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■先月、ダウ・ジョーンズUBSコモディティ・インデックス(DJ-UBSCI)の「総合商品指数」に連動するETFが上場 しました。その他の指数に連動するETFなども同時に上場されています。

上場から20営業日ほどが経過しましたが、現時点では出来高は少ない状況となっています。

コモディティ関連のETFは、裏づけ資産(投資対象)に着目すると、以下の3つに分類できる気がします。

(1)現物

SPDRゴールドシェア(1326)など

(2)リンク債

イージーETF S&P GSCI商品指数キャップド・コモディティ(1327)など

(3)その他

WTI原油価格連動型上場投信(1671)など

基本的には、最も望ましいのは現物資産の裏づけがあるETFだと思います。ただ、私が知る限りでは、コモディティにおいては、現物の裏づけがある国内ETFは、貴金属関連しかないと思います。もし貴金属類以外にあれば、ご教授ください。

(2)のリンク債に投資するタイプのETFは、リンク債の発行体の信用リスクを負いますし、見えないコストがどれ程かかっているのかに関して不透明な側面があると言われています。個人的にはできれば避けたいです。

その他には、WTI原油先物に直接投資するETF(1671)があったりします。

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■今回新たに上場した総合商品指数ETF(1684)は、商品契約カウンターパーティから購入した商品契約(スワップ契約)によって裏付けられています。

商品契約カウンターパーティの負う支払義務は商品契約残高の日々の時価の100%をカバーする担保によって保証されているようです。この担保は担保証券管理機関であるニューヨークメロン銀行の分別管理された勘定において保管されているそうです。

こうしたタイプのETFだと、以下2点の留意点がある気がします。

(1)ロールオーバーの影響

総合商品指数を構成する、各々の単一商品指数は、特定の満期の先物契約から価格が決まります。その先物契約は、満期が近付くと、期先の先物契約に乗り換える必要が生じます。

この乗り換えの際、期近限月の先物価格よりも、期先限月の方が高くなっている場合、収益にマイナスとなるため、DJ-UBSCI商品指数に悪影響が及び(インデックスの値自体が下落)、ETFの価値が下落します(逆にプラスになる場合もあります)。

(2)商品契約カウンターパーティの信用リスク

新ETFの価値は、商品契約カウンターパーティからの受取りに依存しており、商品契約カウンターパーティの信用力の劣化によって影響を受ける可能性があると説明されています。

商品契約残高の日々の時価の100%をカバーする担保によって保証されているようですが、実際に商品契約カウンターパーティの信用力が悪化した場合、ETFの取引価格の下落を引き起こす可能性も否定できない気がします。

実際にそのような事態が生じた場合どの程度の悪影響が出るのか、カウンターパーティとの契約内容がどのようなものか等について、個人的には知識がなく、不透明性が気になります。

■ただ、貴金属類以外のコモディティに関しては、ファンドが商品現物一般に投資するのは管理コストなどを考えると非現実的です。上記の留意点は、新ETF固有のものではなく、他のETFや投信でも類似の問題はあるでしょう。

例えば、海外ETFで人気がある「リクソーETFコモディティCRB」もリンク債ETFであり、同じような問題があるかと思います。国内の投信も、最終的には先物やリンク債に投資しているものが多いと思われます。

まとめとしては、コモディティ全体に投資する商品の中では信託報酬が安価である点は魅力的ですが、前述したような問題については留意が必要かもしれません。純資産や流動性が今後どうなるかにも注目したいと思います。

■個人的には、コモディティ投資のコンセプトは魅力的に感じるのですが、やはり株式や債券などの伝統的アセットミックスと比較した場合、価格の透明性や安定性、隠れたコストの有無などの点で、今のところは投資を考えていません。

コモディティへの投資は、資源価格が業績に大きな影響を及ぼす大手商社株か、資源国通貨の債券(MMF含む)で代替しようかなと考えてます。現在は、豪ドル建てMMFとカナダドル建てMMFを保有しています。

ちなみに、コモディティのインデックスの一つである「S&P GSCI トータルリターン指数」と、資源通貨である「豪ドル」と「カナダドル」、大手商社の三菱商事の株価の相関係数(過去3年)を計算すると、高めの相関性が出ています。

<相関係数>2007年1月~2009年12月

 コモディティ豪ドルカナダドル三菱商事
コモディティ1.00    
豪ドル0.76 1.00   
カナダドル0.70 0.96 1.00  
三菱商事0.77 0.89 0.85 1.00

※コモディティ=iShares S&P GSCI Commodity-Indexed(GSG)

     豪ドル=豪ドル/円

   カナダドル=カナダドル/円

   三菱商事=三菱商事(8058)

※補足説明

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相関係数は-1~1の範囲の値をとり、1だと完全に値動きが一致します。

オーストラリアは、ボーキサイト、鉛、亜鉛、石炭、金、銀、銅などの資源の埋蔵量が豊富であり、ボーキサイト・チタン鉱石・鉛鉱石・ウラン鉱石の生産量は世界トップクラスです。

カナダは世界3位の天然資源埋蔵量があり、石油はサウジアラビアに次ぐ世界2位、ウランは世界最大の産出国です。石炭や天然ガスも豊富です。

三菱商事は、原油・非鉄金属などエネルギー価格が業績に大きな影響を及ぼしており、資源関連株のシンボルと言われています。

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    2010.04.16 Fri l 投信・ETF l コメント (2) トラックバック (0) l top
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