル/円相場=150円となる時、日本は不幸になっている

第4章 円に買われる理由などいらない
日本は簡単に経常赤字国にはなれない
円に買われる理由などいらない
米ドルに売られる理由などいらない
同じ大地震を受けても円とNZドルの動きが異なるのはなぜか

第5章 強い雇用統計で売られるドル
短期的な動きをマクロ経済で説明するのは困難
米ドル主導の米ドル/円相場下落は日経平均株価に影響しない

第6章 米ドルは最弱通貨
米国は群を抜く世界最大の経常赤字国家
なぜ米短期金利が重要なのか
米ドルにはリスクプレミアムが必要
米ドルの強弱と基軸通貨論は関係ない

第7章 米金利が下落すると円高になる
なぜ米長期金利が下落すると円高になるのか
量的緩和政策で通貨安にはならない

第8章 介入で「円安誘導」などできない
介入のメカニズム
不胎化・ 非不胎化介入の議論は無意味
介入で円安誘導などできない
SWFなど作るべきではない
介入は産業界に間違ったメッセージを送っている

第9章 「対米ドル」一辺倒の時代は終わった
米ドル/円相場より円/ウォン相場の方が重要
通貨の価値は物の価値の反対側に位置する
円高の本当の原因に目を向けよう
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    2011.12.18 Sun l 資産運用の考え方 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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