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今回は、資産運用において、人が陥りやすいバイアスについて、まとめてみました。

■確定されたリターンを重視しすぎ、不確実なリスクを軽視する。

確率が中程度の場合は、人には、確定されたリターンを重視しすぎ、不確定のリスクを軽視するバイアスがあるそうです。

このバイアスが原因で陥りやすい罠は、仕組み債や仕組み預金。

仕組み債・仕組み預金の特徴を一言で言うと、「限定されたリターンを得る代償として、無限のリスクを負う」。

例えば、外貨仕組み預金だと、高い利息を受け取る代償として、「満期に戻ってくるお金が、円または外貨のどちらにするかを決定する権利」を、金融機関に与えることになります。

すなわち、オプションの売り手になるのと同じ効果があります。

限定されたオプション手数料(仕組み預金では高い利息)を受け取る代わりに、無限の為替リスクを背負います。

例えば、1ドル100円の時に、仕組み預金に100万を預け、満期時の為替レートが1ドル80円だと、戻ってくるのは1万ドル+利息となり、約20万損することになります。

逆に満期時の為替レートが1ドル120円になっていても、戻ってくるのは100万円+利息となり、リターンは限定的。

基本的に、仕組みが複雑なデリバティブ取引は、コストを外から評価しにくくなり、高めのコストを金融機関が抜いていることが多いです。

仕組み債・仕組み預金は、販売する金融機関が計算間違いをしない限り、顧客は損をする仕組みの商品なので、近寄らない方が無難かと思います。

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■非常に低い確率のリターンを期待しすぎ、確実なコストを軽視する。

確率が低い場合は、人は、不確実なリターンを重視し、確実な損失を軽視するバイアスがあるそうです。このバイアスが原因で陥りやすい罠は、宝くじ、競馬、カジノ(海外)などのギャンブル。

例えば、宝くじの性質は、「ある金額が当たるかもしれないというオプションを買うこと」。宝くじのテラ銭は50%のため、オプション手数料が50%ということになり、これは暴利と呼べる水準かと思います。

また、宝くじで1等賞(2億円)が当たる確率は、1000万分の1。

ちなみに、殺人事件の被害者になる確率は、2007年のデータだと、約10万分の1。宝くじ(1等)の当選確率は、殺される確率の100分の1という非常に低い確率にもかかわらず、宝くじは安定的に売れているようです。

それは、このバイアスが影響しているか。

もっとも、他のギャンブルで2億稼ぐには、かなりの元手が必要と思われますし、その点宝くじは300円で済む点が、インセンティブになっていると思われます。実際、自分もたまに1枚だけ買うときがあったりします・・・。

不利な賭けにもかかわらず購入してしまうという性が人間にはあるのかもしれません・・・。



■インカムゲイン(利子収入)を重視しすぎ、キャピタルゲインを軽視する。

このバイアスで陥りやすい罠は、毎月分配型の投資信託。

年金代わりになるというセールストークで、毎月分配型の投資信託がかなり売れているようです。

年金代わりにするということであれば、長期投資が前提。

長期投資の最大の利点は、複利の運用なので、個人にとって一番有利となるのは、売却まで課税が繰り延べられる無配当の商品。もしくは、自動的に分配金を再投資する商品

毎月分配型は、分配金を受け取ることによってわざわざ複利を単利にしてパフォーマンスを下げて、丁寧に税金も支払うという結果になります。

しかも、分配金を出すと基準価格が下がるので、乱暴に言えば、自分の預金口座から「分配金」という名目で預金を引き出すのと同じようなことだと思います。

しかし、これほどまでに毎月分配型が売れているということは、このバイアスの影響が強いためと思われます。

毎月分配型の購入を検討している方は、年1回分配型の投信にして、分配金と同額を、毎月自分の預金から引き出すことを検討してみてはいかがでしょうか。

そっちの方が、確実に有利かと思います。

以上、人が陥りやすい心理的バイアスについて書きましたが、自分自身、上記のバイアスに陥り、不合理な行動を取らないよう心がけたいと思っています。

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    2009.07.07 Tue l 資産運用の考え方 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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