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■先週eMAXISシリーズの第1回運用報告書が発表されましたが、信託報酬以外のコストがどうなるかに注目が集まっていました。

eMAXISシリーズの第1回運用報告書から作成(単位は円)

The Goal

新興国株式以外のアセットクラスの投信は、STAMシリーズより低コストとなりましたが、新興国株式は大きな信託報酬以外のコストが発生しています。

今回のeMAXISの決算は、設定後3ヶ月程度しかたっていない状況であり、当初は純資産額が小さい状況の時期があったので、来期はさすがにここまで膨らむことはないような気がしますが、早くも来期の決算が楽しみです。

過去1ヶ月のeMAXIS新興国株式とSTAMの騰落率を比べてみると、若干eMAXISの方が高いかな?という印象です。

※青がeMAXIS、赤がSTAM The Goal

11月以降の騰落率を比較すると、今度は若干STAMの方が高いような印象です。 The Goal

11月初めから3/5までの騰落率を出してみると、eMAXISは約+4.964%、STAMは約+5.297%であり、STAMのほうが約0.333%上回っています。

これに対して、2/8から先週末までの騰落率では、eMAXISが約+7.361%、STAMが約+7.329%となり、eMAXISの方が約0.032%上回りました。

もちろん単純なコスト以外の要因が影響しているかもしれませんが、最近はeMAXISのパフォーマンスがよくなっているようです。

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■eMAXISとSTAMが高次元の低コスト競争をしており、個人投資家には嬉しい状況となっている中、先週末の日経で「投資信託の中で、毎月分配型のシェアが、1月末に初めてシェア60%を超えた」旨の記事がありました。昨年ブームになった通貨選択型投信のほとんどが毎月分配型だったことでシェアが上昇したそうです。

金融商品に詳しくない友人から「この投信いいと思ったんだけど、どう思う?」と聞かれることがよくあるのですが、その多くが毎月分配型だったりします。

一般的には、結構メジャーな商品となっており、一見魅力的に見えるのでしょうね。

しかし、投信の中で個人にとって一番有利となるのは、売却まで課税が繰り延べられることにより、複利効果が働く無分配の商品です。

簡単な例として、5%の配当が出る投信で、配当以外の価格変動要因がないものとして、配当を全て分配した場合と、無分配の場合を比較してみます。税率は20%としました。

<分配型>

 元本分配金税金
11,000,00050,00010,000
21,000,00050,00010,000
31,000,00050,00010,000
41,000,00050,00010,000
51,000,00050,00010,000
61,000,00050,00010,000
71,000,00050,00010,000
81,000,00050,00010,000
91,000,00050,00010,000
101,000,00050,00010,000
111,000,00050,00010,000
121,000,00050,00010,000
合計 600,000120,000

パフォーマンスは、100万+60万-12万で148万となりました。

<無分配・再投資型>

 元本分配金税金
11,000,00050,0000
21,050,00052,5000
31,102,50055,1250
41,157,62557,8810
51,215,50660,7750
61,276,28263,8140
71,340,09667,0050
81,407,10070,3550
91,477,45573,8730
101,551,32877,5660
111,628,89581,4450
121,710,33985,5170
合計 795,856159,171

パフォーマンスは、100万+約79万-約16万で、約163万となりました。

これが、毎月分配型が不利で、無分配・再投資が有利と言われることですね。

毎月分配型は、分配金を受け取ることによって、わざわざ複利を単利にしてパフォーマンスを下げて、丁寧にマメに税金も支払うという結果になります。マメな納税者ということで国税庁にはモテモテでしょうが、嬉しくはないでしょう。

しかも、分配金を出すと投信の基準価格が下がるので、自分の預金口座から「分配金」という名目で預金を引き出すのと同じようなことだと思います。

無分配型の投信はあまりありませんが、年1回分配の投信はあります。毎月分配型にするならば、同じような年1回分配型の投信にして、「分配金」という名目で、毎月自分の普通預金から降ろすというやり方も考えられるかもしれません。そっちの方が、確実に有利かと思います。

橘玲さんの「臆病者のための株入門」で書かれていた言葉を引用します。

-----

分配金の多寡と頻度を競うファンドは、必然的に運用収益を引き下げ、余分な税金を払うことになる。

周知のように、日本は過大な財政赤字に喘いでいる。それを少しでも助けようと、せっせと税金を払っている気高い投資家がいるのは素晴らしいことである。私たち日本国民はその愛国心に感謝の心を忘れてはいけない。

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    2010.03.08 Mon l 投信・ETF l コメント (3) トラックバック (0) l top
    コメント
    1. 毎月分配型が不利

    まったく仰られるとおりだと思います。
    しかし、私はせっせと分配型を買っています。なぜこんな矛盾した投資行動を取っているかと言えば、
    ・投資したいハイイールド債投信に無分配型がない
    ・金利収入で生活している
    この2点の特殊要因のせいであるので、普通の方にはお勧めできないですねえ・・・
    後者については、無分配型を購入して、必要時に適宜売却すると言うことも考えたのですが、基準価額が下がっているようなときに、機械的に売却して現金化するのは、実際にはやりづらいので・・・
    2010.03.10 Wed l おじさん. URL l 編集
    3. Re:毎月分配型が不利

    >40歳無職さん

    ハイイールド債投信は、ほとんどが毎月分配型ですよね。

    海外のハイイールド債は、個人が生外債を買うのは厳しい側面があるので、投信を活用するのが現実的ですよね。

    また、ブラジルレアルや人民元に小口で投資できるのは、通貨選択型投信ならではだとと思います。

    2010.03.10 Wed l まつのすけ. URL l 編集
    4. Re:税金対策

    >おじさんさん

    1.相続税がかかるのを懸念されるのであれば、浮いたぶんをパーッと使えばいいんじゃないかなあと思いました。

    例えば毎月分配と無分配で1万円の差が出たとしたら、1万円好きなことに使えば、将来の相続税には影響しません。

    2.キャピタルロスについては、その通りだと思います。わざわざ分配金の税金をチャラにするために損をするのは意味がないと思いますが、株式の譲渡損失がある場合などは、むしろ早めに分配金をもらって相殺した方がいい場合もあるでしょう。

    3.タンス預金をやっている人もいるのでしょうね。ただ、窃盗や火災や地震などによる滅失の危険性はあるような気がします。どちらを重視するかでしょうね。
    2010.03.10 Wed l まつのすけ. URL l 編集
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