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上海の浦東の森ビル

中国の理財商品・影の銀行問題や土地価格下落・不良債権問題に対する懸念が上昇してきました。中国は破綻必至という評論家も出ています。中国は本当にヤバイのでしょうか。我々は中国株に対してどう向き合うべきでしょうか。

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理財商品・影の銀行問題

BIS(国際決済銀行)のデータでは、中国のネット資金ポジション(対外資産-対外負債)が大幅な負債超過となっており、対外資金への依存度が上昇しています。フラジャイル・ファイブ(ブラジル・インド・インドネシア・トルコ・南アフリカ)と同様の状況になっています。

もちろん米国やオーストラリアも同様に負債超過であり、負債超過だからヤバイというわけではありませんが、外国資金が一斉に引いた場合に対する脆弱性が上昇していることは確かです。

中国の負債超過の要因としては、地下金融の不良債権問題、中国国内の資本逃避によって中国国内の資金需給が切迫していることが考えられます。

地下金融問題では、問題が表面化している理財商品の資金貸出先の破綻問題がくすぶっています。理財商品のデフォルトを何とか先送りしようとしていますが、影の銀行の貸出の不良債権が膨張していることが懸念されています。

理財商品とは、銀行がグループに信託会社を設立して、貸付信託を設定し、集めた資金を要注意債権先に追加融資して不良債権化を回避するという側面がありました。

理財商品の満期到来とともに資金需給が切迫して短期金融市場が混乱することが懸念されます。今年の3~4月に2009年に大型景気対策を実施するために発行した社債の大規模償還が始まります。本格的な償還は2016年からですが、3~4月の償還がスムーズにいくかに注目です。

隠れ不良債権問題の先駆者であるわが国には馴染みのある問題ですね。


資本逃避問題

また、中国資金が国外に資本逃避しているのではないかと指摘されています。

中国側の統計による対香港の貿易黒字が、香港側の統計による対中国の貿易赤字に比べて、2013年から増加の一途を辿っています。この差に中国資本の海外流出が多く含まれているのではないかと推測されています。

資本逃避が続いていくと、やがて中国国内の企業の資金が枯渇していき、海外からの資金調達への依存度が増加します。海外資金の逆流が起こった時の危険度が増加します。昨今の新興国の株価・通貨暴落を見るとわかりやすいですね。

中国に資金を出しているのは、主に米国と英国です。米国の金融緩和が縮小していくと、米国銀行の与信縮小につながり、中国国内の資金不足問題が大きくなるリスクがあります。

日本としても大きな問題です。中国向け輸出依存度が高い国は、2012年のデータで1位オーストラリア(約29%)、2位韓国(約24%)、3位日本(約18%)であり、中国で経済危機が発生したら日本も無傷ではいられないでしょう。中国依存度が高い銘柄は要注意です。

逆に中国への輸出依存度が低い国としては、米国、欧州、カナダが挙げられます。中国リスクをシャットアウトしたいが株式には投資したいという場合は、2014年は米国株がベストかもしれません。


株価は問題を織り込んで割安な水準

中国はヤバめの状況であることは間違いありません。しかしながら、株価はかなりそれを織り込んだ水準に低迷しています。

上海総合指数は、予想PER約8.3倍、ROE約14%、配当利回り約2.95%です。香港ハンセン指数は、予想PER約10倍、ROE約14%、配当利回り約3.5%です。

これは既に炎上中のトルコやブラジルと同じ水準です。

日本のバブルの絶頂は日経平均約4万円でPER約60倍でした。PERがもし10倍だったとすると、バブルの日経平均は約6700円にすぎませんでした。

日本の株価は失われた20年となりましたが、その最大の要因は株価があまりにも割高だったことです。高過ぎた株価が調整した20年でした。

中国株がここから4分の1になるという事態は考え難いと思います。結論としては積極的に買いたいわけではありませんが、現在保有しているETFに含まれている分は継続ホールドし、もし大きく押すことがあれば拾っていきたいと考えています。

ただし、中国の生産年齢人口は2015年前後にピークアウトします。日本は1990年前後、米国は2007年前後にピークアウトしました。もちろん中国はまだまだ都市化されていないという論点もあるでしょうが、インデックスが何倍にも急速にグイグイ上昇していく局面は終わりを告げた気がします。

今後、中国株で大きなリターンを上げるには銘柄の取捨選定が重要であり、インデックス投資なら売買タイミングがキモになると思います。2014年の日本株と同じイメージです。

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    2014.02.18 Tue l 経済・社会・金融動向 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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