TOP > 投資対象 > 為替・外債・FX > ご覧のページ

ユーロ円の夜明け

ユーロ圏の10月のインフレ率は、予想を遥かに超える大幅な低下となり、総合CPIでは歴史的な日欧インフレ率逆転となりました。ユーロ圏0.7%、日本(9月)は1.1%です。これは日本の消費税引き上げ時を除くと、1991年1月以来となります。ユーロ圏のインフレ率が低下していることも背景に、ECBはサプライズの利下げに踏み切りました。

スポンサーリンク

これまでユーロ円の購買力平価は、ユーロ圏が相対的高インフレ・日本が相対的低インフレだったことから、恒常的に円高方向に推移してきました。以下のチャートはクリックで拡大します。

ユーロ円購買力平価の推移
(※出典:公益財団法人国際通貨研究所)

中期的にユーロ円が円安方向に振れても、長期的には円高に戻ることが予想できました。したがって、外貨投資は短中期的な為替相場の推移の予想が重要となっていました。

しかし、ここに来てユーロ円の購買力平価が底打ちしつつあるような形状になってきました。

ユーロ円購買力平価が底打ち

為替市場は市場参加者の思惑・期待で大きく動き、円安→日本のインフレ率上昇の相乗効果が発揮されてきました。インフレ率格差の縮小を先取って既に大きく円安にふれています。

実質実効為替レートも過去30年で最大級の円安水準に位置しており、ユーロ圏のインフレ率低下に伴って金利も低下しており、ここからユーロ円をロングするのは気が進みません。リスク調整後の期待リターンという点では外債は芳しくないのが基本であり、外貨・外債をロングするのは円安になるという強い相場観がある時のみとしています。

基調的な購買力平価が円安・円高のどちらに向かうのか引き続きウォッチします。購買力平価が基調的に円安に行く局面で、円高が進んだらユーロ円ロングの好機となります。20年に渡る恒常的購買力平価の円高局面が終焉し、もしかすると今後そういう局面に突入する可能性もあるかもしれません。

「円高が基本」だったこの30年間から、「円安が基本」への大転換が起こるかどうか。そうなった時で、依然として日本より海外の方が金利が高かったら、外貨・外債ロングの好機です。

足元の日本のインフレ率上昇は、円高時の企業の為替ヘッジが概ね切れてきて、円安の影響が出始めていることにも影響しています。このまま来年も+30%の円安となるのは難しいと考えられ、円安がストップした時に日本のインフレ率がどう動くかに注目ですね。

スポンサーリンク

Google+で売買報告や限定投稿を配信しています!


関連記事

    2013.11.17 Sun l 為替・外債・FX l コメント (13) トラックバック (1) l top
    コメント
    No title
    これは知りませんでした。
    地味ですけど、
    まさに歴史的な出来事ですねえ・・・・・・。
    欧州は、特に南欧が高インフレというイメージがあるだけに、
    本当に意外でした。
    (ノ゚⊿゚)ノ びっくり!!
    2013.11.18 Mon l mushoku2006. URL l 編集
    ついにきましたねえ
    今後の傾向は分かりませんが、興味深い展開ですね。

    いつも読ませてもらってます。
    素晴らしい記事が多いので、自分のブログに勝手にリンクを貼らせてもらいました。
    もし、問題があるようであれば外しますので(汗)
    2013.11.18 Mon l 虫とり小僧. URL l 編集
    Re: No title
    > mushoku2006 さん

    南欧はユーロ導入以降インフレ率が落ち着いて、2010年以降の欧州危機で緊縮財政や構造改革の対応を迫られてことで、かなりインフレ率が低下していますね!

    欧州が日本化するしないの議論が浮上しそうです。
    2013.11.18 Mon l まつのすけ. URL l 編集
    Re: ついにきましたねえ
    > 虫とり小僧 さん

    ありがとうございます。
    まだ一過性のものかもしれないので、今後の状況に注目ですね!
    日本の相対的高インフレ体質が定着したら、国際分散投資の重要性がより一層アップしそうですね。

    リンクありがとうございます。差額ベッド代の話は非常に興味深く読みました。当方もリンクさせていただきました。
    2013.11.18 Mon l まつのすけ. URL l 編集
    どうもありがとうございますm(__)m
    頭キレの良さが伝わりまくってくるまつのすけさんの記事をいつも眩しく見てました。

    ちょろっと投資スタンスは違いますが、よろしくお願いします!
    (僕も少しだけ個別株等もかじっているのですが、苦笑)
    2013.11.18 Mon l 虫とり小僧. URL l 編集
    Re: どうもありがとうございますm(__)m
    うれしいお言葉ありがとうございます!

    インデックス投信やETFは手間を掛けない資産形成という点ではいいですよね。私も、もし確定拠出年金に入れる状況だったら、インデックス投信の積み立てをやっていました。

    デイトレからインデックス投資まで色んなスタイルを見て参考にしています。今後ともよろしくお願いします!
    2013.11.18 Mon l まつのすけ. URL l 編集
    勉強になりました
    はじめまして。
    ライドオンエクスプレスのIPO記事でこちらのサイトにたどり着きました。
    投資の勉強5日目のヒヨッコですが、そんな私でも理解できるわかりやすい文章で、ついつい色んな記事を読み漁りました。

    実は今、外貨建の保険に入っていて保険料を前納するかどうか迷っていたので、この記事を興味深く読み、コメントさせていただきました。(ユーロじゃなくドルなのですが)
    1年前まで1ドル80円だったのに、昨日はついに100円…今の内に保険料を前払いしておかないともっと円安になったら…と戦々恐々です。

    一番は、「貯蓄目的で生保に入る」という意味不明なことをした1年前の自分をタイムマシーンで殴りに行きたいですが・・・(解約したくてたまりません。苦笑)
    もし良ければ、アドバイスいただけると嬉しいです。
    今後も更新楽しみにしています。
    2013.11.19 Tue l ダラ. URL l 編集
    購買力平価
    購買力平価とは、各国で計算しているものでしょうか。
    2013.11.19 Tue l ミッショ. URL l 編集
    No title
    購買力平価とは、各国で計算されているものでしょうか。
    2013.11.19 Tue l ppn. URL l 編集
    Re: 勉強になりました
    > ダラ さん

    はじめまして!
    ありがとうございます。

    外貨建ての保険商品は諸々のコストが高いこともあり、あまりお勧めしません。米国10年債や20年債を毎年1回買っていく方がいいような気がします。

    経済雑誌で「保険会社の社員がこっそり入る超お得な保険」として紹介されていた、ジブラルタ生命の米国ドル建リタイアメント・インカム(ドル建ての貯蓄型保険)について記事にしたことがあります。
    http://thegoalnext.blog.fc2.com/blog-entry-915.html


    2013.11.19 Tue l まつのすけ. URL l 編集
    Re: No title
    > ミッショ さん
    > ppn さん

    基準年と参照物価を決めたらいくらでも出せるので、データが揃えばあらゆる通貨に対して出せます。OECDが出している購買力平価が有名です。

    基準年と参照物価によって変わってくるので、絶対値よりもトレンドを重視しています。
    2013.11.19 Tue l まつのすけ. URL l 編集
    No title
    まつのすけさん、ありがとうございました。一歩前進しました。
    2013.11.23 Sat l ミッショ. URL l 編集
    Re: No title
    ご参考いただけたようで幸いです!
    2013.11.23 Sat l まつのすけ. URL l 編集
    コメントの投稿











    トラックバック
    トラックバック URL
    http://thegoalnext.blog.fc2.com/tb.php/1161-906df339
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
    「1ドル=100円」などの「為替レート」は、多くの要因によって形成され、変動しています。 その要因はあまりにも多く、そして複雑に絡み合っているため、そのすべてを論理的に説明するのは困難を極めます。 ましてや、為替の先行きの正確な予測なんかは不可能であり、経済評論家の山崎元氏も「為替予測はエコノミストの墓場」だと言っています。 ただ、短期的な為替変動ではなく、数十年以上の長期的な為替...