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2011年以降のスタンス~日本株(1)

2011年以降のスタンス~日本株(2)

本日は新興国株式の今後のスタンスについて述べます。基本的には、昨年10月のエントリーと同じですが、今日は違った視点について述べます。

最も単純化すると、「株価=収益(EPS)×将来の見通し(PER)」ですが、新興国は、マーケット全体(インデックス)としては、経済成長とともに収益(EPS)が拡大していくことが見込まれるのが、非常に魅力的です。

将来の見通しが過度に楽観的・過大評価だとリスキーですが、某証券会社の予想PER(1/4時点)では、以下の通りとなっており、問題はありません。(もちろん、景気後退などでEPSが減少するリスクはあります。)

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

香港ハンセン指数 12.70

ハンセン中国企業株指数(H株) 11.04

中国上海総合指数 15.95

韓国総合株価指数 10.69

インドネシア ジャカルタ総合指数 14.90

インド ムンバイSENSEX30 19.48

ブラジル ボベスパ 13.06

ロシアRTS 8.58

南アフリカ全株 12.46

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

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他方、新興国株式の懸念点としては、大きな成長を前提に株価が形成されているので、予想通りの成長ではなかった場合(EPS下落時)は、株価が大きく下落する可能性があります。 また、市場規模の小ささ、国内資本の蓄積の未熟さなどから、リスクマネーが流出すると、総崩れになりがちで、ボラティリティが高い傾向があります。

以上に鑑みて、(1)一極集中投資をするのではなく、幅広い地域に分散投資する、(2)多額を投入する場合は、一気買いではなくて余力を余す、の2点を意識しています。これらは新興国に特有の話ではなく、先進国にも当てはまりますが、特にボラティリティが高いアセットでは意義が出てくると思われます。

もちろん、次にどの国の株価が伸びるのかをピンポイントで予測することができる方は、一極集中投資によってリターンを最大化できるので、わざわざ分散させる意味はなく、集中投資がベストでしょう。

ただ、私のような凡人にとっては、次にどの国・どの企業が良いかをピンポイントに予測するのが、特に新興国は極めて難しいため、幅広い国に分散投資するのが期待リターンを維持したまま、リスクを減少させることができるため、有意義だと思っています。

分散投資をするのであれば、低コストで分散が行き届いているインデックス投信やETFを中心に据えるのがベターでしょう。

一例として、eMAXIS新興国株式の最新の月報に記載されていた国別比率を引用しますが、BRICS・韓国・台湾・南アフリカなどを中心に、幅広く分散されています。

The Goal

EMCI Emerging 指数連動ファンドをベースにして、プラスアルファで国のウエイトを調整するというのが無難ではないかと思います。

新興国の一極集中投資は、「酒池肉林の桃源郷」か「阿鼻叫喚の地獄」のどちらか片方への特急券であり、上手くいったら天国ですが、下手を打ってしまうと凄愴な惨状になってしまいます。

以下は、“嗚呼DV”諸国(アイスランド、アイルランド、ドバイ、ベトナム・ハノイ)のインデックスのチャートです。

<アイスランド>

The Goal

<アイルランド>

The Goal

<ドバイ>

The Goal

<ベトナム・ハノイ>

The Goal

「極端な例ばかり出すな」というお叱りが飛んできそうですが、数年前までは、これらの国は大いに持ち上げられていたという事実もあります。

アイルランドやアイスランドは、低い法人税率の設定で金融立国を試みたのが、一時的には大いに成功しており、国家戦略の成功例として取り上げられたことも多かった印象があります。

ドバイやベトナムも06年ごろまでは「BRICSはもう古い、次はこの国」といった具合で持上げられていました。

しかし今となっては、「夏草や兵どもが夢の跡」となってしまいました。

また、多額の資金を新興国株式に投資したいと考えている場合は、一気買いではなく、数度に分けた方が無難ではないかと思います。

例えば、以下は中国上海総合の10~12月のチャートですが、11月にはわずか数日間で一気に10%下落しました。

The Goal
以下は、06年以降の月足チャートですが、07年高値から1年足らずで3分の1以下まで暴落したのは記憶に新しいところです。

The Goal

このように新興国株式は値動きが荒い時期もあるため、多額の資金を一気買いすると、タイミング如何によっては、凄惨な惨状になりかねません。

もちろん、一気買いのタイミングがよかった場合は、逆に桃源郷で至福の悦楽となりますので、一気買いが不利なわけでは全くありません。結果のブレが大きいだけです。

時間分散するか否かについては、機会損失と、タイミングによるブレをどこまで許容するかの総合考量となりますが、多額の資金を投入する場合、例えば、資産数千万くらいの60歳の人が、退職金を丸ごと新興国に投資するようなケースでは、少なくても2分割にしたり、20~30%は余力を残して第一次買いをした方が無難ではないかと思います。

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    2011.01.05 Wed l 資産運用の考え方 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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