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■カブドットコム証券で、MAXISシリーズの一部(三菱UFJ投信のETF)の売買手数料が無料 になりました。ブログでも先週話題となりました。

MAXISシリーズは、野村や日興の同種のETFよりも信託報酬が安価ですが、野村のETFと比べると、流動性が低い状況。

インデックスブログで紹介されていた論文、「我が国ETF市場のマーケット・マイクロストラクチャーと投資家の注文行動 」の中にあるように、流動性が低いと裁定取引が機能せずに、割高な売買価格が乗じる場合があります。

上記論文で参考になった箇所を引用します。

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・前場開始直後の時間帯において、大口の売り注文や成り行き注文が増加するほか、市場価格と純資産価値(NAV)の乖離が大きくなる傾向がある。前場開始直後に大幅なプレミアム(NAVと比較して割高な売買価格)が生じる傾向がある。

・過半数のETFについて、流動性が低いために裁定取引が機能していない可能性が見出された。

・一般の個人投資家がIndicative NAV(ETFが保有する株式等の時価推定値)を自ら計測することは事実上困難。

・現物設定・交換制度に参加できない投資家にとっては、流通市場で決まる市場価格がNAVから大きく乖離していないことや、流通市場において十分な流動性が確保されていることが、ETF市場に参加するかどうかを判断する上でも、また、投資のタイミングを決定する上でも重要。

・欧米市場を対象とした既存の実証研究43は、国内大型株価指数に連動するETFの乖離幅は十分に小さく、裁定取引が機能していると報告している。

他方、中小小型株価指数や海外株価指数に連動するETFについては、意見は一致しておらず、ETFの市場価格はファンダメンタル価値を反映しているとの報告もあれば、裁定取引に伴う取引コストが高いこと等のために、裁定取引が阻害されているとの指摘もある。

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この論文で指摘されておるとおり、NAVと実際の売買価格が乖離していないことが重要。この点も含めて、TOPIXに連動するMAXIS-ETFと野村のETFを比較してみました。

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■基本データ

 野村三菱UFJ
信託報酬0.1155%0.0819%
組入銘柄数1,6721,649
純資産5432億80億
情報開示
流動性

信託報酬は三菱UFJの方が安価。組み入れ銘柄数はほぼ同じで、純資産は圧倒的に野村の方が大きい(約5400億VS80億)。野村のETFが償還されることは、99.99%ないと考えていいでしょう。

また、野村のETFは情報開示が充実 しています。

基準価額の変化率とベンチマーク指標の変化率の乖離度もグラフで書かれていますし、全組み入れ銘柄も載っています。

また、基準価格と売買価格の時系列も簡単に対照できるようになっています。これは、乖離が大きくならないことに自信を持っているからでしょうか。

ここまでディスクローズが豊富だと、自社商品への自信が垣間見えて好印象です。しかし、両社共に運用報告書がアップされていない点が残念です。なんでアップしないんだろ・・・。 流動性の面でも、野村のETFは非常に厚い。他方、三菱UFJは売買高が極端に少ない日があります。

■基準価格と東証での売買価格の乖離率

The Goal

基準価格と市場での売買価格の乖離率は、若干野村の方が低い時期が多いですが、それ程大きな差はないようです。

終値であれば、MAXIS-TOPIXの乖離率は許容範囲内と言えるかもしれません。

■パフォーマンス

The Goal

※データ元は、投信まとなび

※三菱UFJのインフォメーションレシオが「-0.07%」となっていますが、誤りです。。正しくは「-0.07」です。

シャープレシオインフォメーションレシオ は、値が高いほど良いとされている指標

これは鮮やかな結果となりました。過去1年間では、標準偏差が野村の方が低いにもかかわらず、リターンは野村の方が高くなっています。

シャープレシオとインフォメーションレシオも、野村の方が高い。また、アクティブリスクが低いにもかかわらず、高いアクティブリターンを獲得しています。

アクティブファンドは過去のリターンと将来のリターンに安定した相関関係はないとされていますが、インデックスファンドの場合はやることがほぼ決まっているので、ある程度、安定的な運用の巧拙の差が出てくるのかもしれません。

もちろん、たかだか1年のパフォーマンスだけで断定的な判断は出来ないですし、今後は異なる結果となる可能性も十分あるでしょう。

大雑把な感覚では、少なくても3年程度見ないと断定的なことは言えない気もします。

■まとめとしては、信託報酬は三菱UFJの方が安く、また、売買手数料が無料なのは魅力的です。ただ、現時点では、個人的には野村のETFの方が魅力的です。

これと同じように、国内ETFと比べると、海外ETFは売買手数料などでコストが高いです。しかし、海外ETFに投資されている方は、純資産額やNAVとの乖離、トラッキングエラーなどを考慮しているのでしょう。

現時点は、野村のETFかなという印象です。もちろん、MAXISシリーズにも今後の奮闘を期待しています。

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    2010.06.22 Tue l 投信・ETF l コメント (0) トラックバック (0) l top
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