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■先週ブラジルが政策金利を引き下げました。しかし、インフレ率は6月が前年比+6.7%、7月は+6.9%であり、このような状況での利下げは思い切った選択だと思います。

来年には大幅な最低賃金引き上げが予定されているそうであり、インフレ期待が高まり、インフレが加速するリスクはあるでしょう。インフレが高騰したら、通貨安要因。

もちろんブラジル国内外の経済は減速傾向であり、それが要因でインフレ率が低下する可能性もあるでしょう。その場合は、より一層の金利低下要因となり、金利面でのブラジルレアルの魅力が削がれることになります。また、先進国から入っているマネーの逆流の可能性があります。

今後ブラジルのインフレ率が上がっても下がっても、個人的にはブラジルレアルの行く末に楽観的にはなれません。

ブラジルレアルのここ2~3年の宴は終盤期に突入しているような気がします。パーティーに踊っているうちは気分がいいですが、飲み過ぎると強烈な吐き気に襲われてリバースしたり、終電で寝てしまう危険性あり。

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■ネットを見ていると、日本は財政破綻確実と考えて、ブラジルレアル・豪ドルに集中投資している向きが見られます。数千万投資したそうです。NZドルを優良通貨と言っています。

高金利に釣られたのでしょうが、高金利通貨が有利なわけではありません。事前にどの通貨が有望かは何とも言えないのが基本です。魑魅魍魎が跋扈する為替市場で、単純に高金利通貨を買えば儲かると考えるのは、あまりに単純無垢で危うい気がします。

様々な疑問が浮上してきます。

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ブラジルの長年の悪習であるハイパーインフレが再び起きないだろうか。

ブラジルレアル/円の超長期チャートを見たことがあるのだろうか。

政治リスクをどう考えているのか?スイスのようなリスキーな賭けに出て失敗するリスク。

オーストラリアは1973年以降、経常赤字が続いており、対外債務は2~3年前の時点で7000億ドルに迫っていました。高い対外債務をどう考えているのか。

オーストラリアは資源価格に影響を受けやすい。資源価格が下落するリスク

金利の高止まり感が出たときは、外国人が一斉に豪ドルから離れることから、急速に豪ドル安が進む可能性がある。今の世界経済の情勢を考えると・・・。

豪ドルの過去の実質実効為替レート平均からの乖離は、+2σを突破して久しい状況。ブラジルレアルは、一時+3σを超えていた。平均回帰の可能性。

NZは経常収支の赤字が続いており、経常赤字は欧米の有力格付け機関様様様が維持可能な水準としているGDP比7%前後を上回っている。このことはどう思うのか。

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しかも日本の財政破綻確実と考えているのに、日本国内の証券会社で購入しているようであり、吉本新喜劇の領域です。

財政破綻で紙くずになるのは、銀行預金と国債だけだと思っているのでしょうか。残念な話ですが、財産税や金融資産課税などの形で、実質的に没収される可能性があるわけです。

■2007年半ばまでは、米ドルとユーロが日本人に大いにもてはやされており、多額の日本人マネーが米ドルとユーロに投じられました。グローバル・ソブリンがその象徴でした。「日本は少子高齢化で低成長で通貨安絶必。米ドルとユーロに分散せよ」と著名な評論家が言っていました。

それから4年。その結果は言うまでもありませんね。さてブラジルレアルと豪ドルはどうなるか。

多額の日本人のリテール・マネーが投入された資産は、しばらくは調子がよいが、やがて低迷する傾向があります。個人的には、今ブラジルレアルを保持する勇気はありません。日本の財政破綻より、ブラジルレアル下落の方が怖い。

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    2011.09.06 Tue l マーケット雑感・運用状況 l コメント (2) トラックバック (0) l top
    コメント
    1. インフレでレアル高の可能性は?

    インフレが加速したら、結局利上げしないといけないので、レアル人気は逆に高まりレアル高になる可能性もあるのではないでしょうか?

    これは、通常の為替理論とは逆のことを言っているのですが、現状はそういった動きになっているのが実情です。
    2011.09.10 Sat l まつのすけ. URL l 編集
    4. Re:無題

    >mushoku2006さん

    ありがとうございます!株式に関しては、長い目を見れば、高配当株がインデックスを上回るという傾向がありますよね。それは為替の金利差とは異なり、買い材料になると思います。
    2011.09.10 Sat l まつのすけ. URL l 編集
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