インフルエンザとは
言わずと知れたインフルエンザ。インフルエンザによる年間死亡者数は世界で約25~50万人、日本で約1万人であり、人類の大敵です。高熱が発生して全身症状が出て、せき・鼻水・のどの痛みだけでなく、全身の倦怠感や関節の痛みを伴う大量破壊ウイルスです。
インフルエンザとは正確には「口や鼻から入ったインフルエンザウイルスが、のどの粘膜などで増殖することで起こる急性の呼吸器感染症」です。新型インフルエンザとは、ほとんどの人がそのウイルスに対する免疫を持たないため、まん延を引き起こす可能性があるタイプです。
スポンサーリンクインフルエンザの感染経路
感染経路は大きく分けて2つです。飛沫感染と接触感染です。
飛沫感染とは、感染した人から咳やくしゃみ、会話などで飛び散った飛沫を他者が口や鼻から吸い込むことによって発症するタイプです。
接触感染とは、感染した人の咳、くしゃみ、鼻水などが付いた手でドアノブやスイッチ、手すりなどに触れ、その後同じ箇所に別の人が触れることで間接的にウイルスに感染することです。
インフルエンザの対策(簡単!)
超簡単にできるインフルエンザ対策3つは以下の通りです。
1.こまめな手洗い
流水・石鹸による手洗いをすることによって、手指などについたウイルスを物理的に除去できます。インフルエンザに限らず接触感染症対策の基本です。/p>
石けんを泡立てながら、手のひら・手の甲・指の間・親指のまわり・指先と爪・手首の順で、15秒以上かけて洗うのが、正しい手指の洗い方です。
インフルエンザウイルスはアルコールによる消毒でも効果が高いため、アルコール製剤による手指衛生も効果があります。
2.不織布製マスクの着用
不織布(ふしょくふ)製マスクは、ある程度の飛沫等を防ぐことができると言われています。マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。
ちなみに不織布とは「織っていない布」であり、繊維あるいは糸等を織ったりせず、熱や化学的な作用によって接着させて布にしたものです。
正しいマスクの着用法は、鼻と口の両方を確実に覆って顔にフィットさせる形式です。鼻の部分に隙間があったり、あごが大きく出ていてはなりません。
3.バランスのとれた栄養摂取
バランスのとれた食事によって体の抵抗力を高めることができ、インフルエンザ対策としても効果があります。
少々コスト・手間がかかる予防策
面倒な手間とコストが生じる対策としては、以下2点があります。
1.適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなるようです。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
家が乾燥しがちの場合、加湿器の導入を検討できるかもしれません。また、職場で可能ならデスク周りにUSB接続やコンセント接続の簡易的な加湿器を置くことが考えられます。
2.ワクチン接種
インフルエンザワクチンは、感染後に発病する可能性を低減させる効果と、インフルエンザにかかった場合の重症化防止に有効と報告されています。
ただし、ワクチンにつきものである副作用の可能性は否定できません。接種を受けられた方の5~10%に発熱、頭痛、寒気(悪寒)、だるさ(倦怠感)などが発生するようです。通常2~3日で解消します。
ごくまれに、ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、じんましん、赤み、かゆみ、呼吸困難等)が見られることもあるようです。これらは、ワクチンに対するアレルギー反応で接種後すぐに起こることが多いので、接種後30分間は医療機関内で安静にするのが望ましいです。
予防接種法の定期接種によらない任意の接種で、ワクチンを適正に使用したにもかかわらず健康被害が生じた場合は、医薬品副作用被害救済制度か、生物由来製品感染等被害救済制度の対象となる場合があります。
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