TOP > マーケット雑感・運用状況 > ご覧のページ

■マーケットのボラティリティが高まっています。「リーマンショック後と似ている」「1930年代後半の緊縮財政による景気失速と似ている」という声も出てきました。今後の展開の個人的妄想についてまとめました。

<日本>

戦後の日本の景気循環の平均は、景気拡大が約36ヶ月、景気後退が約17ヶ月です。景気の底を2009年3月とすると、36ヶ月目は12年3月です。1σは約15ヶ月なので、短い場合は2010年12月、長い場合は2013年6月が景気のピークの一応の候補です。

株価のピークは、景気のピークより8ヶ月早いのが、戦後の平均です。したがって、株価のピークの候補は、2010年4月~2011年7月(平均)~2012年10月となります。

<米国>

米国ではギリギリでデフォルトは回避されました。最終的には、約1兆ドルの赤字削減は確定し、2011年11月23日までに合同委員会の財政収支改善提案がまとまらないか、12月23日までに委員会の提案を議会が否決すると、2013年度から1.2兆ドル円の歳出が自動的に削減されることとなりました。

それが実現した場合は、財政収支改善は全て支出削減によるものとなり、税制改革や、高齢化で増加が予測される社会保障・医療の改革は手付かずとなります。2013年度にはGPD比約1%の歳出が減少することになるというアナリストの意見があります。

今の米国の政治状況を見ると、そうなる可能性も高い気がします。その是非は置いておいて、資産価格への影響は考えておく必要があるでしょう。素直に考えると、株式売り・債券買いですかね。今の米国10年債2%は、それを織り込んでいるような気もします。

また、米国の製造業の在庫循環には2~2.5年の周期が観測されており、2012年後半に減速局面を迎える可能性が高いと言われていました。

歳出自動削減で2013年度に支出の激減が起こるシナリオが実現した場合、この在庫循環による減速とダブルパンチになり、景気後退のリスクが高まるでしょう。

FRB議長のバーナンキ大明神は「経済が脆弱な場合の財政再建は、短期的には景気に配慮しつつ、中期的に信頼に足る計画を示すのが基本」と言っていますが、そうはならない気配が濃厚となっています。

スポンサーリンク

<欧州>

金融危機への発展という声も出てきており、苦悶が深まる欧州では、2012年5月のフランス大統領選挙が要注意のイベントだと妄想していました。

「EU脱退・ユーロ離脱」を主張している国民前線のマリーヌ・ルペン氏が当選した場合、大きなインパクトがあるでしょう。

大統領就任後に従来の主張を軟化させソフトランディングせずに、本気で推し進めた場合、国際金融市場にも大きな影響がある気がします。ルペン氏の支持率は高く、第1回目の投票では1位になるという観測もあるそうです。

大統領選で最大の支持があったストロスカーン氏が婦女暴行疑惑で失脚しました。これについては陰謀説も強いですよね。ストロスカーン失脚でルペン当選に道が開いたという歴史の皮肉が・・・あったりするのでしょうか。

また、欧州問題は「支援策実施→小康状態→危機の再発→支援策実施」というクライシス・スパイラルに突入しており、フランス大統領選の結果にかかわらず、楽観はできない状況でしょう。

最大の解決策は、ユーロ共同債の発行・財政の一体化などの“United States Of Europe”、USAならぬUSEの方面に進むことですが、各国民の世論からすると、極めてハードルが高いでしょう。

<新興国>

以上のように日米欧は青息吐息・満身創痍の状況ですが、デカップリング論は該当せず、先進国がリセッションに陥った場合は、新興国にも影響は避けられないでしょう。

新興国に流入していた先進国のマネーが、リセッションで逆流した場合、特に流動性が低い国においては、大きく資産価格や為替が変動する可能性もあるでしょう。

そうなったら、日本に積みあがった通貨選択型投信は・・・(世界平和のため、以下略)

■以上を総合考慮すると、2009年3月からのサイクルは、2012年3~4月にピークアウトすると、個人的には妄想していました。

ただし、足元のマーケットの状況は、リセッション入りや欧州金融危機を織り込みかけているような状況となっていますね。

これが(1)EPSの下落を先取りしているのか、それとも(2)センチメンタルの悪化によるPERの下落か。

(1)なら先進国(ex日本)・新興国のピークは11年4月7日となり、(2)ならいずれリスク資産の価格は戻ることに。

(1)なら米国もついに日本同様に“利上げなき景気後退”に陥る・・・。米国のISM指数・各国のPMIが50を割り、米雇用統計の増加数が減少したら要注意か。

キャッシュはたっぷりとあり、これまで同様に「今持っているリスク資産は継続保有。トータルリターンの範囲内でリスク資産を買い増すことは可」というスタンスです。大きく下落したところで1度買ったので、しばらくは様子見です。

また、07年のREITバブル・中国A株バブル以来のバブル、“ゴールド・バブル”が訪れる気配が漂っています。バブルに乗るか、崩壊したところを狙うか、近寄らないか。

中途半端に関わるのではなく、迅速なexitを前提として波に乗って崩壊したところをショートするか、もしくは荒波には近寄らないか、のいずれかが無難でしょう。

スポンサーリンク

Google+で売買報告や限定投稿を配信しています!


関連記事

    2011.08.21 Sun l マーケット雑感・運用状況 l コメント (1) トラックバック (0) l top
    トラックバック
    トラックバック URL
    http://thegoalnext.blog.fc2.com/tb.php/435-8fdfe782
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)