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■リアルの会話の中で、「エコノミストやアナリストの株価予測は、間違うことが多くて当てにならない。数年前の記事を見ると、笑いがこみ上げてくる」という話が出てきました。「投資の世界の専門家の見解・コメントについて、どのように考えればよいか」をまとめます。

世の中には、エコノミスト、ファンドマネージャー、経済評論家、FP、経済ジャーナリスト、ファイナンシャルジャーナリストなど(以下、「お金の専門家」)の肩書きを持つ人が大勢います。しかし、資産運用の世界においては、“お金の専門家”の意見をそのまま鵜呑みにすれば上手く行くとは限りませんよね。

その理由は単純です。本当に投資で稼ぐ能力があるのであれば、投資で天文学的な収入を得られるため、そういう人は、そもそも論として前述のような職業についていないためです。

以前にアクティブ投信について述べた のと同じような理由です。身も蓋もない話ですが、本当に投資で稼ぐ能力があるのであれば、年収数億円、少なくても数千万はざらなのに、年収数百万~1千数百万で“お金の専門家”をやるはずがないわけです。

一般向けに露出している“お金の専門家”は、「一般人に儲けさせるのが上手いのではなく、メディアへの露出で儲けるが上手い」のだと思われます。

つまり、テレビ出演、新聞・雑誌執筆、書籍出版、講演などで生計を立てている“お金の専門家”は、投資の世界における芸能人のようなポジションです。

そして、“本当に投資で継続的に儲けられる絶対強者”は、このような投資芸能人的な仕事はしないか、たまに書籍出版やインタビューに応じたりするくらいに止めている人がほとんどです。なぜなら、資産運用関連の芸能活動で期待できる収入は、投資で得られる収入よりはるかに少ないからです。

すなわち、共産主義社会では別として、資本主義社会においては、「本当に投資で継続的に儲けられる人」は、BNF氏のような専業トレーダー、ヘッジファンドのマネージャー、外資系証券のトレーダーになるわけであり、リテール向けアクティブ投信のファンドマネージャーや、エコノミスト、FPなどにはなりません。

「アナリストの株価予想は当たらない」という声をよく聞きますが、そもそも論として「当たる株価予想」を期待するのは過剰期待(無理な期待)である気がします。

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■したがって、“お金の専門家”の書籍・コラム・意見などは、「鵜呑みにする」のではなく、「参考にする」というスタンスがいいのではないかと思います。

一流の証券会社のエコノミスト・ストラテジストのレポートや、優れた経済評論家などのコラムを見ると、実に鋭い意見や観点があるケースもあり、非常に参考になる場合があります。「こういう考え方があったのか」と感動する場合も多々あります。ただし、彼らの見通しが100%的中するとは限りません。見解を参考にしつつ、最終的には自分で意思決定するという心構えが大事でしょう。

また、証券会社やシンクタンクなどに所属しているサラリーマンエコノミストの多くは、基本的には勤務先の利益に反する発言はしません。中立的な立場を装っているFP、経済評論家やジャーナリストの中には、金融業界の御用タレントのような人もいます。彼らの収入の多くは、最終的には金融機関から出ているので、止むを得ません。

偏っているが間違いとは言い切れないことを言う人はまだいいのですが、たまに誤った知識とこじつけの論理を振りかざして、目を覆うべき酷いことを言っている人もいますよね。

特にFPは、ほとんど生保レディーやノルマ証券の営業マンと同じレベルの方も多いと言わざるを得ないのが現実です。

今までで一番ひどかったのは、「保険は普通預金に比べれば、高利回り」、「保険会社の経営破たんというリスクはあります。しかしここ数年経営が立ち行かなくなった保険会社はあるものの、必ずどこかの金融機関が買取、契約者には不利益なく契約が保護されています」という記事を書いていたFPです・・・orz

金利上昇リスク、信用リスク、流動性リスク(中途解約せざるを得なくなるリスク)などの諸々のリスクを抱える終身保険、個人年金保険、養老保険、長期平準定期保険などが、普通預金よりも利率が高いのは当たり前であり、大事なのはリスクとリターン、コスト的に妥当かと言う問題です。ギリシャ国債は、普通預金に比べれば高金利と言っているのと同レベルと言わざるを得ないと思われます。

「ここ数年経営が立ち行かなくなった保険会社はあるものの、必ずどこかの金融機関が買取、契約者には不利益なく契約が保護されています」という主張も凄い。

保険会社が破綻した場合、契約者に保護されるのは責任準備金の90%であり、これはその時点の解約返戻金と同じ程度だそうです。つまり、本来もらえるはずだった金額の90%が保護されるわけではありません。

また、破綻会社を買収した保険会社に引き継がれる契約では、予定利率はカットされるのが通例です。3年前に破綻した大和生命の例では、最大でなんと80%近くカットされています。

これでも、「契約者には不利益なく契約が保護されています」と言うのでしょうか?

ここまで尋常ではない破滅的クオリティの見解を、慎ましく隠すことなく盛大に披露しているFPを見ると、呆れるのを通り越して言葉を失って絶句せざるを得ないというのが、率直な感想です。。

“お金の専門家”は玉石混淆であり、素晴らしい方も多いですが、「鵜呑みにする」のではなく、「参考にする」というスタンスが無難ではないかと思います。

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    2011.01.25 Tue l 資産運用の考え方 l コメント (6) トラックバック (0) l top
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