TOP > ARCHIVE - 2010年07月
■一躍有名人となった木村剛氏の著書、「投資戦略の発想法2010」 を読みました。

内容としては、インデックス投資を推奨し、長期間の住宅ローンには否定的であり、概ね橘玲氏の著書のような内容でした。
以下、面白かった箇所の引用です。
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・欧州の伝統的な銀行員の行員研修では、「個人に対して、原則として年収の2倍以上を貸してはならない。その人のためにも、最大3倍にとどめるべきだ」と教えています。

年収の4~5倍の住宅ローンを平気で個人に貸し付けるような先進国は、サブプライムローンで狂っていた米国か、日本だけなのです。

・資産と負債のバランスシートを作成し、定期的にチェックする。

・投資の2つのエンジンは、「節約」と「仕事からの収入」

・最も重要で効率的な投資は「自己投資」。仕事を通じて自分のバリューを上げるのが、「投資戦略の基本」

・月15万円のパートは、国債1億円よりもキャッシュを生み出す。月15万円のパートでも、1億円以上の価値がある。だから、まずは仕事を大事にすべき。
・誰でも可能で最も有利な運用方法は、支出のコントロール。支出金額は自分の意思だけでコントロールできる。投資に向いている人は、節約ができる人。

・節約は二重の意味で財産形成の近道。節約自体の効果によって投資効率をあげることができる上に、必要な生活防衛資金のハードルを下げることができる。このレバレッジの効果が実に大きい。このレバレッジ効果を上回る投資手法は、世界中のどこにも存在しません。

・巨万の財産を築くには、①自己をコントロールする精神力、②犠牲をいとわぬ態度、③勤勉さ、が重要。

・本格的に投資を始める前に、生活防衛資金を貯める。できれば2年、少なくとも1年分の生活費。
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2010.07.29 Thu l 家計・公的年金・社会保険 l コメント (1) トラックバック (0) l top
橘玲氏著、「マネーロンダリング」 を読みました。

サスペンス小説でブラックな話も出てきますが、不思議と後味は爽やか。発刊当時とは状況が変化している面もありますが、読み物として面白かったです。

以下、面白かった箇所の引用です。

※以下、青字部分はマネーロンダリングから引用

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かつては一口100万ドルが相場だったヘッジファンドも、最近の不景気とファンド数の増加で最低ロットが5万ドルくらいまで下がってきている。

そのほとんどが、過去の成績のいいファンドを適当に寄せ集めてパッケージしたファンド・オブ・ファンズというやつだ。

顧客の中には、こうしたファンドを買いたいという物好きも多い。ただでさえバカ高い手数料がさらに倍かかるこんな金融商品に金を出す奴の気が知れないが、自分の金で何を買おうとそいつらの勝手だ。

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ヘッジファンドは市場の歪みを源泉に絶対リターンを追及するので、過去の成績がよかったファンドは、リターンの源泉とあなる歪みが減ってきている可能性が高いと言われています。

ヘッジファンドの取捨選択においては、過去のリターンは当てになりませんし、そもそもそのリターンが真実であるかも不透明。

ファンド・オブ・ファンズでないヘッジファンドも、個人向けに売り出されている時点で、富裕層や機関投資家の選別で落第となったファンドであることを、如実に物語っています。

もちろん、たまたまよいリターンを出すファンドもあるでしょうが、「個人向けヘッジファンドは、買ってはいけない」と言い切っていい気が個人的にはします。

2010.07.27 Tue l 資産運用の考え方 l コメント (1) トラックバック (0) l top

■ファンダメンタル

<株式> ・日経平均

日付日経225PBR予想PER国債
2003/4/287,6081.29109.090.61%
2007/7/2918,2622.0719.531.95%
2009/3/107,0210.8168.081.30%
2010/7/239,4311.0916.231.08%

・TOPIX

TOPIXPBR予想PER配当利回りNT倍率TS倍率
841.291.0616.642.10%11.21 0.76

・米国

 NY Dow30S&P500
終値10,424.621,102.66
予想PER(2010年末)12.6513.02
EPS824.0884.69
10年国債利回り2.99%2.99%
リスクプレミアム5%14,4731,487
リスクプレミアム6%12,3111,265
リスクプレミアム7%10,7111,101

2010.07.25 Sun l マーケット雑感・運用状況 l コメント (3) トラックバック (0) l top
■本日はアクティブファンドの選び方についてまとめてみたいと思います。

まずはやはり投資哲学ないし運用哲学が重要でしょう。ただ、耳障りが良い抽象的な言葉だけでは不十分。その投資哲学に基づいて、具体的にどうしているのかが大事。

一般論としては、以下のような点に着目して、選ぶことになると思います。

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・投資哲学に基づき、具体的にどのような投資戦略を立てているのか。

・その投資戦略が有効であると判断できる論理的根拠は何か。

・その投資戦略によって、売買コストなどや運用報酬を勘案して、市場平均および他社のアクティブファンドを上回ることが可能である論理的根拠は何か。

・その投資戦略は今後どの程度有効である見通しがあるのか。有効性が切れたと判断した際はどうするのか。

・特に注目する指標ないしデータは何か。

・投資対象の候補群はどのように設定するのか。そこから実際に保有する数までどのように絞り込むのか。

・平均保有銘柄数はどの程度か、業種のウエイトはどのように決定するのか、対象銘柄の平均的規模はどの程度か。

・個別銘柄の保有ウエイトはどのように決定するのか。

・売買回転率はどの程度か。売買に関しては、どのような基準があるのか。

・ポートフォリオはどのようにメンテナンスするのか。全体のリスクとリターンをどのように管理していくのか。

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一般論としては、このような点をチェックすることになると思います。ひと言で言うと、「投資の際は主に何に注目してどのような手法をとるのか、それがなぜ市場平均や他のファンドに勝てるのか、それはどの程度有効なのか」が説得力ある形で提示されているか。

既存のファンドであれば、ポートフォリオの明細と売買履歴をチェックし、「ポートフォリオはなぜこのような構成なのか」、「なぜこのような売買が行われているのか」といった点も要チェック。

しかし、こんなことはほとんどの人には厳しいでしょう。私にも無理です。また、それがわかるような人は、そもそも投信などか買わずに個別株でアクティブ運用するでしょう。
2010.07.23 Fri l 投信・ETF l コメント (3) トラックバック (0) l top
私はよく知人から「金融商品でいいのない?」とか「資産運用を考えてるんだけど、どうしたらいい?」といった質問を受けます。そのような際は、概ね以下のように答えています。

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基本的にはハイリスク・ハイリターン&ローリスク・ローリターンが大原則。ハイリスク・ローリターンの粗悪な商品はあるが、ローリスク・ハイリターンはない。そういう商品を売り込む人は悪魔か貧乏神だから、そういう怪しい商品は一切買わない方がいいと思う。

元本割れがイヤだったら、高金利定期預金や国債を中心にするのが無難。ローリスク・ローリターンは、優待投資やIPOや異業者間FX両建てがいい。

元本割れを許容できるのであれば、大雑把には-40%くらいを覚悟できる範囲内で、時期によってはTOPIX・日経平均・MSCI KOKUSAI・MSCI EMERGINGなどに連動するインデックスファンドを購入するのが有効だと思う。

どんな時でも何が何でも株式投資が良いとは限らない。『敗者のゲーム』という名著を書いたチャールズ・エリスという人も、「投資開始のタイミングと投資終了のタイミングは、パフォーマンスに大きな影響を及ぼす」と言っている。

ただ、株がいいか債券がいいかの判断は難しいので、判断は入れずに買うのもありだと思う。
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こう答えると、「インデックスファンド??はあ??でも有名なヘッジファンドは凄いパフォーマンスだよね。そういうプロに運用を任せた方がいいんじゃない?」という質問が結構あったりします。

その後のやりとりは、概ね以下のような感じになります。

2010.07.20 Tue l 投信・ETF l コメント (3) トラックバック (0) l top

All Aboutのコラムを読みました。

脱婚活?!未来の結婚と幸せ

記事中の将来の予想が面白かったです。

「非婚・晩婚化の潮流が続き、単身生活の利便性が高まり、同棲が社会的に一層認知され、定職につき、定収を得ながらも、親と同居する単身者(シムサイト・シングル)が増加」

いわゆる「草食」の流れが続くという予想でしょうか。

「草食」の画一的定義は確立しておらず、ばらつきがあるでしょうが、個人的には、「結婚や子作りなどに消極的で、お金もあまり使わない傾向」と解釈しています。

2010.07.18 Sun l 家計・公的年金・社会保険 l コメント (1) トラックバック (0) l top

■少々古い話題ですが、2009年末にFT紙で「Looking back from 2019 」というコラムがありました。

2019年から過去10年を振り返ってみると、結果的に2009~2019年のリターンは、日本株が+100%、米国株が横ばい、新興国が-50%だったという内容。

The Goal

真剣にこうなると主張しているのではなく、過激な見解を提示して「さあ今後10年どうなるか考えてみよう」という趣旨だと思います。

今の世間の大方の見方とは、真逆の見方ですね。

「そうなるわけない」と思う人がほとんどでしょう。

ただ、10年先どうなるかはわかりません。

過去を振り返ってみると、1989年末、バブルの絶頂期に「10年後、日経平均は-50%、米国株は4倍になってるよ」と言ったら、狂人扱いされていたでしょう。

また、1999年末、“ニューエコノミー”論が席巻していた時期に「10年後、米国株は-50%、韓国株は+100%になるよ」と言ったら、これまた狂人扱いされていたでしょう。

現在「10年後、新興国株は-50%、日本株は+100%」と言ったら、アフォジャマイカと一笑されるでしょうが、どうなるのでしょうか。

2010.07.14 Wed l 資産運用の考え方 l コメント (1) トラックバック (0) l top