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私はよく知人から「金融商品でいいのない?」とか「資産運用を考えてるんだけど、どうしたらいい?」といった質問を受けます。そのような際は、概ね以下のように答えています。

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基本的にはハイリスク・ハイリターン&ローリスク・ローリターンが大原則。ハイリスク・ローリターンの粗悪な商品はあるが、ローリスク・ハイリターンはない。そういう商品を売り込む人は悪魔か貧乏神だから、そういう怪しい商品は一切買わない方がいいと思う。

元本割れがイヤだったら、高金利定期預金や国債を中心にするのが無難。ローリスク・ローリターンは、優待投資やIPOや異業者間FX両建てがいい。

元本割れを許容できるのであれば、大雑把には-40%くらいを覚悟できる範囲内で、時期によってはTOPIX・日経平均・MSCI KOKUSAI・MSCI EMERGINGなどに連動するインデックスファンドを購入するのが有効だと思う。

どんな時でも何が何でも株式投資が良いとは限らない。『敗者のゲーム』という名著を書いたチャールズ・エリスという人も、「投資開始のタイミングと投資終了のタイミングは、パフォーマンスに大きな影響を及ぼす」と言っている。

ただ、株がいいか債券がいいかの判断は難しいので、判断は入れずに買うのもありだと思う。
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こう答えると、「インデックスファンド??はあ??でも有名なヘッジファンドは凄いパフォーマンスだよね。そういうプロに運用を任せた方がいいんじゃない?」という質問が結構あったりします。

その後のやりとりは、概ね以下のような感じになります。

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<私>
確かにジョージ・ソロスなど、高い確率でインデックスを上回る気がするファンドに投資できるのであれば、私も投資したい。でも、そういうファンドは、運用者側が投資家を選別する。最低投資額は100万ドルとか1億円とかがザラであり、ほとんどの人はアクセスが難しい。

もう少し細かく言うと、現時点では、リテール向けのアクティブ投信やヘッジファンドに、インデックス投信よりもいい商品は、個人的にはないと思う。

ただ、アクティブ運用を否定している訳ではない。いわゆる効率化市場仮説はその前提条件が明らかに現実に当てはまっていない。市場は非効率な面が多々あり、アクティブ運用のチャンスは大いにある。

市場平均のアウトパフォームを志向するなら、業種や企業規模などを分散させることを前提に、個別株投資をすればいいんじゃないかな。

日本株については、ミニ株を使えば、30万くらいあれば低コストで30銘柄くらいに分散投資できるよ。日経平均、ひふみ投信やコモンズ30などの組み入れ銘柄を参考に分散投資すれば、手数料勘案後ではプロのアクティブファンドでも勝つのが難しいポートフォリオを作れるんじゃないかな。

<知人>
なるほど。それはそうかもね。ただ、さわかみファンドとか、ゴールドマンサックスやJPモルガンの投信はいいんじゃない?

<私>
GSやJPMには運用が上手い人が大勢いると思うけど、本当に運用が上手い人は内部のトレーディング部門でディーラーをやっていて、リテール向け投信の仕事はやっていないような気がする。

内外の数多くの研究や実証分析によると、アクティブ投信の50~70%くらいはインデックスに負けていて、平均するとインデックス投信より高い手数料の分パフォーマンスが悪い。

実際、日本株投信では、2009年に日経平均投信(ニッセイ日経225インデックスファンド)を上回ったアクティブ投信(純資産100億以上)は5つ(※)しかない。

※小型ブルーチップオープン、さわかみファンド、情報エレクトロニクスファンド、技術立国ファンド、デジタル情報通信革命

例えばさわかみファンドを見ると、ここ1年間は確かに日経平均をアウトパフォームしてるね。

※青がさわかみファンド、赤が日経平均

The Goal
澤上篤人氏の息子である澤上龍氏がファンドマネージャーから更迭されたのがいい方向に出ている気がする。
澤上龍氏がファンドマネージャーだった頃は、ボロボロだったからね。澤上篤人氏もさすがに堪忍袋の緒が切れたんだろう。

完全に余談だけど、ウィキペディアに「さわかみファンド創設時の後継者であった岡大(おか ひろし)を追放し、投資経験が少なくフリーターだった息子の澤上龍に運用を任せたなど澤上篤人の姿勢に批判的な意見もある。」って書いてあるんだけど、私は批判的だったなあ。

ただ、例えば2005年6月~2008年6月の3年間は、さわかみファンドが負けていた。澤上龍氏がファンドマネージャーだった頃だね。

The Goal
このように、時期によってアクティブ投信が勝ったり負けたりするけど、平均するとインデックス投信よりも高い手数料の分アンダーパフォームする。

ウォーレン・バフェットもジョージ・ソロスもゴールドマンサックスもJPモルガンも、さわかみ投信も野村も大和も日興も、全部インデックスの一部であり、大雑把に言うと、全投資家の平均値がインデックスファンド。だから、低コストのインデックス投信を、高コストのアクティブ投信が継続的に上回るのは難しい。

(※さわかみファンドを取り上げたのは、よく会話で出てくるからであり、他意はありません)

<知人>
なら運用が上手い優良なアクティブファンドを選べばいいんじゃない?

<私>
それが上手くいくかについても、懐疑的な意見が多い。「過去のパフォーマンスや諸々のデータと将来のパフォーマンスに相関関係があるか」については、膨大な実証研究の結果、「ほとんど関係ない。むしろ過去にパフォーマンスが悪かったが、生き残った投信がパフォーマンスがいい場合も多い」とされている。

そもそも論として、本当に継続的に市場平均を上回る運用を出来る人は、インデックスをショートして自分の運用をすれば、上昇相場でも下落相場でも常に確実に儲けられる。

したがって、そういう人は、他人のお金の運用をせずに、自分のお金で運用するはず

仮に他人のお金を運用する場合でも、ヘッジファンドのマネージャーや投資銀行のトレーダーになるはず。

なぜなら、そっちだと数千万円~数億円の報酬も期待できるのに対して、リテール向け投信のファンドマネージャーだと、せいぜい数百万~1千数百万くらいの報酬しかないから

外資系投資銀行のトレーディング部門で、シニア・アナリスト(日本企業でいう部長とか課長クラス)をやっている人は、リーマンショック前は年収5000万くらい得られた。

経営中枢に近く、本部とのやり取りを直接したりする「トレーディング・ディレクター」などのポジションになると、2億とか3億とかもらってる人もいる。

確実にインデックスを上回るパフォーマンスを継続的に出せる人は、こういうポジションにつくのも夢じゃない。そういう人が、年収数百万~1千数百万でリテール向けアクティブ投信のファンドマネージャーをやると思う?

身も蓋も無い話になっちゃうけど、共産主義社会は別として、資本主義社会においては、継続的にインデックスを上回る結果を残せる自信がある人が、リテール向けアクティブ投信のファンドマネージャーをやっていることはないと思う。

繰り返しになるけど、アクティブ運用をするなら、自分で勉強して個別株投資するのがいいと思う。投信・ETFを使うならインデックス、そうでないなら自分でトレーディングだね。
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概ねこのような会話となります。

大体これで終わるのですが、まれに「ただそれでもいいファンドってあると思うんだ。アクティブ投信を選ぶポイントってなんだと思う?」という質問があることもあります。その点について、まとめておこうと思いました。長くなってきたので、一旦ここで区切ります。

<続き>
アクティブファンドの選び方/村上ファンドにアクセスできたか?

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    2010.07.20 Tue l 投信・ETF l コメント (3) トラックバック (0) l top
    コメント
    1. 素晴らしいアドバイス

    まったく同意です。
    素晴らしいアドバイスだと思います。
    しかし、このアドバイスを本当に理解するのは、
    よほど本質をつかむ能力があるか、
    ある程度投資経験や知識がないと、
    ちょっと無理なのでは?(^^)
    2010.07.21 Wed l とんちゃん. URL l 編集
    3. Re:素晴らしいアドバイス

    >40歳無職さん

    ありがとうございます!
    確かにある程度の経験がないとピンとこないかもしれませんね。

    銀行や証券会社に対してウブな人は、営業マンやお姉さんの熱いトークや熱心な勧誘でコロッとする人もいるかもしれません。
    2010.07.23 Fri l まつのすけ. URL l 編集
    4. Re:本日の話

    >とんちゃんさん

    「シンプルイズベスト」ってとても良い言葉ですね^^

    自分が理解できないものには手を出さないという姿勢は、やはり大事ですよね。

    結局、結果は全て自分に跳ね返ってくるわけですし。

    2010.07.23 Fri l まつのすけ. URL l 編集
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