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西武鉄道

西武ホールディングス(6616・東証一部)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は4月9日(水)~4月11日(金)です。想定価格は2,300円(1単元23万円)です。かねてから話題になっていた再上場ですが、価格面での割高感が残ります。仮条件は1600~1800円とギャップ・ダウンとなりました。

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西武ホールディングスの事業状況・指標

西武ホールディングスの事業は、都市交通・沿線事業(西武鉄道・西武バス・西武ハイヤー)、ホテル・レジャー事業(プリンスホテル・横浜八景島)、不動産事業(西武プロパティーズ)、建設・ハワイ・その他(西武建設・プリンスリゾーツハワイインク・伊豆箱根鉄道・近江鉄道・西武ライオンズ)などです。

事業ポートフォリオは、都市交通・沿線事業34.5%、ホテル・レジャー事業35.0%、不動産事業11.0%、建設・ハワイ・その他27.7%です。

サーベラスが最大株主で社長はみずほ銀行出身者という状況のもとで、堤家の影響力を削ぎつつ、国内外事業所・ホテル・運輸事業などの売却や不動産販売事業の一部撤退によって純有利子負債を圧縮しています。

業績面では、事業売却等によって売上高は減少傾向ですが、経常利益は美しい右肩上がりで、当期純利益も特殊要因を除くと右肩上がりの傾向です。前期ベースで自己資本利益率1.1%、自己資本比率27.6%です。営業キャッシュフローは純利益を大幅に上回って安定しています。

西武ホールディングスの業績推移

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向にあります。TOPIXは1月16日をピークにここしばらくは調整しています。

TOPIXの推移

IPOの規模は最大で約1860億円であり大型IPOです。東証所属部は未定ですが、99.99%東証一部です。

サーベラス関連事業体、NWコーポレーション、日本政策投資銀行、農林中央金庫(合計約58%)に原則として180日間のロックアップがかっています。ロックアップ期間中でもグローバルコーディネーターには解除できる権限があります。

売出しのみの再上場案件、当初は1,200円前後の予定だった価格が筆頭株主のサーベラスの徹底抗戦で2,300円までギャップ・アップしていること、不安定な市況などに鑑みて、初値予想はマイナス・リターンです。

西武ホールディングスは株価2,300円だとPBR約3倍・予想PER約35倍ですが、東急のPBR1.46倍・予想PER14.65倍、東武のPBR1.54倍・予想PER16.92倍と比較すると割高です。京王のPBR1.42倍・予想PER26.54倍、小田急のPBR2.32倍・予想PER27.93倍と比較すると予想PER面では同じくらいです。

西武は株価2,300円だと時価総額約7869億円となりますが、これは売上高が西武の2倍以上あり、純利益も大きく上回っている東急の時価総額(約7404億円)を上回っています。さすがに割高感があります。

西武HDの株式時価総額は、競合他社と比較すると5000億円程度で普通であり、高評価しても6000億円程度と思います。適正株価は1,200円~1,400円程度、高く評価して1,800円程度と判断します。2,300円は高過ぎです。


買いどころは1,200円以下

以上のように考えていましたが、やはり想定価格は高過ぎで需要が蜃気楼のように消滅したようであり、仮条件は1,600~1,800円と大幅なGDとなりました。米サーベラスから売出し辞退もあり、売出予定株数は約8085万から約2782万株に大幅に減少しました。

仮条件ベースで時価総額は約5470億~6150億円となり、PBR2.05~2.35倍、予想PER25.4~28.5倍程度です。

東急は時価総額7707億・PBR1.52倍・予想PER15.25倍、東武は時価総額5237億・PBR1.58倍・予想PER17.46倍、京王は時価総額4557億・PBR1.50倍・予想PER27.91倍、小田急は時価総額6375億・PBR2.41倍・予想PER28.93倍、京急は時価総額4539億・PBR2.24倍・予想PER47.85倍です。

仮条件のGDによって、西武の基本指標は小田急と同程度となりました。株価1,400円以下であれば妙味が出てくるところですが、1,600~1,800円だと積極的になれる金額ではありません。

西武HDのような大型株になると、全体の市況が重要になってきますが、足元では不安定な状況となっています。初値予想は公募価格近辺~若干の公募割れです。1,000株の株主優待は魅力的な利回りであり、売りたい人が売って一巡した後は底堅い展開になりそうです。

上場後に処分売りが膨らんでJDIや日立マクセルのように急落する場面があれば拾います。暴落を希望します。

西武ホールディングスの株主優待

上場している鉄道企業はほとんどが株主優待を実施しており、西武ホールディングスにも株主優待があります。3月末・9月末の年2回です。プリンスホテルの宿泊割引もありますが、正規料金から20~40%割引なので、結局ネット最安値の方が安いという気配が漂っています。

基本となる株主優待乗車証の枚数は以下の通りです。特急「レッドアロー号」にご乗車の際は、別に特急券が必要になります。

株式数優待乗車証の種別乗車区間枚数
1,000株~3,000株未満普通乗車券(片道)西武線全線10枚
3,000株~5,000株未満普通乗車券(片道)西武線全線20枚
5,000株~10,000株未満普通乗車券(片道)西武線全線30枚
10,000株~20,000株未満普通乗車券(片道)西武線全線50枚
20,000株~40,000株未満定期券西武線全線1枚
40,000株以上定期券西武線・西武バス全線1枚

株主優待乗車証は現在は1枚500円で売買されている事例があります。上場後は需給バランスが崩れるため大きく下落すると思われますが、1枚300円で計算すると1,000株の場合は年間6,000円で、仮条件ベースで0.33~0.37%です。

また、現時点では各種無料・割引券の冊子が4,500円で売買されている事例があります。これも価格は大きく下落すると思われますが、株主優待には一定の魅力があります。

西武ライオンズの公式戦内野指定席無料券、遊園地の入園・乗り物無料券があります。ライオンズファンのかたや、近隣にお住まいの方にとっては熱い優待ですね。

施設名内容枚数備考
埼玉西武ライオンズ
(西武ドーム開催)
パ・リーグ公式戦内野指定席
(引換券)
5枚ご優待(無料)
としまえん・西武園ゆうえんち共通入園券5枚ご優待(無料)
としまえん・西武園ゆうえんち共通のりもの券15枚ご優待(無料)

その他、ホテル、ゴルフ、スキー、水族館、温泉、レストラン・バーなどの株主ご優待共通割引券があります。

主幹事はみずほ証券、UBS、野村證券、MUFJモルスタ、SMBC日興であり、その他では、大和証券、岡三証券、むさし証券、マネックス証券松井証券楽天証券で申し込めます。

<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

※過去1年間のIPO初値予想履歴
IPO20140409.png

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    2014.04.09 Wed l IPO l コメント (2) トラックバック (0) l top
    コメント
    No title
    いつも有益な情報ありがとうございます。
    「年間6,000円で、仮条件ベースで3.33~3.75%」とありますが、1000株180万円で、6000円の優待だと1桁違っていませんか?
    2014.04.10 Thu l 読者. URL l 編集
    Re: No title
    ブログご覧いただきありがとうございます。
    おっしゃるとおりでした。失礼しました。本文は修正しました。
    2014.04.10 Thu l まつのすけ. URL l 編集
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