TOP > ARCHIVE - 2010年09月

■橘玲著、「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」 を読みました。

世界各国への分散投資の推奨や、住宅ローンへの否定的考えなど、筆者のスタンスが反映された著書でした。最も印象に残ったのは、以下の言葉です。

以下、「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」から引用

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人生におけるあらゆるリスクをゼロにはできない。リスクに対して無防備だと、災厄に巻き込まれたときになす術がない。逆にリスクにあまりに過敏だと、結果的に多くのものを失うことになる。

リタイア後の人生にとって大事なのは、国家にあまり期待せず(どうせなにもしてくれない)、“安心”を売る人たちを信用せず(たぶんろくなことがない)、そしてなによりも自由であること。

自由に生きるためには、人は経済的に独立していなくてはならない。そのためには、会社にも、国家にも依存せずに、自分と家族の生活を守るだけの経済的な基盤を築くしかない。「リタイアメント」とはすなわち、経済的独立を手に入れることなのだ。

自由とは単なる観念ではなく、個人の経済力から生み出されるのである。

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引用終了

「経済的独立」のいい点は、選択肢が広がること。何か不測の事態が発生しても柔軟に対応できますし、自分が望むライフスタイルを送れます。

個人的にもなるべく早期に達成したいと思っており、経済的独立に必要な金額はいくらか、このペースで行くとあと何年かなどについて年1回の頻度で定期的にチェックしています。

もちろん、だからといってお金に囚われることはなく、無理な節約やリスクテイクは慎み、自然体で毎日を生活したいと思っています。

自分の周りでは、早期リタイアもOK派と元気でいるうちは働きたい派で分かれています。これは個々人の価値観や嗜好の話であり、本当に人それぞれですよね。

サッカー選手でも、中田英寿や、フランスのジダンやカントナのように、余力を残して早期リタイアする人もいれば、三浦知良やゴン中山のように現役にこだわり続け、40代半ばでも現役を続ける人もいます。

ゴン中山はジュビロから戦力外通告を受けた後も、移籍しての現役続行を決断し、「現役生活が一番幸せ。辞めたり、諦めたりするのはいつでも出来る。無様な姿を晒すかもしれないが、それが僕のサッカー人生」とコメントしたそうです。

私自身は、早期リタイアへの憧れはあります。ただ、それ程強い趣味がないこともあり、仕事をしなくなったら、最初の2~3ヶ月は楽しいと思うんですが、そのうち暇で退屈になっちゃうんじゃないかなとも思います。

自分に鞭打って生涯現役を目指して行こうとは思っています。

2010.09.30 Thu l 資産運用の考え方 l コメント (0) トラックバック (0) l top

■ファンダメンタル ・日経平均

日付日経225PBR予想PER国債
2003/4/287,6081.29109.090.61%
2007/7/2918,2622.0719.531.95%
2009/3/107,0210.8168.081.30%
2010/9/249,4721.1016.011.00%

・TOPIX

TOPIXPBR予想PER配当利回りNT倍率TS倍率
838.411.0516.132.10%11.30 0.73

・米国

 NY Dow30S&P500
終値10,860.261,148.67
予想PER(2010年末)13.0813.70
EPS830.3083.87
10年国債利回り2.61%2.61%
リスクプレミアム5%14,5361,468
リスクプレミアム6%12,3701,250
リスクプレミアム7%10,7661,088

2010.09.27 Mon l マーケット雑感・運用状況 l コメント (0) トラックバック (0) l top

今年の3月にKKRの新たな基本ポートフォリオが公表されました。

新しい基本ポートフォリオの策定について

附属資料

運用の基本方針

改めてじっくり読みましたら、参考になる記述が随所にありましたので、面白かったところをまとめました。

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・基本ポートフォリオの主な特徴は、実質運用利回りの採用とALMアプローチの導入

※ALMアプローチとは、年金制度が将来にわたり確実に確保されるためには、将来の総収入と将来の年金給付(総支出)の間で整合性が保たれるべきとして、資産サイドと負債サイドを併せて管理し、相対でのリスクの低減を図る運用手法。

・デフレで長期金利が非常に低い状況で、名目値を運用目標として採用した場合、高い期待リターンを持つ株式などのリスク資産を必要以上に保有し、過大なリスクをとってしまう恐れがあったことから、実質運用利回り(※)を運用目標として採用し、適切なウエイトのリスク資産を保有(デフレ下では目標利回りの名目値を下げる)。

※実質利回り=名目利回り-物価上昇率

・年金給付債務を負の債券とみなし、デュレーション(元本と金利を含めた平均残存年限)を15年程度と推計した上で、資産(債券)のデュレーションを負債のデュレーションに合わせて長期化していくものとして、20~30年の超長期債券投資のウエイトを高めることを志向。

・長期金利が低金利水準にある中、早い段階で長期化を行うと金利収入が抑制される恐れがあることから、市場金利が上昇する過程で、長期化を順次進めていくことが望ましい。

・金利上昇期は、資産サイドアプローチでは債券デュレーションを短期化する行動をとる(中短期債投資にシフトする)のが一般的であるので、このアプローチでは正反対の投資行動をとることになる。

債券のデュレーションの長期化は、長期金利変動リスクをとることになるが、見返りに金利(クーポン)収入の嵩上げができることから、株式などのリスク資産のウエイトを抑えることが可能になるというメリットがある。

・長期化の手段は満期到来債券やニューマネーを超長期投資に振り向けることが一般的であることから、デュレーションの長期化には相当時間をかける。

・個別の投資については、負債サイドを考慮したうえで30年間程度のスパンで考慮。基本ポートフォリオの適用期間は5年間程度とするが、その間に、例えばリーマンショックにみられたように、経済・運用環境において大きな変化があった場合は、基本ポートフォリオの変更について可及的速やかに検討すべき

・資産運用に当たって運用目標利回りを定める際は、投資のあり方からすれば、本来、許容リスクの範囲内で最大効用を得られるように定めるべき運用目標利回りをリスクと無関係に決定した場合、運用目標利回りの水準によっては、不足の負担を被る恐れがあり、結果として投資ではなく投機を行ったことと同義になりかねない。

・これまで基本ポートフォリオ(アセットアロケーション、政策アセットミックス)は、資産のリターン分布が正規分布する前提で平均分散法により有効フロンティアを導出し、許容リスクの観点から策定することが一般的だった。

しかし、平成20年度に想定外のファットテールリスクが発生したことから、平均分散法の妥当性が議論され、基本ポートフォリオを短期的に変更する「短期ポートフォリオ」が策定されるケースも出てきている。

短期ポートフォリオは、いくつかの企業年金で実例があり、市場下落に際して、リバランスの回避やリスク資産のウエイト縮小を実施することにより、ダウンサイドリスクを拡大させないことを目的に策定されている。

基本ポートフォリオは、そもそも逆張りの発想が基本にあるが、短期ポートフォリオは順張りの発想である。基本ポートフォリオと短期ポートフォリオとの間の移行をどのタイミングで行うかは、実務上かなり難しい問題。

短期ポートフォリオが必要とされる局面においては、そもそも、当該局面でも新しい基本ポートフォリオが妥当なものか否かを早急に検討すべきであり、不都合があれば、基本ポートフォリオ自体を変更すべき

・新しい基本ポートフォリオについては、 これまで通り平均分散法で策定するが、前提とする係数についてリスク面の評価を厳しいものにして安全性を高めることが望ましい。

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2010.09.23 Thu l 資産運用の考え方 l コメント (0) トラックバック (0) l top
■ファンダメンタル ・日経平均

日付日経225PBR予想PER国債
2003/4/287,6081.29109.090.61%
2007/7/2918,2622.0719.531.95%
2009/3/107,0210.8168.081.30%
2010/9/179,6261.1216.281.07%

・TOPIX

TOPIXPBR予想PER配当利回りNT倍率TS倍率
852.091.0716.392.06%11.30 0.76

・米国

 NY Dow30S&P500
終値10,607.851,125.59
予想PER(2010年末)12.7713.58
EPS830.6982.91
10年国債利回り2.74%2.74%
リスクプレミアム5%14,4641,444
リスクプレミアム6%12,3191,230
リスクプレミアム7%10,7281,071

2010.09.20 Mon l マーケット雑感・運用状況 l コメント (0) トラックバック (0) l top

■うっかり見落としていたのですが、日経平均の定期銘柄入替えにおいて、サプライズがありました。

三菱レイヨンとクラリオンが除外され、日本電気硝子と東京建物が新たに採用になりました。日本電気硝子は概ね順当ですが、東京建物はサプライズ。

東京建物を予想していた人は、おそらくほとんどいなかったのではないでしょうか。

この銘柄入替えにより、パッシブ運用の買い需要が発生するため、それを先取りする形で、東京建物と日本電気硝子に買いが集まり、株価が上昇しています。

この「コバンザメ・トレード」により、日経平均連動投信・ETFが損失を被る可能性があるわけであり、インデックス投信・ETFを保有している身には、その影響が気になります。

2010.09.17 Fri l 投信・ETF l コメント (1) トラックバック (0) l top
■日本振興銀行が初のペイオフとなり、大きな話題となっています。1000万以上預けていた人が、結構な人数いて、かなりの金額でした。当たり前の話ですが、信用リスクの判断は極めて重要。1000万以上の預金は社債購入と同じような行為です。

また、HSBCプレミア、スタンダードチャータード銀行など、日本で営業していても、預金保険の対象外の銀行もあります。そのような銀行への預金は、すべて社債購入と同じような信用リスクがあります。

預金以外に気をつける必要がある分野としては、年金保険、学資保険、終身生命保険、養老保険など貯蓄性がある保険が思いつきます。

ファイナンシャルプランナーが、「安定した資産運用」として、年金保険や学資保険を能天気に勧めている記事をたまに見かけますが、信用リスクに対する注意が必要だと思います。

2010.09.12 Sun l 保険 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ニッセイ基礎研究所のレポート、「不動産クォータリー・レビュー 2010年第2四半期 」を読みました。経済動向と住宅市場、地価動向と不動産景況感、セクターごとの動向、J-REITと不動産投資市場について、解説がありました。


住宅価格、住宅・宅地関連業者の景況感は、2009年1~3月頃を底に底打ちしつつありますが、商業地やビル賃貸については、まだ底入れしつつある段階のようです。J-REIT鑑定評価額は、依然としてマイナスが続いていますが、マイナス幅は縮小し始めています。


興味深いデータとしては、長期金利とJ-REIT分配利回りの推移、不動産投資の用途別期待利回りが載っていました。

長期金利と J-REIT 分配金利回り 不動産投資期待利回り
※上記レポートから引用(青いカッコは自分が付記)


2010.09.10 Fri l 不動産・REIT l コメント (1) トラックバック (0) l top