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■先日は貯蓄額の平均についてエントリを書きました。アクセス解析によると、貯蓄額がらみの検索ワードでアクセスして頂いた方が多くいらっしゃいました。やはり注目度が高いテーマなんですね。今日は貯蓄形成について書いてみたいと思います。

世の中には多種多様なダイエット方法が氾濫していますが、ダイエットするための方法は、いたってシンプルです。

ダイエットの方程式は、「摂取カロリー - 消費カロリー < 必要カロリー」だと思います。例えば必要カロリーが2,000なら、摂取カロリーをそれ以下に抑えるか、運動して消費しなければなりません。

具体的対策は、以下の2つしかありません。
(1)栄養バランスに配慮しつつ、摂取カロリーを減らす
(2)消費カロリーを増やす

バナナダイエットやプロテインダイエットは(1)の方向であり、コアリズムやWiiFitやフィットネス・エクササイズは(2)の方向ですね。野菜や魚、卵、豆類と少量の炭水化物を中心に、高タンパク低カロリーの食事を取り、甘いものや油分は断ち、週3~4回スポーツジムに通えば、理論上は確実にやせると思います。

しかし、「言うは易し、行うは難し」でしょうね。。私もタバコを止めて以来体重が少し増加してしまいました。ベストの体重に戻そうとしているのですが、ここ2ヶ月ほどは、忘年会や新年会や接待やコンパなどで週2~3回ほどは飲み会があり、まだ落とせていません。。

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■これと同様に、貯蓄・資産形成の方程式もいたってシンプルです。

資産形成の方程式=収入-支出+(資産×運用利回り)

具体的方法は、以下の3つです。
(1)収入を増やす
(2)支出を減らす
(3)運用利回りを上げる

いたってシンプルですが、これも「言うは易し、行うは難し」です。

今回は3つのうち、(1)収入について述べたいと思います。 アメリカのベッカー教授は、「人的資本」理論でノーベル経済学賞を受賞しました。この理論を一言でいうと、「人が教育や経験によって知識や技術を取得すれば、それが労働生産性を高め、賃金が上昇する」です。

やはり、「仕事をしっかり頑張って経験を積み、かつ仕事に役に立つ知識を学習し、人的資本の価値を高める」ことが、収入上昇の王道でしょう。ベッカー教授によると、人的資本は教育、技能、知識、健康などから構成され、近代経済国家の富の75%を占めるそうです。

人的資本を高めるには、学問的教育、職業的教育、ファイナンシャル教育が三本柱でしょうか。20代前半までは学問的教育を受け、20代後半以降は職業的教育に取り組むことになります。また、資産運用やファイナンスで失敗がないようにファイナンシャルの知識を得ることも大事でしょう。

普通の会社員も、多くの人的資本を保有しています。人的資本とは、一言で言うと「人の労働価値」であり、人は自分が持つ人的資本を労働市場などに投資して収入を得ています。

人的資本は、今後見込まれる収入を、収入を失うリスクで割り引くことで、大雑把に算出できます。 収入を失うリスクをどの程度見積もるかは、就いている職業や健康状態によって異なり、割引率 をどのように設定するかは、厳密にやろうとすると少々難しいですね。

株式のリスクプレミアムは、一般的に5%程度とされています。人が収入を失うリスクを、株式に求められるリスクプレミアムと等価と捉えて、ここでは大雑把に、割引率は5%と仮定して計算してみます。


※補足
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割引率とは、割引現在価値を計算する際に使用する利回りです。割引率の設定においては、大雑把には、以下の3点を考慮するのが一般的です。

①金利
将来の価値が現在の価値より低くなるのは、金銭には時間的価値があることが理由の一つであるため、時間的価値の指標である金利を考慮するのが一般的。金利については、リスクフリーレートなどを参考に設定します。

②インフレ率
物価が上昇すると、金額が同じであっても価値は下落します。このためインフレ率を考慮します。

③リスク
例えば、高リスクの社債だと、低リスクの社債よりも利回りが高くなります。リスクの高い事業のキャッシュフローを割引現在価値で評価する際には、リスクの低い事業よりも大きい割引率を使用します。
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■現在30歳の人が、60歳で退職することを仮定して、割引率5%で人的資本を計算してみます。ここではフリーキャッシュフローではなく、年収総額で計算します。フリーキャッシュフローが年収比でいくらになるか、税率や社会保険料率がどの程度になるかは、個々人の状況や就業形態(会社員 or 自営業)などによってバラつきが大きいと思いますので。計算結果は以下の通りです。

・現在の年収700万・昇給年20万(平均年収1000万)、退職金3000万だと、人的資本は約1億5000万です。

・現在の年収500万・昇給年16万(平均年収740万)、退職金2000万だと、人的資本は約1億1000万になります。

・平均年収600万、退職金なしだと、約9300万
・平均年収450万、退職金なしだと、約7000万
・平均年収240万、退職金なしだと、約3700万

このように、一定の収入が見込める会社員は、大きな人的資本があると言えるような気がします。若い人は、株式の保有割合が多くていいという意見は多いです。それは運用期間が長いのもありますが、人的資本に対して、保有している金融資産が一般的に僅少であることも大きな理由でしょう。

人的資本を毀損しないためにも、「仕事と健康」の重要性を忘れずに、仕事を頑張り、健康や事故に気をつけることを心がけたいと思います。

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    2010.01.28 Thu l 家計・公的年金・社会保険 l コメント (3) トラックバック (0) l top
    コメント
    1. 個別株投資

    いつも興味深く拝見させていただいております。

    1つ質問です。
    そこまで投資に熟知されてるようであれば、国内の個別株投資はされないんですか?インデックスへの投資だけなのでしょうか?

    個人的には、割安時に割安の個別株を仕込むという戦略も有りかなぁと思ってる今日この頃です。


    2010.01.31 Sun l まつのすけ. URL l 編集
    3. 無題

    賛同いただけたようで心強いです。
    補足するなら、
    外国株は高コスト、情報が得にくいため基本的に除外。
    あくまで日本株のアセットアロケーション部分のみ行う
    です。
    今後の税制も株式の配当・譲渡益課税は大きく優遇されるようなのも大きなメリット。
    よく「アクティブファンドはコストがかかる分インデックスより不利」と言われてますがインデックスファンドだって少ないとはいえランニングコストがかかります。それならば個別株で保有すれば、ランニングコストは0、さらに貸株に預ければ金利まで受け取れます。
    あとは、低PER低PBR高配当な株をタイミングを狙って、手数料の安いオンライン証券で購入し、更に配当金も原資に買い増す、という手法は割と手堅いのではと考えてます。
    ただ、おっしゃるとおり資金少ないと分散が効かせられないためリスクが高まるという難しい面もありますよね。
    資金があれば、好成績なアクティブファンドに準じた銘柄を自分で揃えるという手もあるかと思います。
    長くなりまして失礼しました。

    2010.02.04 Thu l まつのすけ. URL l 編集
    5. 無題

    ありがとうございます。
    できれば個別銘柄選定法について、記事にして頂けたら嬉しいです。
    2010.02.05 Fri l まつのすけ. URL l 編集
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