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先週末は、「現在の国内外の債券市場の状況では、10年以上の債券は買いづらい」旨のことを書きました。その理由について何も触れていなかったので、補足したいと思います。

「金利は何が要因で決定するのか?」については、多種多様なファクターが絡み合っており、複雑怪奇であります。

一般論としてはいくつか挙げられますが、大雑把には長い目で見れば、名目GDP成長率と概ね連動すると思います。

数年前、日本でも、名目金利と名目GDP成長率の関係について大論争が巻き起こりました。学説が分かれているところだとは思いますが、厳密性・正確性を捨象して大雑把に言えば、「金利は名目GDP成長率と大きくはズレない」とは言えると思います。

例えば、ブラジルやインドのような高成長国で、長期金利が1%のような事態になることはほとんどなく、日本のような低成長国で、長期金利が10%になることはほとんどありません。

PIMCOのレポートでも、「(直近の)25年間の歴史では、ドイツと米国の10年債利回りが、それぞれの国の名目GDP 成長率を、平均して150~250bp(1.5%~2.5%)上回ってきた」と指摘されています。(カッコは補足)

一時的な例外はありますが、米国やドイツなどの先進国の長期金利は名目GDP成長率+1.5~2.5%で推移しており、大きく乖離することが長期にわたって継続することはありません。

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この観点で現在の米国10年債利回りを見てみましょう。現時点での利率は約2.78%です。

これは、米国の名目成長率が、0.28%~1.28%程度になることを織り込んでいる水準です。

ちなみに米国のインフレ率(消費者物価指数)は1%程度まで下落してきました。簡便的に消費者物価指数をインフレ率として勘案すると、実質GDP成長率は、-0.72%~+0.28%程度まで下落することを、市場は織り込んでいます。

現在の金利低下は、米国の実質GDP成長率がゼロ近辺まで、場合によってはマイナスになることも織り込んでいる水準と言えそうです。

この水準については、市場参加者の思惑が加速していて、一方向に振れているのではないかという気もします。

ただ、日本の長期金利が3%を割った1996年もそのような意見は多かったと思いますし、もちろん今後どうなるかは予断を許しません。

「米国が「全面的デフレ」に陥るリスク強まっている=PIMCO」という意見もあります。ただ、これはポジショントーク的色彩も漂っています。有名な会社の意見は目につきますが、マーケット参加者の発言は割り引く必要はあるかもしれません。

今後、米国経済とマーケットがどう動くかは、長期金利の急低下に経済が悪化する形で追いつくのか、それとも長期金利が反発するかのいずれか。その行方に日本の長期金利も影響を受けるでしょう。

金利予測は難しいので、無難なのは、(1)ラダー型運用 、(2)個人向け国債(変動10年)、(3)高金利銀行の1年定期預金でロールオーバーのいずれかだと思います。

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    2010.08.11 Wed l 資産運用の考え方 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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