TOP > ARCHIVE - 2012年10月

三年坂黒豆茶庵 北尾


SBIが銀行・証券以外の全事業の身売りを検討?

住信SBIネット銀行の劣後債が販売されています。大して同行に預金していない私のところにも劣後債のDMが届いたので、FACTAとの仁義なきバトル等が影響して、売れ行きが芳しくないのかなと思っていました。

しかし、本日たまたまSBI証券のサイトに行ったら、「完売間近」という表示が出ていました。空前の低金利となっているので、スプレッドがのっている商品に対する需要があるのでしょう。

FACTAの最新号でSBIがヤフージャパンに身売りを持ちかけているという記事がありました。証券・銀行以外を丸々買い取ってほしいと提案したものの、断られたようです。

証券・銀行以外は競争力はないですし、「選択と集中」で競争力のある分野に注力する方針のヤフージャパン側としては、大きなメリットはないので却下の判断はよくわかります。

この北尾大明神・ヤフーのトップ会談での注目点としては・・・

2012.10.31 Wed l SBI債 l コメント (0) トラックバック (0) l top

金融緩和で懸念される副作用はまだ遥か先

日銀が2ヶ月連続で追加緩和を行いました。資産買入等の基金を11兆円増額しました。増額の内訳は、長期国債5兆円、国庫短期証券5兆円、CP1000億円、社債3000億円、ETF5000億円、J-REIT100億円でした。

また、貸出増加を支援するための資金供給の枠組み(貸出支援基金)を発表しました。「金融機関の一段と積極的な行動と企業や家計の前向きな資金需要の増加を促す観点から、金融機関の貸出増加額について、希望に応じてその全額を低利・長期で資金供給する。資金供給の総額の上限は設定せず、無制限とする」そうです。

金融緩和で懸念される副作用としては、インフレ・通貨安・長期金利上昇・バブル生成などが挙げられます。現在の日本は、デフレ・通貨高であり、バブルのバの字も見えない状況です。したがって、現在は金融緩和を積極的に進めることが可能な状況だと思います。インフレ・通貨安・資産バブルになるまでは、無限に金融緩和できると思います。長期金利が上がった場合は、金融抑圧ですね。

問題は、次にインフレ率が1~2%になった時に経済が良い状態になっているか、スタグフレーション的な状況になってしまうか。また、これ以上の金融緩和がテクニカル的に難しくなってきている点。


ETF・REIT増額は◎。ただ、残高の問題

ETF・REITの増額は高く評価できると思います。米国は不動産、欧州は南欧国債がネックになっており、何としてもこれらのリスクプレミアムを縮小させて、資産価格を上げて、経済に波及させたいという状況だと思います。

日本では特定のリスク資産がヤバイという状況ではありません。むしろ、リスクテイク全般に問題を抱えているような印象があります。株価が上昇したら、社会・経済の血液である金融機関の体力が上昇しますし、リスク資産の価格上昇で消費・投資意欲も上昇します。

したがって、リスクテイクの象徴である株式・不動産の価格を表しているETF・REITの購入というのは、良い策だと思います。「中央銀行がそんなもん買い入れていいのか」というのは100%正論ですけれども、今の状況下では大胆な策を執るのはわかります。

しかし、ETFとREITは残高が限られているという問題があり、無限に増額していくというのは難しいです。基金拡大は、国債がメインとならざるを得ません。

では国債の増額はどういう状況かというと・・・

2012.10.30 Tue l 経済・社会・金融動向 l コメント (2) トラックバック (0) l top
Career Day


キャリアリンク(6070・東証マザーズ)のブック・ビルディング期間が近づいてきました。10月30日(火)~11月5日(月)です。仮条件は400~440円であり、想定価格は1単元あたり4万4000円となります。

事業内容は社名の通り人材派遣などの人材サービスです。業種的には人気とまでは言えず、コールセンター業務などが主力の同社の事業内容にも目新しさはありません。

業績は右肩上がりとは言えず、2010年2月期は赤字に沈みました。それ以降の2年間はV字回復で、現在の調子だと2013年2月期も増益となりそうです。

PERは中間決算ベースで約10倍程度であり、残り半年間で中間決算と同じ利益を上げた場合は、PER5倍程度となります。

2012.10.29 Mon l IPO l コメント (0) トラックバック (0) l top
ネットバンキングを通じて不正にお金を奪われる事件が増加しているようです。セキュリティ上、安心してネット銀行やネット証券を利用するために心掛けていることを教えて頂きたい旨のメールを頂きました。

ネット銀行・証券から不正に他の口座に送金されてしまう原因は、主に以下のいずれかだと思います。

(1)パスワード・クラックによってID・パスワードを破られてしまう。
(2)ウイルス感染

この脅威に対して、(1)複雑IDパス・慎重なクリック・ウイルスソフト、(2)銀行・証券会社の設定の2つの側面から対応策をとっています。 以下、順に述べます。

(1)複雑なIDパス設定・慎重なクリック・ウイルスソフト

単純なID・パスワードだと、パスワードクラックで破られてしまう危険性が高くなります。辞書攻撃、類推攻撃、総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)などの手法があるようです。クラック用の専門ソフトも存在しています。

ID・パスワードの設定にあたっては、できるかぎり複雑にすること、人名・誕生日・意味のある単語は使わないこと、英語・数字・記号を混ぜることが重要でしょう。

覚えるのが大変ですが、多額を入れている銀行・証券のID・パスワードは複雑怪奇に設定しています。また、当たり前の話ですが、怪しいメールは即座に削除すること、安全性が定かでないWebサイトに近寄らないことも重要ですね。銀行や証券を装ったメールが流れていると報道されてるため、金融機関のメールからの直リンクは原則として開かないことにしています。

SNSの素性が不明の人や掲示板に貼られているリンクも、安易にクリックしない方がいいと思います。一見正しく見えるURLでも、一部の文字が違っていたり改ざんされていて、危険なサイトに誘導されることもあるでしょう。

銀行の正規のサイトにログインした直後、暗証番号等を入力させる偽画面を表示するウィルスも出ているようです。恐ろしい・・・。

ウイルス感染を避けるため、PCにはウイルスソフトを入れています。私が入れているウイルスバスターだと、リンクの安全性を表示する設定ができます。安全なリンクだと、緑のチェックマークが出ます。チェックマークにカーソルを合わせると吹き出しが出ます。

ウイルス

 
2012.10.27 Sat l 経済・社会・金融動向 l コメント (0) トラックバック (0) l top
Windows 7 Demo


PC買い換え

世の中は、アップルの新製品やkindleの話題でもちきりですね。そうした状況下、私は先日WindowsPCを買い換えました。前のPCは2005年4月に購入し、約7年半使っていました。

XPは完成度の高いOSで不満・不自由はありませんでしたが、CPUはCeleronシングルコア、メモリは512Mというテラやばいスペックであり、そろそろ新しいものに替えようかなと思っていました。

今はWindows 8の発売が控えている状況です。8が発売になると、パソコン全体の価格水準が上がり、しばらくは高値安定する可能性が高いです。ただし、8対応の新パソコンも、スペックは現行モデルと大差ないと思われ、8発売前の今が買い時だと考えていました。

家電量販店に立ち寄ったら、かなり魅惑的な価格になっており(価格コム・アマゾン・楽天の最安値より安い)、交渉の末に更に価格を下げてくれたため、購入を決意しました。

買って一通り触って、Windows7はマイクロソフト第一章の集大成のOSだと感じました。

2012.10.25 Thu l ブログ l コメント (2) トラックバック (0) l top

生活保護は働ける人も貰える

ライブドアニュースに「生活保護はなぜ、国民年金より月7万円以上も高いのか」という記事がアップされ、ネットではお祭り状態になっています。

(以下、livedoor NEWSから引用)
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そもそも生活保護を受けるには3つの条件を満たす必要があります。

まずは「生活保護の申請がされていること」です。生活保護の原則は申請主義です。収入や生活などを見て、行政が率先して生活保護を受けさせに訪ねてきたりすることは絶対にありません。自ら申請して、初めて生活保護を受けることができます。

2つ目は「基準以下の収入であること」です。厚生労働省が定める基準額を下回っていれば生活保護を受けることができます。これは市区町村によって変わりますが、都心部では独身なら約12万円前後が相場です。家族がいれば、もちろんその分増えます。

3つ目は「資産は基準額以下であること」。ここでいう資産とは、預金や車のことなどを指します。建前上、資産がある人はこれがなくなってから生活保護を受けることができます。

(中略)

さきの3つの条件さえ満たしていれば、法的に必ず生活保護を支給しなくてはならないのです。先ほど、条件を満たしたうえで「申請しなければもらえない」と述べましたが、裏を返せば「申請すれば必ずもらえる」ということなのです。

ですから、職員が窓口で「あなたには受給する資格がありません」などと嘘を並べて、申請用紙を渡さず追い返されたとしても、便せんでも何でもいいので、受給を希望する旨を書き、役所に提出すれば生活保護は受けることができます。

万が一のことを考え、念を入れて内容証明で送れば間違いないでしょう。もしくは、弁護士に依頼するのも有効な手段です。
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(引用終了)

基準以下の収入・資産である人は、申請すれば、バリバリ働けようが親族が金持ちだろうが、生活保護を受給できるというナマポ天国JAPANの実態を赤裸々に述べていますね。


モデル世帯の生活保護の年収450万、全国民の平均年収412万

週刊ダイヤモンドの生活保護特集号を思い出しました。


週刊 ダイヤモンド 2012年 6/30号 [雑誌]

そこでは、現制度では申請者が本当に困窮しているのか判断することは不可能であり、性善説に立つしかないこと、チェックはざるになっており不正の摘発はほとんど難しい状況であること、頭の中に完璧な台本さえ用意すれば、理屈の上では誰もが受給が可能になることが述べられていました。

4人世帯の生活保護受給者の実質年収は、基本的な支給額が約350万程度であり、税金・医療費・その他の減免などを加えると、約450万~500万円になるそうです。ちなみに2010年度の全国民の平均年収は412万円です。

夫婦・子供二人というモデル世帯では、国民の平均年収より、生活保護受給者の年収の方が高いわけです。

これでは、国民の中のごく一部である成功した経営者(自営業者含む)・大企業社員・公務員を除いたら、働くのがバカバカしくなるのもやむを得ません。ネットで飛び交う「働いたら負け」「生活保護勝ち組」という言説を誰が否定できるでしょうか。

2012.10.23 Tue l 経済・社会・金融動向 l コメント (2) トラックバック (0) l top

ライフネット生命・岩瀬氏の事実誤認

ライフネット生命保険株式会社代表取締役副社長、岩瀬大輔がニュース系Webサイトで公的年金に関してコメントしていました。

「公的年金は世代間や世代内で所得の再配分を行い、他の財源も導入して一定額の給付を保証しています。ですので、非常に魅力的な商品なので、制度を否定したり、利用を拒むのは望ましくはないでしょう。現在の高齢者世帯の収入の7割は年金です。これを未払いでもらえないとなると、自分が高齢になった時に困るのは明らかです。」(Business Journalから引用)

これは誤っていると思います。

はっきり言ってしまうと、国民年金保険料を払うより、支払わずに生活保護を受給する方が経済的にはお得なわけです。40年間、年金保険料を支払って満額の国民年金を受給するよりも、生活保護の方が金額がはるかに大きいという現実があります。


国民年金の未納者約40%・国民健康保険の未納者約12%

日本人はそんなに馬鹿ではありません。自分に有利な制度であれば、利用します。何だかんだ言って、日本の教育水準は世界的には高い方です。識字率は100%近く、コンビニの複雑なオペレーションを難なくこなすだけの力は、ほとんどの国民にあります。

国民年金保険料の未納者は約40%なのに対して、国民健康保険料の未納者(2009年度)は約12%に過ぎません。この数字がすべてを物語っています。数十年間、真面目に年金保険料を払った末にもらえる年金よりも、生活保護の方が圧倒的に金額が大きいので、それも仕方ないでしょう。

2012.10.21 Sun l 経済・社会・金融動向 l コメント (0) トラックバック (0) l top