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■週末定点データ

・日経平均

日付日経225PBR予想PER国債
2003/4/287,6081.29109.090.61%
2007/7/2918,2622.0719.531.95%
2009/3/107,0210.8168.081.30%
2010/10/89,5891.1115.950.86%

・TOPIX

TOPIXPBR予想PER配当利回りNT倍率TS倍率
839.441.0516.152.09%11.42 0.72

・米国

 NY Dow30S&P500
終値11,006.481,165.15
予想PER(2010年末)13.1514.03
EPS836.9983.05
10年国債利回り2.40%2.40%
リスクプレミアム5%14,1981,409
リスクプレミアム6%12,1391,204
リスクプレミアム7%10,6021,052

■2010年9月の購入

(1)TOPIX-ETF

(2)CMAM外国株式インデックスe

(3)東証REIT-ETF

(4)住信SBIネット銀行1年定期(0.5%)

(5)新生銀行2週間定期(0.35%)

(1)と(2)は押し目買い的な観点で買いました。

(3)については、9月に2度に渡って東証REIT指数の6%近い分配利回りは割安というエントリを書きました。

私はいわゆる煽る意図でエントリを書くことは100%なく、自分がノーポジションであると仮定した上で、思ったことをそのまま書いています。ただ形式上は結果的に推奨のような形になっているため、責任を持つ(?)意味で買いました。

「もう少し買っておけばよかったなあ」が正直な気持ちです。。ただ、投資においては、「買えばよかった」、「売ればよかった」という気持ちを抑えるのが重要だと思います。

「クリック証券のキャンペーンから戻ってきた資金をどうするか」に悩みました。債券はバブル的状況だと思うため、購入する気になりませんでした。デフレ下の低金利は必ずしも不利ではありませんが、今から長期債を買う気にはなりませんでした。

とりあえず、(4)で1年寝かす分と、(5)の2週間定期でよい案件がでるまでロールオーバーする分に振り分けて、残りはMRFにしました。

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■日銀が予想を覆して量的緩和+信用緩和に乗り出しました。要点は、以下の3つ。

(1)実質ゼロ金利

無担保コール金利(翌日もの)を0~0.1%に。債券に対しては、実質ゼロ金利の影響は限定的という見方が強い印象があります。

(2)長期の緩和をコミットし、「時間軸」を明確化

「消費者物価上昇率で1%程度が中心」である中長期的な物価安定が展望できる状況になったと判断するまで、実質ゼロ金利を継続。

クレジット・スプレッドをより一層縮小させて、民間の資金調達を安定化させることが主眼か。

(3)5兆円の資産買入等の基金を創設

固定金利オペと合わせて35兆円の基金を創設し、国債、CP、社債、ETF、REITなどの金融資産を1年かけて買い取る。

※基金での長期国債の買い取り額は、銀行券発行残高を上限とする「銀行券ルール」の対象外

以下(2)と(3)についてもう少し見ていきます。

(2)長期の緩和をコミットし、「時間軸」を明確化

この時間軸効果による影響は大きいと思われます。

2001年~2006年に実施された量的緩和の終了条件は、「CPI(消費者物価指数)が安定的に0%以上」でした。今回は「安定的に1%以上」となり、終了のハードルは高いです。

CPIが1%以上だったのは、原油バブルという特殊要因があった2008年と、消費税アップがあった1997年を除けば、なんと1993年まで遡らなければなりません。

今後少なくとも2~3年、下手すると5~6年程度、ゼロ金利が続くことも考えられます。

ただし、金融面での不均衡の蓄積を含めたリスク要因を点検し、問題が生じていないことが条件となっていますので、資産バブル的な状況になったら撤回される可能性は残ります。

この政策により、債券市場への影響(金利低下)は避けられないでしょう。

2~3年債の金利まで0.1%近辺に張り付くことが考えられます。また、既に短中期債については、金利低下余地が限定的であること、並びに、CPIが安定的に1%以上になるまでの期間が意識されることで、10年債くらいまでの債券購入が強まる可能性があります。

(3)5兆円の資産買入等の基金を創設

このうち、ETFやREIT買い入れの枠は5000億円です。リスク・プレミアムの縮小を促すのが目的であり、信用緩和的な政策。

5000億円という金額はそれ程大きくありませんが、この基金設立はいったん枠組みを作成したものと判断できます。今後、追加緩和を実施する場合は、この基金の金額の拡大や、期間の延長が予想されます。信用緩和の強化が必要とされれば、ETFやREIT、社債の買入規模の増額が期待できます。

この政策は、買い入れる資産に最終的に損失が発生する可能性がある点、ミクロの資金配分(資源配分)への介入度が強い点で、財政政策的要素を包含していると評価されています。

「損失発生の可能性があるので、財政政策的要素がある」というのは、最終的には税金の投入となるからです。

買い入れたリスク資産に損失が発生し、日銀の利益が減少したら、日銀からの国庫納入分(税収)が減ることになります。また、仮に損失が拡大して日銀が債務超過に陥れる事態になったら、バランスシートの改善に財政支出が必要になります。

これは、実質的な財政政策に踏み込んだと言えそうです。株価にはプラス要素。

信用緩和のポイントは、リスク・プレミアムが拡大した資産を中央銀行が買い入れることで、リスク・プレミアムの縮小を促すことにある気がします。

FRBはMBSを購入し、ECBはギリシャ国債などを買い入れました。日銀は、買い入れ対象の中にETFとREITを含めました。米国のMBS、欧州のギリシャ国債に相当するものが、日本ではETFとREITだったとも表現できそうです。リスクアセットの象徴である株と不動産・・・。

■米雇用統計も芳しい内容ではなく、FRBも11月に追加緩和を行うことが観測されています。

未曾有の金融危機以降の経済崩壊を食い止めるため、米国はかつてない規模の金融緩和に乗り出しました。欧州もギリシャ・ショック以降は大きな金融緩和に舵を切り、タカ派の日銀も異例の金融緩和に踏み切りました。

日米欧で未曾有の金融緩和が進んでいます。過去20年の歴史を振り返えると、これだけ金融緩和が進めば、バブルの発生も懸念されます。健全でマイルドなインフレが起こらず、資産インフレが発生する展開もあり得るか。

今後の資産運用に当たっては、過剰流動性が何処に行くか(マネーの動向)に注意を払うのが大事かもしれません。

現在はゴールド、債券、新興国株式・通貨、コモディティなどに資金が流入しているように見受けられます。

長くなりそうなのでここで区切ります。次回、「今後、リスクアセットにどう向き合うか」について述べます。

結論だけ言うと、「不景気の株高」、「流動性相場」あたりがキーワードになってくると思っています。

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    2010.10.11 Mon l マーケット雑感・運用状況 l コメント (5) トラックバック (0) l top
    コメント
    1. 「不景気の株高」、「流動性相場」

    私もそう思います。
    ただですねえ・・・
    こういう実体経済に裏打ちされてない上昇相場って、居心地が良くないんですよねえ・・・
    いつはしごが外されるか分からないような気がして。
    それを承知で踊らないと、リターンは出ないんでしょうけど。
    2010.10.12 Tue l saru. URL l 編集
    3. リート

    いつもお世話様です。(^-^)
    J-REITには全く食指の動かない私ですが、ギリシャ危機真っ盛りのころ、高値から3分の1の安さに惹かれて欧州リートを買いました。それから3ヶ月、世界のリートの中で最悪に近いパフォーマンスのJ-REITを尻目に、欧州リートは見事+20%という最高成績をあげました。
    万々歳と言いたいところですが、買ったのはごくわずかで、依然最大比率を占めるTOPIXが常軌を逸したダメダメ加減で、全体ではあまり成果が上がっていません。
    日本企業のダメっぷりは分かっていたはずなのに、これだけ安ければ買ってもいいのではとか思った私が愚かだったのでしょうか。
    2010.10.13 Wed l マネーの竜. URL l 編集
    4. Re:「不景気の株高」、「流動性相場」

    >mushoku2006さん

    こういう相場には、「付き合わない」か、「ほどほどの所で降りる」のが大事だと思います。

    少し崩れてきたところで割安だと思い買ってしまうと・・・orz、というパターンは多い気がします。
    2010.10.14 Thu l まつのすけ. URL l 編集
    5. Re:うむ

    >saruさん

    個人的には、数年前のREITや原油の香りが漂ってきた印象ですが、どこまで行くかは神のみぞ知るですね。

    ここから買う場合は、「ほどほどのところで降りる」のがいい気がします。もちろん、更に上昇し続ける可能性は否定できません。
    2010.10.14 Thu l まつのすけ. URL l 編集
    6. Re:リート

    >マネーの竜さん

    どうも!日本で住む身にとっては、地震リスクなどもありますしね。
    海外REIT、先進国株式に比べると堅調ですね。

    日本株は、世界的に金利低下・デフレ情勢局面では弱いので、今は一番厳しい状況だと思います。

    この流れが反転して、金利上昇・インフレ期待醸成局面では、おそらく日本株がアウトパフォームすると思います。

    積極的には買いづらいが、慌てて売る局面ではないかなあと思います。個人的にも日本株はホールドします。
    2010.10.14 Thu l まつのすけ. URL l 編集
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