TOP > 資産運用の考え方 > ご覧のページ
橘玲氏著、「マネーロンダリング」 を読みました。

サスペンス小説でブラックな話も出てきますが、不思議と後味は爽やか。発刊当時とは状況が変化している面もありますが、読み物として面白かったです。

以下、面白かった箇所の引用です。

※以下、青字部分はマネーロンダリングから引用

----------

かつては一口100万ドルが相場だったヘッジファンドも、最近の不景気とファンド数の増加で最低ロットが5万ドルくらいまで下がってきている。

そのほとんどが、過去の成績のいいファンドを適当に寄せ集めてパッケージしたファンド・オブ・ファンズというやつだ。

顧客の中には、こうしたファンドを買いたいという物好きも多い。ただでさえバカ高い手数料がさらに倍かかるこんな金融商品に金を出す奴の気が知れないが、自分の金で何を買おうとそいつらの勝手だ。

----------

ヘッジファンドは市場の歪みを源泉に絶対リターンを追及するので、過去の成績がよかったファンドは、リターンの源泉とあなる歪みが減ってきている可能性が高いと言われています。

ヘッジファンドの取捨選択においては、過去のリターンは当てになりませんし、そもそもそのリターンが真実であるかも不透明。

ファンド・オブ・ファンズでないヘッジファンドも、個人向けに売り出されている時点で、富裕層や機関投資家の選別で落第となったファンドであることを、如実に物語っています。

もちろん、たまたまよいリターンを出すファンドもあるでしょうが、「個人向けヘッジファンドは、買ってはいけない」と言い切っていい気が個人的にはします。

スポンサーリンク

----------

平凡な中流家庭で育ち、中学・高校・大学をとりあえず優等生で過ごしてきた秋生には、そもそも根源的な欲望のいくつかが欠落していた。

金があってもやりたいことがあるわけでもなく、ただ、貧乏のまま路頭に迷うのが怖かっただけだ。

----------

「根源的な欲望のいくつかが欠落していた」には、少し共感します(笑)

2008年以降、実物の不動産投資を考えて、色々と本を読んだり、物件を見たりしましたが、踏み切れませんでした。

不動産投資はやはり簡単なものではなく、いわゆる「大家の仕事」を楽しめる人でないとキツイかなあと思いました。

「諸々考えると、そこまで無理してやることはないかな」と思いました。

「このまま行くと、あと何年でリタイアできるか」について定期的に計算しているのですが、その数字には満足しており、人生のALM 的な観点で言うと、リスクをとってリターンを狙う必要性がありません。

「不動産のオーナーになりたい、不動産投資でもっともっとお金を儲けたい」という欲望が、私にはありませんでした。

----------

ちょっと調べれば誰にでもわかるようなノウハウで金持ち連中を騙し、高い手数料をとることしか考えない高慢な金融エリートにはやんわりと反論することにしている。こいつらの始末に悪いところは、詐欺師まがいのくせに、自分たちは特別だと勘違いしていることだ。

----------

プライベートバンクには要注意。手数料の宝石箱でありますし、プライベートバンクだからと言って、特別な資産運用方法があるわけではありません。

「リスクテイクしなければ、リターンを期待できない」という経済原則は、覆りません。

合法的節税スキームの考案には長けているかもしれませんが、わざわざPBに頼まなくても、その道に長けた公認会計士や税理士に頼む方が、はるかに安く済むケースがほとんどでしょう。

プライベートバンクは、顧客に儲けさせるのが上手いのではなく、顧客から儲けるのが上手い。

----------

「資産運用に成功する方法は何か?」

「資産運用しないことと、税金を払わないこと」

----------

これは金融業界にとっては、「不都合な真実」ですが、一理ある気がします。こうなりがち なのが現実。

他方、「税金を払わない」のは確実なリターンを生みます。違法行為は論外ですが、合法的節税は極めて重要な資産運用。

少し成功した自営業者・中小企業経営者が急速にリッチになる秘密はこれです。純利益1千数百万くらいまでの自営業者や中小企業経営者は、多種多様な節税策によって、“合法的に”、所得税も法人税も社会保険料も極めて低く抑えられると言われています。

リスクをとった資産運用を行う場合は、数少ないフリーランチである「低コスト運用」と「分散投資」を心掛け、リスクコントロールを怠らないことと、特定のリスクアセットがバブル的状況である場合は手を出さないことが大事な気が個人的にはします。

ITバブル、日本の新興市場バブル、REITバブル、不動産ミニバブル、中国株バブル、原油バブルなど、数年に1度は何らかのバブルが発生していますが、そのような時に投資してしまうと、手痛いダメージを受けてしまいます。

節税以外でも、旅行やショッピングで購入チャネルを工夫することや、各種費用のコストカットや、クレジットカード・電子マネーの活用など、「努力すれば確実にリターンが出る分野」では、大いに労力をかけた方がいい気がします。それが一番の資産運用。

----------

誰もが人生をやり直すことができるわけじゃない。

だが、努力することは誰にでもできる。

----------

確かに失敗や挫折はもう戻すことはできません。しかし、そこから教訓や反省を見出し、今後頑張ることはできます。

世の中は時に辛いこともありますが、磯貝氏 のように前向きにが頑張るメンタリティが何より大事かもしれません。

スポンサーリンク

Google+で売買報告や限定投稿を配信しています!


関連記事

    2010.07.27 Tue l 資産運用の考え方 l コメント (1) トラックバック (0) l top
    コメント
    1. 不動産大家

    >>いわゆる「大家の仕事」を楽しめる人でないとキツイかなあと思いました

    まったく同感です。
    いわゆる大家さんのブログも結構徘徊しているんですが、利益を上げられている方はすごく努力されてます。
    そりゃあ・・・大きなリスクを取って、これだけエネルギーを注げば、たくさん儲かる人もいるでしょうよ。事業を起こしているのと同じですもん(^^)

    >>資産運用しないこと
    そうかあ・・・
    でも、たまに大きなリスクを取りたい気分になるんですよねえ・・・
    退屈してくると特に(^^)
    2010.07.28 Wed l まつのすけ. URL l 編集
    コメントの投稿











    トラックバック
    トラックバック URL
    http://thegoalnext.blog.fc2.com/tb.php/326-ff62622c
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)